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恋バナは面倒臭い。

「で、彼はありなの?なしなの?」
「えっ…と」
私は困惑して目を揺らす。
「えっと、なし、では、ないかな」
「なしよりのあり?ありよりのなし?それともありよりのあり?」
「それはもうありじゃん!」
目の前で彼女らがコロコロと笑う。私ははにかんで、必死に考える。ありなしありなし、ありありなしなし。答えがない問いに真剣に考えて黙り込んだ私を気遣ってくれたのか、2人は自らの彼氏について話し出す。そこで私は、この問いには正解など無かったのだと気づく。明るく「ん〜、あり!」とかなんとか、適当に答えていれば良いだけのことだった。恋愛について興味を強く持てない私は、どうしようもなく孤独になった。

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