インターネット調査室: 「ステーブルコイン、日本で年内発行へ 1000兆円市場開拓」 <ー 経済に効果は、有るんでしょうか? そもそも、どういう意味?

今回は「ステーブルコイン」についてコメントをさせていただきます。

日本経済新聞: 31 May,2023

「ステーブルコイン、日本で年内発行へ 1000兆円市場開拓」:  だそうです。

「米ドルや円など法定通貨を裏付け資産とするステーブルコインが日本で発行できるようになる。ステーブルコインを電子決済手段と定義した改正資金決済法が6月1日に施行され、地方銀行などが年内にも発行する見通し、モノの取引と決済を同時に済ませられるようになり、年間1000兆円規模の企業間決済の効率化につながりそう」

そうなんですかね~?

そもそもステーブルコインとは?

「ステーブルコイン(Stablecoin)」: 暗号通貨の一種であり、通常は一定の価値を維持することを目指して設計されています。一般的に、ステーブルコインの価値は他の資産や通貨とリンクしており、価値の変動が比較的少ない特徴があります。ステーブルコインは、暗号通貨市場において価値の不安定性を緩和するために利用されることがあります。

ステーブルコインの主なメリットは以下の通りです:

価値の安定性: ステーブルコインは、通常、法定通貨(例:米ドル、ユーロ)や他の安定した資産(例:金、不動産)に対して価値がリンクされているため、価値の変動が比較的少ないです。これにより、ボラティリティ(価値の変動の度合い)が高い暗号通貨市場においても、価値を一定に保つことができます。

取引の便利さ: ステーブルコインは、暗号通貨間の取引や移動において、法定通貨と同様の利便性を提供します。価値の安定性により、日常の支払いや送金などにも利用しやすくなります。

金融サービスの拡大: ステーブルコインは、金融サービスの拡大や金融包摂(フィンテック)の促進に寄与することができます。特に、金融システムにアクセスが制限されている地域や人々にとって、ステーブルコインを介したデジタル決済や資金移動は非常に有用です。

ステーブルコインの主なデメリットは以下の通りです:

中央集権性: 一部のステーブルコインは、発行元が中央集権的な構造を持っている場合があります。このような場合、信頼性や透明性に関する懸念が生じることがあります。また、中央集権的なステーブルコインは、法的な規制や規制当局の対象となる可能性があります。

リスクの移行: ステーブルコインは、他の資産とリンクしているため、それらの資産に関連するリスクを引き継ぐ可能性があります。たとえば、ステーブルコインが法定通貨とリンクしている場合、その法定通貨自体に関連する経済的・政治的リスクが存在します。

監督の欠如: ステーブルコインは、伝統的な金融機関や通貨に比べて新しい概念であり、現在の規制環境では適用が曖昧な場合があります。このため、ステーブルコイン市場においては、規制や監督の欠如が懸念されることがあります。

重要なことは、ステーブルコインの利点と欠点は、具体的なステーブルコインの種類や設計によって異なる場合があるということです。そのため、個々のステーブルコインについて詳細を調査し、信頼性や安全性を評価することが重要なのですが、どうなんでしょう?

銀行&企業間なら、わざわざステーブルコインを使わないで普通の「¥」がいい気もしますが?

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