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急に上司から、森発言に対する意見を求められた。語るのは『わたし』と『あなた』の違いだけでいい。

昨日上司(男性)とカジュアルなミーティングをしていて、話題がダイバーシティに及び、例の森元会長の発言の話になった。

私の上司はものすごくあっけらかんとした人で、相手が若手だろうがベテランだろうが、態度を変えずに自分の考えをストレートに表現する人だ。

そんな上司が私に言ったのは、森さんの発言はもちろんナンセンスだけど、でもあれを本気で責められる人は今の日本にはいないよね、ということ。

つまり、あの発言を批判しているその本人も、結局森さんと同レベルくらいのダイバーシティ(やジェンダー)の意識しか持ってない、それが日本の今のスタンダードなんだ、ということだった。

ねぇ、そう思わない?と、なかなかの勢いで意見を求められ、やや面食らってしまった。男性の方から、そういう話題を振ってくることは珍しいからだ。

誤解無きように言うと、上司はすごく怒っていて、日本のダイバーシティレベルを国際基準に上げたい!、せめてうちの会社のレベルはもっと上げたい!と熱い思いを持っている。

これは私見ですが、そもそも件の発言の何が問題だったかというと、会議が長くなるとかわきまえてるとか、そういう言葉尻ではなく、ああいう立場の人がああいう場所で、性別で区別して何かを語ったことだ。

男性はこう、女性はこう、と語ること自体がナンセンスですよね?というのが、今のジェンダー論の主軸なはず。

日本人男性がみんな森元会長と同レベルのダイバーシティ意識とはさすがに思わないけど、今まで生きていて大なり小なり嫌なことを言われることはあったから、森元会長と同じようにあれの何が問題か分からないという人はいるのだろうなと思う。

これも私の私見ですが、嫌なことを言われた側の意識も変えないといけない。何か言われた時に、これはおかしいと感じ、率直に相手にどういう意味か聞いてしまえる位のフラットな環境が、本当は必要だ。

幸い私の職場環境は、上司がこれだけフラットな人だから、嫌な思いをしたことはないし、何かあれば声をあげられる環境でもある。

そうじゃない環境も確実に存在しているから、例の発言が何かのトリガーになれば、大いに成仏できるに違いない。


人と人の違いは、性別でも国籍でも人種でもなくって、ただただ『わたし』と『あなた』という違いしかない。

『わたし』と『あなた』は違う人間だから、見た目も中身も違って当然だよねと、それだけでいいと思う。

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