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【1日で書ける】読書感想文の書き方

夏休みも終盤ということで、最後の関門(宿題)になりがちな読書感想文の書き方を考えてみようと思います。
とにかく期限に間に合わせるための書き方なので、文字数を稼いでそれなりに体裁を整えることを主眼に置いています。
夏休みもラスト1日、読書感想文は真っ白、読む本も決まってないしまだ1文字も読んでない。
そんなあなたに贈る突貫読書感想文の書き方です。

ステップ1:感想を書く本を決める

本を決める基準は2つ。
1つ目は「ある程度内容を知っている本から選ぶ」こと。
1日で読書感想文を書くには、本を読み込んでいる時間はないからです。
ここで自分の本がある人は特に問題なし。
本がない場合は、自分の好きな漫画の小説版や、見たことのある映画やドラマの原作になった本を選びましょう。

また、内容を知っていれば別に好きな本でなくても大丈夫です。
好きでなくても感想は書けます。むしろ好きでない方が適度な距離感で感想を書けるので、進みは早いかもしれません。

2つ目は「今手元にある本、またはすぐに手に入る本にする」こと。
後のステップで出ますが、読書感想文で文字数を稼ぐには引用がポイントなので、記憶だけで読書感想文を書く状況は避けたいところ。

また、ここでの本は電子書籍よりも紙の本をおすすめします。
この辺のシーンについて書きたい、と思った時に電子書籍だとページを探すのが難しいのですが、紙の本であればパラパラめくってすぐに探すことができます。

ステップ2:本を選んだ理由を書く

ここからは実際に読書感想文を書き始めます。
この段階でまだ本は読んでいません
まずはなぜこの本を選んだかの理由を書きます。

①私がこの本を選んだ理由は〇〇だからです。

〇〇は何でもOKです。
例えば、
・昔読んで好きだと思ったが、なぜ好きなのか考えてみたくなったから。
・表紙がきれい/かっこよくて興味があったから。
・関連する映画/ドラマ/アニメ/展示会etcを観て、興味が沸いたから。

ここは理由を素直に書きましょう。
ただし、何でも良いと思ったから、はNGです。
最後のステップで〆る時に理由と関連付けて書くことができなくなるためです。
全体の文字数を稼ぐためです。ここは何か理由を捻り出しましょう。

ステップ3:本を読む前の想像を書く

次に、この本はどんな本だと思ったのか、本を読む前の気持ちを書きます。

②この本を読む前、私はこの本は……のような本なのだろうなと思いました。なぜなら……だからです。

まだ本を読んでない人はラッキー。
今の素直な気持ちを書けばOKです。
また、既に読んだ人も、最初に感じた気持ちを思い出して書いてみましょう。覚えてなければある程度作ってしまいましょう。
あなたの気持ちをウソだと言う権利は地球上の誰にもないので、罪悪感を覚える必要は一切ありません。

表紙のイラストやタイトルを見た感想、簡単なあらすじや事前の知識から思ったことを書きます。

例えば、
・強い主人公が大活躍する冒険譚なのだろうなと思いました。なぜなら、表紙に書かれている主人公が剣を持って戦っているからです。
・かわいい主人公が素敵な恋愛をするお話なのかなと思いました。なぜなら、タイトルに花の名前が入っていて、女の子が笑っている絵が書いてあるからです。
・発明家の人がどんな勉強をしていたのかが書いてある本なのだろうなと思いました。なぜなら、エジソンは色んなすごい発明をしたからです。

こう書いておくことで、次のステップに進みやすくなります。

ステップ4:序盤のあらすじと感想を書く

読書感想文とは何か。
読書をした感想の文です。
今回は構成のしっかりした賞を取れるような感想文を狙うわけではないので、読書しながら感想文を書くのが効率的です。

③そして、読み始めてすぐに、この物語はやはり……だと思いました。
or
けれども、読み始めてすぐに、この物語は……ではないと気付きました。

ここでは、読む前の感想と読み始めてからの感想の差分を書きます。
読む前に思っていたことがその通りだったのか、違ったのかを一文書きます。
それをあらすじの導入にします。
なぜそう思ったのかはあらすじにあるからです。

