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自宅でうつ改善 はじめの1&2ステップ


1:プロローグ「鬱になってよかった」

こんにちは。広島と山口で活動しているお笑い芸人のバズーカしげぞうです。
突然ですが、ワタクシ、2010年、36歳の時に鬱病になりました。当時は自営で経営コンサルタントをやっていました。毎年、順調に売上が伸び、前年の2009年は年収971万円。
「よっしゃー! 今年は1000万円の大台じゃー!」
と思っていた矢先、鬱病でぶっ倒れ、仕事ができなくなりました。妻と子ども3人を抱え、途方にくれました。

おかげさまで、今は何とか普通の生活ができるようになりました。しかし、かつては、人と会うのが怖くて家から出られず、毎日自殺することを考える、という状況が7年続きました。
しかし、何とか色々と試行錯誤をして、いろんな本を読んだり、いろんな人に助けてもらって、鬱から生還することができました。

1:プロローグ「鬱になってよかった」

「僕は鬱になってよかったなー」と心から思ってます。もちろん、鬱の真っ最中はとても辛かったです。二度と味わいたくありません。しかし、鬱を抜けると、なかなかのパラダイスが待っていました。

鬱病というと、大変マイナスなイメージがあります。僕も、
「できれば人に言いたくない、隠したい」
というのが正直なところです。しかし、僕自身の大きな反省&後悔として、
「もっと早めにオープンにして、周りの人に相談したり、鬱から復活した人や専門家に対処法を教えてもらえばよかった。そうすれば、もっと早く復活できたのに……」
という思いがあります。

ただ一方で、
「そうは言っても、自分が鬱だって、なかなか人に言えないよね」
という思いもあります。そこで、鬱病や気分が落ち込みがちで苦しんでいる方に、こっそり「鬱改善法」をお伝えするために、このような形でお伝えすることにしました。

僕の鬱になった経緯や、その後の生活、試行錯誤を繰り返す中で学んだ「鬱改善法」をこれからお話しさせていただきます。
今、鬱で悩まれている方、鬱のご家族やご友人がいて心配されている方の気持ちが、少しでも軽くなるお手伝いができれば幸いです。


2:僕が鬱になった理由

今回は、私が鬱になった理由をお話ししたいと思います。結論から申し上げますと、「過労」が原因です。

鬱になる前の僕は、経営コンサルタントをしておりました。月の半分は出張でホテル暮らし。全国を駆け回っていました。そして、とにかく寝ない、休まないで働くことを美徳と考えてました。
「寝たり休むやつはバカだ!」
と思ってましたからねー。ホント嫌なヤツですよね。

そんな寝ない、休まない生活を大学出て23歳から始めました。20代のうちは若くて元気ですから、少々寝なくても大丈夫なんです。でも34歳くらいから、
「あれ? 寝ても疲れが取れないな……」
と、体調を崩すことが多くなりました。毎年2回は風邪を引いて寝込んでいました。

34歳くらいからは、もう毎日、体も心もしんどい。毎日、心と体にムチ打って働いていました。
そして休みの前の晩には深夜まで酒を浴びるほど飲み、腹一杯食べて、翌日は昼過ぎまで寝る、という生活。

そして、忘れもしない2010年の1月4日(月)。その年の仕事初めの朝。……布団から出られなくなりました。頭では「早く起きて仕事いかないと!」と思うんですが、体が金縛りにあったみたいに動かないんです。

2:僕が鬱になった理由


私は思わず、カフカの『変身』のように、自分が毒虫になってしまったのでは? と怖くなりました。そこからズブズブと鬱の底なし沼にハマって行きました。

若くて元気なうちはいいんですが、やはり無理をしすぎると、そのツケは後から回ってきます。僕みたいにならないように、みなさん、しっかり睡眠と休息は取ってくださいね!


3: 僕が鬱から引きこもりになるまで

2010年1月4日の仕事始めの朝、布団から出られなくなった日を境に、やたらと「死にたい」と思うようになりました。

「誰も自分なんて必要としていない」
「むしろ生きていると迷惑がかかる」

そんな言葉が一日中、頭の中をグルグルと回っていました。
駅のホームで電車を待っていると、ふいに涙が出て号泣したり、信号待ちで立っていて、青になっても足が動かない、と言ったこともありました。

お客さんと商談をしていて、冗談を言われた時に、その冗談が面白いと感じているのですが、笑おうと思っても笑えなくて、焦ったこともありました。それからしばらくは、笑顔の作り方を忘れてしまい、本当に困りました。

3: 僕が鬱から引きこもりになるまで

仕事の合間や終わった後、インターネットでずーっと自殺の方法を検索するようなになりました。

それから3年間は、休みの日を増やし、仕事量を減らして、何とかごまかしごまかし、経営コンサルタントの仕事を続けていました。仕事が増え、収入も増えて順調だったのですが、何をやっても面白くない。毎日なぜか、砂を噛むような毎日なんです。そして最終的には、
「もう、こんな生活、イヤじゃー!」
と、何もかも嫌になり、続けられなくなりました。そして、当時の顧問先の企業さんたちにお願いして、全ての仕事を辞めさせてもらいました。それが2013年の8月。そこから、無職無収入の引きこもりオジさん生活が始まります。


4:鬱で引きこもったオジさんの生活

鬱で引きこもった当初の生活はこんな感じでした。

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