東芝(2011年製)の除湿乾燥機を修理

梅雨が開けたはずの沖縄ですが、ここ数日すごい大雨が続いています。
そして、だいたいそういう時に限って、こういう家電が壊れるという怪現象は浮世で知らぬ者のないくらい周知の事象であります。

この日も一日でありえないくらいたまる(男子2,おっさん1、職場の厨房で汗にまみれて働く嫁さん1計4名分の)洗濯物を豪雨で外に干せないため、室内に所狭しと吊るし、頼みの綱の除湿乾燥機のスイッチをポチッとやった刹那、「ジッ…」という不穏な音を合図に、こやつは唐突にだんまりを決め込むのであった。

「おーまいごっどねす!」と、発作的に上品な欧米人のような感歎詞を発し、こちらもしばし機能停止。

およそ1分後、相変わらず白いモノリスと化した除湿乾燥機の前で腕組みをした私は、はたと再起動する。
冷静になってみればこれはアレだ。
さっきまで動いていた家電の電源が突然入らなくなる、といえば、十中八九原因は温度ヒューズ切れなのだ(※個人の感想です)。

そうと目星をつけたらさっそく分解。
温度ヒューズがありそうなところはだいたい察しがつく。太めのリード線に絶縁用のチューブ(だいたい白)がかぶっているとこらへん。

ほどなく250V,121℃の温度ヒューズがふたつ直列で繋がっているのを発見。
しかし、電源が入らない理由はヒューズ切れではなく、スリーブで結線したところが水分で腐食し、断線していたためだった。

ヒューズそのものは通電していたので、異常発熱が起こったわけではなさそうだ。

さて、この断線部分を本来なら新しいスリーブでつなぎ直すべきなのだろうが、あいにくスリーブがない。
ホームセンターにいけば入手できるかもしれないが、いまは時間が惜しい(目の前で大量の濡れた洗濯物が生乾きの臭いをいまにも放とうとしている)

取り急ぎ、はんだ付けでしのぐことにする。
いうまでもなく、温度ヒューズは規定の温度に達すると切れてしまうので、慎重かつ手早くやってしまわなければならない。

まぁ、最悪温度ヒューズの予備はあるので、失敗したらやり直すまでだ。

接点をある程度ヤスったら、なんなく付いた。
直近のヒューズは素手で触れる程度の温かさ。
念のためテスターで導通を確認。

組み直す前に、ヒューズ周りの水気をよく拭き取り、電源投入テスト。
無事起動。

ついでなので、ホコリが溜まりに溜まった背面フィルターを掃除する。
が、このフィルターはどうやらプラスチックの背面パネルに直結されており、このパネルごと交換するような代物らしい。
しかたなく、固定されている貧相なフィルターをひっぺがし、適当に使っていないなんちゃってお掃除ロボ用のフィルターをマスキングテープで固定する。

電源再投入。

「こ、こいつ、動くぞ!」

とほくそ笑み、窓外を見上げると、いつの間にか雲間から陽光が差していたorz

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