あらすじは、いっそのこと本に書いてあるものをそのまま書いても大丈夫です。文体だけは自分の書き方に合わせましょう。
序盤のあらすじで押さえておきたいポイントは以下4つ。
・主人公の名前
・主人公がどんな人物か
・主人公が何をしたのか
・主人公の行動の結果どうなったのか

④序盤のあらすじ

例えば、
・主人公のA君は元気な男の子です。A君のクラスに転校生のB君がやってきました。B君は大人しくて、あまりクラスになじめません。そこでA君は……をして、B君のはじめての友だちになりました。

ある程度、序盤の導入部分を読んだなと思ったらここまで書いて、感想を書きます。

⑤私は主人公の〇〇はすごいと思いました。なぜなら私だったら……すると思うからです。
or
私は主人公の〇〇に共感しました。なぜなら私も同じようなことがあったら、……すると思うからです。

ポイントは、主人公についてどう思うかを書きつつ、自分ならどうするかを書くこと。
主人公と自分の考え方の違いや、逆に同じ部分があればそこを書くと次に繋げやすいです。

主人公のことが好きになれなければ、
私は主人公の〇〇はなぜこんなことをするんだろうと思いました。なぜなら私だったら……
と繋げましょう。

ステップ5:中盤〜結末までのあらすじと感想を書く

ここまで書けたらほぼ読書感想文の書き方は出来ていると思います。
あとは文字数制限に合わせて、読んだ部分のあらすじと感想を増やしていきます。

基本は④と⑤の繰り返しです。

⑥あらすじ

⑦そのあらすじ部分を読んでどう思ったか

また、読んでいる途中で気に入ったシーンがあったら、どのページにあるかメモをして、あらすじには書かずに取っておいてください。ステップ6で使います。

物語がどういう結末になったのかまでここで書いてしまいます。
中盤のあらすじはある程度飛ばしてOKです。
また、あらすじの中で新しい登場人物が出てきたら、その人は誰なのかを簡単に書くようにすれば混乱しません。

ここまでで、本は読み終わりました。
そして、読書感想文もほぼ終わりに近づいています。

ステップ6:特に気に入ったシーンと感想を書く

ステップ5である程度文字数が稼げて、結末までのあらすじを書けたらここからは盛り上げる部分に入ります。

途中でメモしておいたお気に入りのシーンやせりふを、そのまま引用して書き起こします。

⑧私が特に好きだったのは、○○が……したところです。
『引用した内容』

⑨なぜここが好きかと言うと、……だからです。

自分が好きだと思った部分なので何か理由があるはずです。
また、例えばかっこいいと思ったなら、なぜかっこいいも思ったのかも合わせて書くとより良いです。

ステップ7:読み終わった感想とこれからのことを書く

いよいよ最後の仕上げです。

ステップ2で書いた、この本を選んだ理由が、結果どうだったかを書きます。

⑩私は〇〇の理由でこの本を選びましたが、読み終わった今、……と思いました。
これから、……したいと思います。

本を選んだ理由が達成されたのか、思った通りだったのか違ったのか。
その内容によって、最後の〆が変わります。

例えば、
・……が好きだとわかったので、他にも……な本を読んでみたいと思いました。
・主人公が……したところがかっこよかったので、私も主人公のようになるために……したいと思いました。
・私と同じように偉い人も悩んでいたことがわかったので、私も……をして頑張りたいと思いました。

最後に、読書によってあなたにどんな影響が出たかを書くと全体がしまります。
あくまでも学校に提出する文章なので、それっぽくします。
もちろん、思ったことは実際にやってもやらなくても自由です。

読書感想文が書けました

これで読書感想文が書けました。

感想文のせいで本が嫌いになってしまうのが1番つらいので、読書と読書感想文は切り離してしまっていいと思います。

このテンプレートを使って、良い夏休みと読書生活ができますように。

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