量子計算学習ノート - 縮約密度オペレータ1
この記事は「量子コンピュータと量子通信 (オーム社)」の読書ノートです。
ここからは密度オペレータによる量子力学の公理の表現において有用な応用である、縮約密度オペレータによる部分量子系の状態表現について説明する。
このためにはまず複合量子系における部分トレースという演算を定義する必要がある。今、$${V, W}$$を二つの量子系を記述するヒルベルト空間とし、それぞれの空間のCONSを$${\{|v_i\rang\}, \{|w_i\rang\}}$$とする。このとき、複合