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ドジャース版マネーの虎と小杉陽太

お断り

今回の記事の中には一部の方に不快な印象を与える記述がございますことを予めお断り申し上げます。あくまで1ファンの私見ですので科学的根拠や歴史的史実に裏付けられた記述でないことをお詫びいたします。

ドジャースのオーナーグループはVC

日本ではプロ野球と言えば1つのオーナー企業がオーナーとして存在し、宣伝費で野球チームを運営するというスタイルがずっと続いてきました。ドジャースのオーナーグループはグッゲンハイム・パートナーズという投資会社です。ベイスターズの一軍投手コーチである小杉陽太はドジャースのスポーツ関連投資とそのリターンについて自身のSNSなどで紹介しています。スポーツテック関連のスタートアップ企業に投資し、採り入れられるものは現場でトライアルします。投資先にはチケットの再販サイトなども含まれるが、ドジャースブランドのお墨付きを得たその企業が成長すれば、リターンで稼ぐというしたたかさを併せ持っています。小杉コーチが紹介したのは、「スポーツ・ビジネス・ジャーナル」に掲載された「エリシアン・パーク・ベンチャーズ:マネーボールの異なるブランド」という記事です。その中ではドジャース傘下のベンチャーキャピタル(VC)である、エリシアン・パーク・ベンチャーズ設立の経緯が詳しく紹介されています。10年前、3D画像認識ソフトなどを開発したFLYBYメディアをアップルに売却しようとしていたコール・バン・ナイス氏(現エリシアン・パーク・ベンチャーズ共同創設者兼マネージング・パートナー)が、ドジャースのオーナーグループであるグッゲンハイム・ベースボール・マネジメントに接触し、スポーツ業界に特化したVC設立を目指したのが最初だそうです。最初の出資先は、チケットの再販サイトを運営する「シートギーク」で、スポーツベッティングの「ドラフトキング」、試合映像、分析データを提供する「シナジースポーツ」なども初期の段階で投資を受けると、広く知られる企業に成長したそうです。ドジャースはチーム強化、セールス強化のための投資によってベンチャー企業を「マネーの虎」ごとくに成長させ、自らも大型契約の選手を何人も獲得できるチームになりました。小杉コーチはDeNAや自らの会社も野球界の貢献する投資ができるようになることを目論んでいるのかもしれません。

#日経COMEMO #NIKKEI

DeNA最終赤字189億円 23年4〜12月、ゲーム事業で減損

7日にベイスターズの親会社であるディー・エヌ・エーの第3四半期決算発表がありました。最終損益が189億円の赤字(前年同期は1億7300万円の黒字)でした。同じ期間の最終赤字は19年以来4期ぶりです。ゲーム事業の収益計画を引き下げたことや、ライブストリーミング事業子会社に関するのれんの減損などで合計276億円の減損損失を計上しています。スポーツ事業の売上高と利益は新型コロナウイルス禍が一服して観客数が回復し、コロナ禍前の19年4〜12月期を超えました。スポーツ事業の売上は236億円で利益は44億円です。Bリーグの川崎やJリーグSC相模原の売上も含みますが、ベイスターズ、横浜スタジアムでの売上が大半だと思われるので、2023年度で見ると200億円を超える売上になるのではないでしょうか?ソフトバンクホークスに肉薄し、セ・リーグではトップのチームになることは間違いなさそうです。ベイスターズの投資としてはバウアーのアパレルブランドや動画配信会社などがあり、今後、こういったビジネスがベイスターズを下支えしてくれる可能性があります。またバウアーや小杉コーチといったスポーツの動作解析に詳しい人物の知見を交えた投資が、今後のベイスターズをアジアNo1スポーツクラブに押し上げてくれる可能性があります。

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