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報道自由度ランキング、日本70位でG7最低と国境なき記者団 首位はノルウェー

 この報道の自由度ランキングというのも、ランキングを見てみるとどうなの?という感じだ。

国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF、本部パリ)は3日、2024年の世界各国の報道自由度ランキングを発表した。対象180カ国・地域のうち、日本は昨年から二つ順位を下げて70位で、先進7カ国(G7)で最下位だった。首位は8年連続でノルウェー。

日本について同組織は、報道の自由が一般的に尊重されているものの、政治的圧力や男女不平等などで、記者が監視者としての役割を完全に果たすことをしばしば妨げられていると指摘。記者クラブ制度がメディアの自己検閲や外国人ジャーナリストらへの差別につながっていると批判した。

米国は55位とG7で日本の次に低く、イスラエルは101位。ウクライナ侵攻を続けるロシアは162位。中国が172位で、北朝鮮は177位。最下位はアフリカのエリトリアだった。(共同)

https://www.sankei.com/article/20240504-OOJ6SQMRGJKSFK7AWIH2YCM73Y/

 このランキングを、そのままで、評価するのか?深堀して見てみるか?そこで、大きく分かれる。

 その前に、日本の報道とは別で、出版という部分ではどうだろうか?日本の出版に関しては、かなりきわどい部分の本も、出版に関してはかなり制限がない。出版社は限定されるが、それでも、かなり危険な内容の本でも出版され、図書館でも借りることができる。

 報道については、記者クラブ制度について批判されている。幹事会社を決めて、そこが取りまとめて会見の手順まで決められる。確かにこれでは、報道の自由はないだろう。外国のメディアが入るのも難しい。

 ただ、個人的な意見としては、メディアの質問内容とかをニュースとかで聞いても、疑問を持つような質問をする記者も多い。記者と言っても、会社に入っただけのサラリーマンだ。報道のプロ?というわけでもない。

 さて、話を戻してランキングを作った「国境なき記者団」というのがなんなのか?これを知らないと、そこが作ったランキングというものがなんなのか?もわからない。

wikiによると、「言論の自由(または報道の自由)の擁護を目的としたジャーナリストによる非政府組織。1985年、フランスの元ラジオ局記者であるロベール・メナール事務局長の手によってパリで設立された」となっている。

次に、一番重要な財源だ。「資金全体の19%はアメリカ合衆国、カナダ、及び西ヨーロッパの各国政府および組織から出ており、メナール事務局長によれば、予算の11%がフランス政府、欧州安全保障協力機構、国際連合教育科学文化機関、フランコフォニー国際機関などからの政治援助であり、フランス政府からの寄付は4.8%を占める。また、さまざまな個人寄付を受けており、ソロス財団(オープン・ソサエティ財団)、全米民主主義基金(NED)、自由キューバセンターなどが含まれる」となっている。

 これを見れば、まず11%がフランス政府などの政治援助となっている。フランス政府からの寄付は4.8%だ。次に、ヨーロッパの各国政府からも資金が出ている。さあ、感の良い人はもう理解しただろう。

 フランス政府は、報道の自由に関しても、関心があって、資金を出しているのだー!と思う人は、そう思っていていい。

 本来中立でなければならない組織の財源が、どうなっているのか。さらに、ここで一番注目したいのは、ソロス財団が関わっている。

 うーん、もうこれは・・・

 ジョージ・ソロス氏については、ここでは書かないが、この人物が出てきた時点で、もう中立ではない。

 全米民主主義基金も、かなり危険な組織だ。「レーガン政権時代の1983年に「他国の民主化を支援する」名目で、公式には「民間非営利」として設立された基金である」となっているように、他国の民主化というのは、危険な考えだ。

「実際の出資者はアメリカ議会であり、これは基金の年次報告書に掲載される会計報告で確認出来る。また、オリバー・ノース中佐(偽証、賄賂、公文書毀損等で逮捕)の活動時など「民主主義プロジェクト」という名を好んで用いる場合もあった」となっているように、他国で活動をする際に、民主化という言葉を使う。中国で民主化のための活動と言えば、現政権に対しての工作活動になる。

{1982年にレーガン政権により「アメリカ政治財団」(American Political Foundation)の研究による提案という形で設立が決定された。それは、これまでアメリカ中央情報局(CIA)が非公然でやってきたことを公然とやる目的をもったものだった。NED設立法案の起草に関わった米国公文書管理官のアレン・ワインスタインは、1991年に「我々が今日やっていることの多くはCIAが25年前に密かに行っていたことだ。」と語った}ということで、CIAが非公然でやってきたことを、公然とやる目的をもった組織が、全米民主主義基金ということだ。世界に民主主義という名の元に、なんでもやる組織で、CIAですら非公然であったことを、公然とやってのけるということだ。

 この全米民主主義基金がスポンサーになっている「国境なき記者団」を公平で中立な組織と言えるだろうか?

 いや、これは本当に危険だ。日本のメディアも手を出さないわけだ。

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