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【広報】セクションマネージャー座談会を行いました

本日もお疲れ様です☕
Black Beard Design Studioです。

弊社のデザイナーが所属している部署、クリエイティブディビジョン(通称Cdiv)では、
キャラモデラー、背景デザイナーといった分野ごとにセクションがわかれております。
そんなセクションを統括しているのがセクションマネージャーで、
マネジメント業務とリーダー業務を行っています。

先日、セクションマネージャーが集まり、「リーダーになったからこそ見えた新しい景色」をテーマに座談会を行いました。

以下はその様子をお送りいたします!

▼参加者
●キャラクターセクション:松本
●背景セクション:丸田
●2Dセクション:安藤
●モーションセクション:梶山
●ディレクターセクション:佐藤
●エフェクトセクション:土方(Cdivマネージャー兼任)
○司会:田代(プロデュースディビジョン/PMセクションマネージャー)


【リーダーになっての変化】

▼技術面の変化

司会:本日はC-divのマネージャーとセクションマネージャーの皆さんに集まっていただきました。
今回の座談会は、【リーダーになったからこそ見えた新しい景色】をメインテーマに色々と皆さんの実際の経験や気持ちの変化も伺いたいなと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします 。

では、早速梶山さんにお伺いしたいんですけれども、リーダーになってうまれた変化はございますか?

梶山:僕は年齢が高めでこの業界に入ったので、早めにリーダーを任せてもらえたんですが、正直自分のスキルがそこまでじゃない時にリーダーになっちゃったかなと思っています。
なのでリーダーになってから、クライアントの方からのフィードバックをデザイナーにしっかり伝えられるように、考え方や指摘の仕方はすごい勉強させてもらって。結果的にそれが自分の制作物にも反映されているし、そういう意味ではリーダーとしてのスキルアップは自分の制作物にもフィードバックされているなと思っています。

司会:リーダーになり、メンバー人数分のフィードバックを行うようになったことで、ご自身の技術面の向上にもつながったと。

丸田:メンバーの人数分のフィードバックの話だと、他メンバーが作って提出する時って、僕自身が作ってなくても、自分で作った気持ちになって提出していまして。
だからクライアントの方からフィードバックを受けたときは、デザイナーと僕両方にフィードバックが来ていると感じることがよくあります。
そこで各メンバーへのフィードバックが全部自分のものになっていってると感じると、たくさんの情報となって入ってくるので、バックボーンもどんどん養えていく。
これがリーダーになって良かったかなと思う部分でもありますね。

佐藤:全く同じです。
クライアントの方に提出する際は他の方が制作したものではあるんですけれども、本当にもう憑依してやってる感じで。
責任という部分でも同じく自分のもののように思っています。

梶山:あと技術的な部分で言うと、結構目が養われたので、完成に近づけるスピードがデザイナー時代より上がってるかもしれないなと。
作業時間は少なくなってるけど、フィックスにたどり着くための時間は短縮できているのかなと思います。

司会:確かにどうしてもリーダーだと作業する時間が減ってしまうというイメージの方もいらっしゃいますけど、シンプルにそれだけではない。
いい効果も得られてるってことなんですね。

▼チームメンバーとの接し方の変化

司会:続けて、リーダーになってチームメンバーとの接し方に変化はありますか?

梶山:経験が少なかった時とかは結構ピリついてしまっていて、厳しいフィードバックを出そう出そうって思ってしまっていました。
そうしたら、その人への接し方も厳しくなってて。
そんなことが続いていると結局いい関係を作れず、成果物にも悪い影響が出ちゃって、結局自分で最終的に回収してやらざるを得ないような状況にしてしまったということがあります。

司会:なるほど…厳しく接するだけではダメだなというのはどのタイミングで思われたんですか?

梶山:他のリーダーを見てからじゃないかな。デザイナーと同じ目線で話すのを見て勉強させてもらいましたね。
自分もちゃんと責任持ってこまめに話しかけるようにとか、密にコミュニケーションをとったりとか、朝礼やってみたりとか。

司会:いろいろと工夫されたんですね。

丸田:僕も、普段から話しやすい関係になっておくのは、クオリティーを良くするのにとても役立っているのかなって感じることはあります。そうすることで、フィードバックが相手を否定しているような見え方になっちゃうかもなっていう時に、「そうじゃないよ。作品のことを良くしたいんだよ」っていうことを伝えられるし、ちょっとピリピリとぶつかるようなタイミングでも、ちゃんと関係を修復できる距離感でいられると思いますね。
お互いの関係を良くしていくということはやっぱり結構いろいろなシーンの役に立っているのかなというのは感じます。

梶山:そうですね。お互いに人間なので。
「その人のためにいいものを出したい」みたいな言い方の工夫が大事ですね。

司会:たしかにとても大事ですね、ありがとうございます。

▼メンバーとの接し方で学んだこと

司会:リーダーになってから、チームメンバーへの接し方で学んだことはありますか?

