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アンガーから抜け出す「2つの日記」

4月1週目に新しい部署に異動。異動先でいきなり激しいところに投げ込まれた。かなり疲れた。

受け身はつらい。来るものに対処する、いなす、受け流す、情報を精査する、それにコメントする。そのとき、色々考える。

  • これ、もともとダメだ。

  • こんな感じで本当にいいの?

  • なぜ、そこでそういう発言するの?

  • これは、何の趣旨のミーティング?

まず感情面でかなりイライラした。私は他人から「ああしろこうしろ」と言われり「自分がしたいことができない」とイライラするタイプだが、思いかけず憤り、苛立ち、落胆、失望と言った気持ちが芽生え、それらの感情が自分の思考を邪魔して、的確な対応が難しくなる。身体的にも、心臓の音が早くなる、喉がつっかえたような感じになる、歯を食いしばる、関西弁が出てくる。防衛本能から普段より早く行動して、先に準備したくなる。

しかし、冷静に考えてみると状況や環境が変わったので、そうした感情が出てくることは当然であり、そこをうまく対処し、コントロールすることが重要だと思い、当面1ヶ月は2つの日記をつけてみることにした。

1つ目の日記

これは自分の感情にフォーカスした日記である。アンガーの原因や、アンガーがコントロールできなくなるときに生ずる問題を理解する。また、怒ったときにどう行動するか、どう表現するか、を考える。
これは、重要なことか?そうでないか?自分がコントロールできることか?できないことか?この4軸のマトリックスで考えて、まずは感情をコントロールしながら、自分のリズムに持って行きたいと思った。

これまでに、自分の思い通りにことが進んでいるときは、自分の考えや気持ちを表現することは比較的簡単だった。自分のリズムでできていた。
そうリズム。仕事、チームに入る時のノリとリズムがまだ掴めていない。

自分が持って行きたい形にするためには、現場の会話では重要なことが二つ抜けていた。

1つは問いの立てる力

問題に直ぐに対処しようとする、一度問いを立てることが必要だ。問い(課題設定)はそれであっているのか?そのサイズであっているのか?マンパワーは?

もう一つはどうなりたいのか?
toDoよりtoBe:何をするか、よりも何になりたいか?中間的立場はわかるが、そこで情報をもらって、例えば、郵便局の手紙の仕訳係のように振り分けていきたいのか?調達した材料で美味しいご飯を作る料理人になりたいのか?
そんな自分がしたいことにいく前に土台となるのが感情の日記だ。

2つ目の日記

「思わず漏れ出ちゃった日記」である。これは感情面に対処しつつ、「つくること」とすごく簡単に向き合う日記である。
前提として、仕事だけに限らない。仕事は所詮生活の1部であり、「自分が作りつづくけること」で、そもそも仕事も含め、生活全体にどう変化をもたらせたか、その微細な変化を日記につけようと思った。

全て自分の力で改善できるかというと、できない。そもそも自分がコントロールできないところからはしない。「1人で戦うか、仲間をつくるか、どうすれば周りは変化するか。」というそんな「問い」は立てない。周りは周りで自分は自分。
自分は「微細でもいいからモノを作る」側の人間である。それをやり続ける。それにより、発せられる雰囲気やオリジナリティがいずれ周囲を巻き込めるかもしれないし、巻き込まれないかもしれない。

最近放送された以下のラジオで渡邉康太郎さんは、「自分の中で成功するより成長することが重要、さらに成長すらせず、ちょっと気持ちが変わった、ものの見方が変わったという変化を大切することが重要。上手くならなくて良い」ということを語っていた。

https://open.spotify.com/episode/7lljbpTE0AoG0MnfsrKK7h?si=qkwnoQh3RAe2Rxnz8vG6uA&context=spotify%3Ashow%3A2fRv7HEa6XA9JyrBqeFWCm

また、最近読んだ「こつ」と「スランプ」の研究 身体知の認知科学 にもふれていた。

https://amzn.asia/d/iaXGW7r

自分が考えていた一人称研究と、ラジオの内容がリンクして自分自身、そうか、そうだと妙に納得した。

いかなる環境においても創作行為をやめてはならない。
自分の変化をメモする、周囲はどうであろうと自分自身の創作行為はやめない、また無理に周囲に変化を促さない。

自分は料理人であり、能動的にちゃんとチームに美味しい料理を提供してあげる。そう。

そんな料理を出し続けるといずれ、人によっては色々と感じるだろう。例えば、自分が作った資料を見て、昔入った料理屋で飲んだ豚汁の味がする、海外でのバックパッカーをしているときにふと入ったスペイン料理の味がすると、オリジナリティが溢れ出す。

自分の仕事に触れた周りの人が、自分の中にある「徴候」や「索引」を引き出し自分自身の創作意欲が溢れてしまうように段階的で淡く繊細で階層的な味が出せるように試行錯誤を繰り返す。

以上

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