20240422-3Dプリンタの活用方針
今回は気ままにブログのようにnote書いてくことにします。そこで私の中で今hotな3Dプリンタのことについて話そうかなーと思います。
私と3Dプリンタとの出会いは2020年でした。このころに自作キーボードを作り始めてて、キーボードをカスタマイズしていくのには3Dプリンタって何かと便利なんじゃない?? と思い、QIDI TechのFDM 3Dプリンタを購入しました。そのあとキーキャップを精度よく作りたい、ともなってこれまたQIDI Techの光造形も購入。そのあとどっぷり沼にはまるのはそう時間を必要としませんでしたねw
そんなこんなで3Dプリンタを基本的にキーボードのためだけに一貫して利用してきたんですが、これまでに利用してきた3Dプリンタには限界を感じていました。まずFDMは長らくVoron 2.4 R2を利用してきたんですが、メンテナンスときれいに出すための条件出しが非常にシビア。このため造形物の出来の再現性がほぼ皆無に等しいんですよね。あと造形時間が非常に長いため、趣味以上に造形する余力がない。そんな感じでFDMでは販売できるような造形物を作るのをあきらめていました。
あとは光造形。光造形でキーキャップを量産していた時期もありました。がこれも販売できるような物を作り出すのが難しい。キーキャップのステム(軸受けの部分)に付着したレジンを完璧に落とすが困難だったんですよね。あれやこれやの手を試しましたが、奥まった非常に狭い場所に残ったレジンを完全な精度で落とすことはできず、量産販売することはあきらめ、やるとしたらアルチザンキーキャップを作る際に封入物を作るにとどめよう、と思い直しました。
趣味で活用していくしかないよね、と自分を納得させていて、Voronも大きいからスペース占有の少ないプリンタないかなーと探していたとある日、Bambu LabのP1Sに目が留まりました。
今までFDMプリンタを選ぶ際は最低350 x 350mmの造形エリアがある製品を選んでいました。そうでないと60%キーボードケースを一発で出すことができないので。。。
しかし、多くの家庭用3Dプリンタは300 x 300mm未満の造形エリアしかないので、もし自分が新しいキーボードを作ったとして、各個人で容易に3Dプリントしてケースを楽しんでもらうには、ケースモデルを分割出力して組み立てられる構造のケースを生み出す必要があると思い、今度選ぶ製品は300 x 300mm未満でもよいと思っていました。また、このP1Sという機種はいわゆる印刷スピード爆速機種で、最大印刷速度500mm/sに達する昨今ではメジャーなスピードになってきた機種でした。趣味でやる分には正直速度はクリティカルに重要ではないのですが、もしVoronよりもずっと高速かつきれいに印刷できるのであればありがたいなーと思ったので、この機種の購入に踏み切りました。
実際にP1Sを使ってみて、自分の中のFDM 3Dプリンタの常識がいい意味でぶち壊されました。
かつてABSで出力した3Dプリント品は反りがすごい出てしまって、出力できたとしても人に渡したりましてや販売するようなものはできない、と思っていたんですが、この機種ではVoronで印刷した時のおよそ2/5程度の時間できれいで反りのない出力品が出てくる! これには驚きを隠せず、興奮してしまいました。積層もすごいきれい。。。
これなら、1台でもVoron 2台分の印刷ができるし、出力品も十分人に渡すに堪える仕上がり。もう一回FDMプリンタによる出力物販売を考え直させるレベルでした。
あとこのプリンタはすごくユーザフレンドなんですよね。使ってて気持ちがいいプリンタ。AMS付きのCombo機種を購入したんですが、印刷前の煩わしいフィラメントセット、フィラメント入れ替え時の前に使っていたフィラメントのパージやベッドレベリングが箱を開けてからデフォルトの状態で完璧に自動でこなしてくれる。もはや家電製品レベル。
まだP1Sを使い始めて間もないので、少なくとも運用に必要なフィラメント受けボックスと、フィラメントドライヤーの熱にも耐えられるABS製のフィラメントリールをひたすら印刷してますが、これからの印刷ライフがわくわくするような使い心地で大変満足です。キーボードケースが分割で出せるようにモデリングを鍛えたら、75%や80%キーボード作ってみたいかもしれない。。。
あとは光造形なんですが、キーボードケースを分割で出す決意をしたので大型の光造形プリンタも欲しいところ、となりElegoo Saturn 4 Ultraを予約しちゃいました。
アルチザンキーキャップ封入モデルを出す以外の目的が生まれてしまったので。。。これも使用感が楽しみ。
というわけで今後は
キーボードケースを分割出力で出すプラクティスを確立する
と+αで
機能部品や日用品で販売できるようなモノづくりを目指す
という3Dプリンタの活用方針を見据えてインプット&アウトプットしていこうかな、と思います。
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