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海と山が隣り合う新潟・出雲崎町

きっと年内最後の新潟。
舞台は新潟県のほぼ中央に位置する、
出雲崎町(いずもざきまち)。

先日ドカっと降り積もった雪で、
公共交通機関が大幅に乱れ、すごく厳しい状況下。
それでも、なんとかすき間を縫うように、
長岡から出雲崎町へ行くことができて、
ありがたい。

現地でお出迎えしてくれたのは、
地域おこし協力隊として活動しているOさん。
貴重な午前中の2時間で出雲崎町の端から端まで、
案内していただいた。

この日は降り積もる雪で見えないけれど、
道の両端には田んぼが広がっている。 

このように田んぼ開けているのが出雲崎町。
そして、山がいっぱいあって、その間を縫うように田んぼの光景があるのが特徴の1つ。

出雲崎町駅が町の真ん中に位置しており、
車だと10分もかからず駅から
海がある端や山がある端まで来れちゃう。

駅前と比べて雪が積もっている山側。
ちっちゃい町の良いところとして、
市町村単位で除雪車持ちで、
冬場の雪が除雪されるのが早いとOさんは話す。


町の中に60くらいの集落がある出雲崎町。
ほぼ親戚のような状態のところも。
案内してくださったOさんは、
山奥の集落で農業関連や畑をやっているとのこと。

産業の1つとしては農業が中心で、
他の職種でも自営業でやられている方が多い。

出雲崎町の山側には、
実は新潟で1番景色が良いところがあって。
この日は新潟らしい曇りと、
ちょっと雨の天候だったけれど、
すごくきれいな景色を一望できるスポット。

目線の真ん中には佐渡が見えたり、
右側に目をやると弥彦山が眺めることができる。
大荒れのときは立っていられないほどみたいで、
出雲崎町名物・荒れ狂う日本海を見ることができる。

ただ、この日に限っては冬場では珍しい、
穏やかでゆったりとした日本海を眺望できた貴重な日に。

海からちょっといったら、
こういう景色を見下ろせるような崖や山があり、
出雲崎町にもし津波がきても安心できる構造になっている。

お次は海の方へ。

海側は、
雪が全然積もっていないのがまずびっくり。
風と雨で、
雪の量がガクンと減るみたいで全然少ない。
ほぼ積もらず、雪おろしもしないんだとか。

佐渡が近いので、昔は佐渡からの金を出雲崎町で
荷揚げして町の経済が栄えていて、
万人単位で住んでいたことも。

今もある漁港では、
夕方にせりをする「夕競り」が行われている。
これは、朝競りをする東京の築地や豊洲に間に合わせ、鮮度がいい状態で届けるためなんだって。


海辺の近くには、
妻入りの街並み」がずらりとずらりと続く。
海側は、入口が狭くて奥に長い形の家が多い。
そういう家を上手く残したのが京都や金沢。
今の出雲崎町はそういう昔の家と新しい家が乱立している、とてもユニークな街並みになっている。

佐渡からの金を荷揚げしていた出雲崎町は、
昔の海側は宿場町として潤っていたみたい。


奇跡的に午後からは晴れてきた海沿い。
ガイドしていただいたOさんと別れ、
最後におすすめの出雲崎町のグルメへ。

頼んだのは海鮮丼。日本海で獲れた海の幸を食べずにはいられなくてね。
どれを頼んでもかなり量で、いろんなものがついてくるの聞いていて。

そしたらこんな具合に、
小鉢からデザート、そして食後のコーヒーまで、
とても大盤振る舞いなおもてなしに感動。

至れり尽くせりうんまかったなー。
海鮮系はその日の仕入れによってネタが異なるみたいで、どんな丼になるかは行ってみてのお楽しみ。


こうして半日かからずに町全体を巡れる出雲崎町。
冬場は雪が降っても除雪がトップクラスに
綺麗な印象。

実際、出雲崎町は除雪上手で有名らしい。
Oさんに聞いたら、その理由は
雪になるとうずうずするおじさんがいるみたいで。
「そろそろ、おれの出番かぁ」と、
むしろ除雪を楽しんでる人たちのおかげなんだなぁと。

今回出雲崎町の良さを中心に見てきたけれど、
高齢化や空き家、生活用品店の減少など
その地域での課題もいくつかあることを、
町内を回りながら考えさせられる時もあって。

今回いろんなお話をしてくれたOさんからは、
その状況の中でも出雲崎町に残っている良いものをどう生かすか。
日々考えて町内の人や働く人たちと切磋琢磨して
活動されていることを学んだ。
 


ここまで読んでいただきありがとうございました。

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