土方:そうですね、やっぱり誰にでもリスペクトを持って接することかな。
リーダーになった直後は、キャリアよりも肩書きを重視してしまっていた部分があって。
でも、それが原因で離れていってしまった人も出てしまったこともあって、リーダーとて、デザイナーとて、キャリア関係なしにみんなちゃんと考えがあって物作りしてるよねっていうのを学びました。
それからはキャリアに関わらずリスペクトする。相手に誠意をもって接するということは大事なんだと思うようになりましたね。

松本:相手への接し方っていうことでは、人によって感じ方が違うなっていうのを思っていて。
フィードバックを出すにしても、どんな方法で伝えた方がわかりやすいかな?というのは常に考えていますし、色々試行錯誤しながらではありますが、意識して変えるようにはしています。

一同:わかるわかる

土方:(いい伝え方の)見極め方ってあるのかな。

丸田:僕は何回かやってみてからっていうのが多いですかね。
僕自身が喋る方が好きなので、まず最初は喋って伝えるのからスタートしますけど、何回か話していく中で、相手によってやり方を変えるってことはあります。
ただ最初から見極められたら最高ですね(笑)

司会:接していく中でどんな人なのか見極めていきながら伝え方を変えていくんですね。ありがとうございます。

▼提出物への姿勢の変化

司会:では、リーダーになってからは、掲出物へはどんな風に向き合われていますか?

安藤:私がデザイナーの時は、求められたものに1返せば、言われたところがとりあえずカバーできていればいいだろうっていう気持ちで作品を作っていて。それ以上を求められると、そこまでする必要があるの?本当にクライアントの方が求めてるの?みたいなちょっと反抗的な気持ちもあったりとか。

一同笑

安藤:でもリーダーになって発注を直接いただくようになった時に、フィードバックが文章ベースのような断片的な情報であると、解釈の余地があるという部分で嬉しい反面、求められるものに明確な答えはなく、ピンポイントでは判断しづらいものだとわかって。
なので、デザイナー側が1だと思う部分だけを返しても、クライアント側がズレてると感じるころがあれば結局1にはならないので、1.5~2くらい大きな範囲で返して、初めて求めていた発注として受け取ってもらえるのかなっていう風には感じるようになりました。
いくら深いところに潜っていいものを作っても全然違うポイントに潜ったら釣れないよみたいな。

司会:そのお話ってどういうきっかけで気づくようになったんでしょうか?

安藤:メンバーのフィードバック対応をしたデータを見て、修正されたものが自分の出した指示とずれてしまった時に「伝える」「伝わる」ことの難しさを痛感しました。
同時に、クライアントの方もこういう気持ちだったのかって(笑)

司会:立場が変わることで見えるポイントが変わったと。

安藤:そうですね。視座があがって、経験して初めて分かる部分かな。

丸田:自分がその立場になってっていうのはありますよね。
クライアントの方に限らず、本当に欲しがっているものや想像するものって、そのままクリティカルに言えるわけじゃないですし。
相手が何を望んでいるかなって考えた時に、もしかしてこういうことかもしれないなと、パターンを考えたりとか、本当に欲しいものは何だろう?ってことを一緒に考えていくっていうような、余白を設けることってあるなと感じました。

司会:そういった考え方ってやっぱり、リーダーならではですよね。

丸田:そうですね。対クライアントの話でいうと、リーダーになってから一番分かりやすかった変化は、クライアントの方との距離がさらに近づいたことかなと思っています。
直接窓口としてお話する機会が増えて、今までモヤっとしていたクライアント像がはっきりと意識できるようになったことで、よりよく話せたり、より仲間感や同じプロジェクトチーム感であったりを感じられたりしています。
もちろん、ユーザーに喜んでもらいたいというのが第一ではあるんですけど、その手前のクライアントの方がこういうのを喜んでくれるかなっていう想像がしやすくなったっていうのが、リーダーになって分かりやすく変わった部分かなと思いますね。

土方:わかるわかる。顔と名前がわかると全然変わるよね。

丸田:はい、圧倒的に想像しやすくなった結果、作るもの得るもの、落とせるものっていうのが変わってきたかなっていうのはあるかもしれないですね。

司会:なるほど。では例えばリーダーの立場の皆さんは、メンバーの方にもそういうクライアントさんと近い距離で接する経験をしてほしいと感じますか?

