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柔らかさが健康を測る一つのバロメーター

西園美彌さんの事

最近柔らかさの持つ可能性について思い知らされる出来事があった。
一つは西園美彌さんの魔女セミナーに行った時の事。

西園さんは舞踏家でありながら彼女のレッスンによって魔法のように受講者が変わる事によって彼女のレッスンは「魔女トレ」と呼ばれるようになった。

彼女はyoutubeやtwitterなどのオンラインでもとても有用な情報を湯水のごとく発信されているがそれらを病床の中で見て受講しに行く事が退院後の目標となった。

彼女のレッスンは足の指がメイントピックになる。
彼女のレッスン内容については別記事で詳しく書きたいが驚いたのは色々サポートしてくれる彼女の手がフワッフワっだった事だ。

彼女の手に癒しを感じたと同時に自分の指の硬さを内観できた。
彼女は言う
「柔らかい動き、柔らかい触り方でないと身体は解れてくれない」
「トップアスリートであればあるほど身体の解し方は繊細で柔らかい」
「究極のゴッドハンドは赤ちゃんだ」
「スマホなど硬いものを触っていると手が硬くなる」

ロルファーさんの手

そのフワッフワッな柔らかい手を次の日にも体感する事が出来た。

私は退院後のリハビリにとあるトレーナーさんからの誘いもあり、ロルフィングというボディワークを取り入れている。ロルフィングとは筋膜に働きかける事で緊張のある所を緩め、統合していくボディワークとなる。

皆さんは整体やカイロプラクティック、またはDr.ストレッチなどに行かれた事はあるだろうか。私の経験上(あくまでも私の経験上だが)それはしばし痛みを伴う。

だが私の通っている所のロルファーさんの触り方は驚くほど微細で柔らかい。そのフワッフワッな触り方により私の身体の緩むべき所が緩み、恐ろしく寝れるようになりさらに軸も取れてきた。

桜井章一さんの事

とここまで書いてきて思い出した事がある。
雀鬼こと桜井章一さんの事だ。彼は昭和時代から麻雀を打っている人なら誰でも知っている億の金が飛び交う麻雀の裏プロ稼業で20年間無敗だった男だ。運が左右する中でそのような世界を無敗で生き抜いてきたのは驚異的である。

彼の身体には特徴があり、先天的に指が良くしなるのだ。彼の対戦相手は彼の事を「陽炎のような打ち手」と表現した事がある。彼が麻雀をうっている姿を遠い昔閲覧した事がある。彼の牌をツモる手はギリギリ見えたが切る動作が余りにもモーションがなく早かったという事だ(切る動作が見えない)。

彼は言う「牌は掴むものでなく「触れる」ように持つもの。柔らかく持つ事。運も自然と同じ掴みに行くのでなく触れていくようにすると運気も見えてくる」(うろ覚えなので言葉として正確かどうかはわかりません。。)

健康とは強さだけで考えて良いのか?

闘病は著しい筋力低下を招く。
その原因は病院の中では身体を動かす事が出来ない廃用症候群や投薬そのものの筋萎縮性効果にあると思われる。
だから病気後のリハビリは「強さへの回復」に焦点が行きがちである。

長期間の化学治療は多かれ少なかれ痛みを伴うものだ。
そして筋肉の過緊張を生み出すものだ。
その「緊張からの緩和」が回復の一歩とすべきでないだろうか。
緊張した身体に「強さ」だけを注入しても統合感覚は失われたままだ。

そしてその緩和は硬くなった心と身体では自らを癒すセルフケアが難しい時がある。その時こそ魔女やロルファーなど「柔らかい力」をもった人の力を借りるべきなどだ。

剛と柔。
強きものと柔らかきもの。
柔らかさは強さとは違い「数値化」出来ない。だから過小評価されている。
強きものは一見この世を支配できるが必ず対立構造を生み出す。
柔らかい水のようなものはこちらの警戒心を解き対立構造を生まない。
それはバリアを潜り抜け波紋のように広がっていく。

そこまで考えて柔らかいものの可能性は触り方だけでないと気づいた。

柔らかい言葉
柔らかい雰囲気
柔らかい所作

私の知り合いに無茶苦茶モテる男の人がいる。
それこそ体験人数〇〇千人とかいう人だ。

彼の雰囲気は柔らかい。そして言葉もずっと柔らかい。だから女性が警戒心を持たないのだ。そして女性は男性と比較して心も身体も柔軟性を持っている人が多いように思える。そんな女性と戯れる事によって彼の雰囲気は更に柔らかくなっている気がする。

日本人は柔道や柔術などの発祥地である柔と呼ばれるものの万能性に古来より気付いていた。私は昔ブラジリアン柔術をしていたがスパーリングをしていて感じたのは「力」を感じるのは青帯までである。茶帯、黒帯を相手にすると柔らかさがあり、いつの間にか引き込まれて極められてしまう。柳というか「柔」を感じたものだった。

私はピラティスをしているがピラティスの創始者のジョセフ・E・ピラティスが言ったセリフに以下のようなものがある。
「本当の年齢は生きているか自分をどう感じているかではなく、むしろ脊柱の自然な柔軟性の程度で決まるのだと証明する。」

柔らかさは気づかずに失う本当に大切なもの。それは単純にストレッチをしていれば得られるものでは簡単なものでは無いよ。

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