丸田:微妙なところですよね。
クライアントからのフィードバックを変換して社内のメンバーへ伝えるのもリードの一つのスキルなのかなとも思うので、全員経験してねっていうような気持ちでは僕はないんですけど、この方・このプロジェクトのためにやっているんだなって考えられた方がやりやすくなるのかもしれないとは思いますね。

安藤:私はデザイナーには全員リーダーになってほしいですね。リーダーを経験してほしい。

梶山:みんなにも苦労をかけてるけど、僕らも悩みながら頑張ってるんだよって

一同笑

松本:あと、リーダーになると技術的にも開発に近いポジションに行くことになるので、自分で疑問に思ったところを、自分から情報を取りに行けるから、それってどういうことですか。どういう事情でこうなってるんですか。っていうのが身近になっている今の方が技術的にいいフィードバックを貰いやすくなっているかな。

丸田:確かに「身近感」っていうのはありますね。
以前の僕には、何かあった時に、リーダーが何とかしてくれるかなみたいな気持ちが、内心ちょっとあったかもしれません。
ただ、リーダーになってからはもっと自分で紐解いていかなきゃいけないし、クライアントの方に直接相談していかなきゃいけないので、当事者として感じる気持ちは高まったかもしれないですね。

司会:メンバー分のフィードバックを得るっていうだけではなくて、先方と近いからこそ、自分側に入ってくる技術や情報もある。
そして、当事者意識でそれを受け取ることで、自分の技術面の向上に繋がると。なるほど、ありがとうございます。

【リーダーになったからこそ伝えたいこと】

▼リーダーになってよかった?

司会:さて、ここでシンプルに。リーダーになって良かったと思いますか?

丸田:僕はリーダー業でもデザイナー業でも「いいゲームを作りたい」って気持ちに差がないので、どっちの仕事をするかは、そこまで僕の中だと重要ではないという気持ちはありますが、リーダーになってからの方が、他デザイナー達と絵の話とかいいグラフィックを作ろうって話が圧倒的に増えたなって思います。
こう作っていこうっていうのを自分ごとで考えて話ができるようになったので、作っている楽しみの結構いい部分を多くの方と共有できるっていうところはいいなって思っていますね。

梶山:僕個人的には良かったと思っています。
単純に僕のスキルというか技術が上がったなって思うんですよね。
1日8時間以上制作にあてていた時と比べると、手の速さはブランクを感じる時もあるんですけど、結果的に目が良くなってるので、フィックスまで早く近づけるようになったかなと。
ブランクに関しては自主制作で戻していけばいいかなと思ってます。

一同:たしかにね

▼リーダーを目指す次世代へ送ることば

司会:では、リーダーになったばかり、またはこれからリーダーを目指します!という方にどんな言葉を送りたいですか?

安藤:私としては基本的に「リーダーになって良かった」しかないんですよ。
最初は何も知らないから怖かった。だから知りたいと思った。
リーダーになったら視座が上がって見える範囲も広がって、だんだん周りがクリアに見えた。
そうすると余計な不安や心配がなくなっていくので、自分の制作に集中できるし、人にアドバイスしたり、質問に返答する時も迷わずに答えられるようになった。
これが私には一番良かったことかな。それによってリーダー業務の方も楽になるし。
だからアドバイスで言うと、自分の視座を上げて色んな部分を見れるようになって、会社としてとかクライアントから見てとか、いろんなパターンで多角的に見られるようになってほしいな。
そうした方が楽しいよって思いますね。

松本:私もアドバイス的なところで言うと、リーダーになりたての人って、リーダー業が大変だとかうまくいかないと悩まれる方が結構いると思うんですけど、デザイナー業とリーダー業では業務内容が全く違うし、自然な反応かなと思うので、あまり心配せずにいてほしいかなと思います。
困った時は周りに相談するとか、視点を変えてみるとかするといいかなと思いますね。
あとは、私は一人で黙々と作業をするタイプだったのもあって、リーダー気質というわけではなかったんですけど、それでもこうしてやってこれたので
大抵の人は大丈夫じゃないかなっていう励ましの言葉を送りたいですね。

土方:僕としては、知らないことにぶち当たって迷って挫折してを繰り返したりと、基本的に苦労をしてほしいっていうのがあって。
人生の中で自分で選択や決断をしなきゃいけないときに、自分の経験からくる判断・決断が自分の糧になるし、自分で作ってきた道っていうのは絶対役に立つし、支えになると思っているので、リーダーになることを少しでも意識している人は、まず1回はやってみるといいかもしれません。

司会:ありがとうございます。3人の方から送る言葉をいただきました。
では、今後新世代が育って、リーダーになっていく人達の存在は楽しみですか?

佐藤:楽しみです。個人的にはリーダー業ってすごい楽しめるものですから。
ゲーム関係のお仕事をさせてもらっていると、ユーザーのために日々頑張っているみたいなところがあると思いますが、リーダーってクライアントの方の声も聞きつつ、作業員をまとめつつと色々あって大変な面もあるんですけど、最終的な「ユーザーに届けたんだ」っていう思いは強く持てるかなと思ってるんですね。
(回答にもどると)リーダーはそんな快楽を味わえる機会がたくさんあるので、その喜びを味わえる人が増えると思うと楽しみですね。

土方:僕もその次の世代の成長はすごく楽しみに感じてます。
今の若手のデザイナー達って私たちよりも情報能力が圧倒的に長けているじゃないですか。
彼らのようなうんと情報を集めても集めてもそれを全部消化しきれないような世代がリーダーになった際の手腕がどうなるのか楽しみです。期待してます。

▼リーダーでしか味わえないモチベーション

土方:ちょっと質問差し込んじゃうんですけど、リーダーならではのモチベーションって何だと思います?

梶山:僕はやっぱり、先方の評価がモチベーションにつながってるかな。
あとは佐藤さんがおっしゃっていたみたいな、BBDSが受けている担当キャラすべてに自分の目が入っているし、場合によっては調整したりもしているので、全部に関わったって言える。その辺りもモチベーションにも繋がっていますね。

丸田:僕も、全部に対してどんな背景がいいかなって想像を膨らませたり話し合ったりすることができるところかな。
デザイナーでもできるかなとは思っているんですが、リードだと全マップのことを考えるのを責任を持った上でやることができるので、楽しみだったりするかなとは思いますね。

土方:決定権があること自体はどうなの?

丸田:決定権が欲しいという人って多分たくさんいるなって思ってて。
「絵を決定できるからリーダーがやりたいです」っていう話を聞くことがあるんですが、僕はどんな立場であったとしても、結局良いものを作るかどうかだと思うので、デザイナーだとしてもやり方次第で幾らでも決定できると思っています。
でも、クライアントの方と直接相談できるっていう部分ではそうなのかな。ただ、決定権を持つと多くのデザイナーたちの気持ちを汲んだり、捨てたりしなきゃいけないので、決定権=楽しいこととはならないかなとは思いますかね。

安藤:リーダーってチームの制作物の決定権も持てるじゃないですか。
やっぱりそこが大きいのかなって思っていて。そこが一番楽しいところかも(笑)。
自由度が高いとか、自分のやりたい方向に行けるとか。しかも他人を巻き込んでっていうのが(リーダーには)できるからね。
むしろこれが一番モチベーションじゃんっていうくらい楽しいところですね。

丸田:確かに、立場がある事で話が早くなることはありますよね。
先ほど話したように、僕はデザイナーでも絵の決定をさせる事は出来ると思いますが、皆を巻き込んでとまでいくと、立場的に控えちゃう方もいるかもしれません。
一方で、リーダーは立場的に皆を巻き込んで良いものを目指すので、そういう意味だと要らぬ遠慮がなくなりますし、話が1つ分早くなるかもしれませんね。
まぁ、リーダーでも巻き込むからには皆を納得させられる物を提示しなければならないので、どちらの立場でも力は必要だと思いますが(笑)

松本:ここまで挙がってないリーダーならではのモチベーションというと、自分の思惑通りであれ、思惑と違うというところであれ、
後輩であったり、メンバーが成長してくれた瞬間、成長が感じられた瞬間があると何か自分のことのように嬉しくなったりします。

司会:素敵ですね、ありがとうございます。

本日は、リーダーに成り立ての人だったり、リーダーになってみたいなといった皆さんに、リーダーだからこその視点から嬉しいポイントやモチベーションなどのお話を伺いました。
貴重なお話をありがとうございました。

一同ありがとうございました!(拍手)

  


いかがでしたか?
「リーダーになったからこそ見えた新しい景色」をテーマに行われた
セクションマネージャーの座談会の模様をお送りしました。

BBDSのクリエイティブディビジョンでは、
通年でデザイナーを募集しております。

皆様とお話できるのを楽しみにしております!

引き続きBlack Beard Design Studioをどうぞよろしくお願いいたします。


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