私とラジオと記事と


昨日はすごいラジオとすごいネット記事を見つけて興奮しっぱなしであった。


①小松未歩のデモ音源が

とあるラジオでサラっと公開された。
あの、あまりにも普通に公開されてるけれどもですね
これは

とんでもない事なのです…!!!!

小松未歩といえば多くの人が
「ずっと前にコナンの主題歌やってた人」くらいなものだろうけど、
その主題歌だけで語るには惜しいほどのセンスの持ち主。
活動当時からメディア露出が殆どなくて、
それはまぁ所属先特有の売り出し方だったんだけど
自然消滅的に活動の情報が更新されなくなり、
所属先から活動終了のアナウンスもされず
そのまま今に至っているという…
消息不明という言葉、その通りの人なのです。
大げさな言い方してるけどホントに。
これだけSNSやネットが発達している時代に全く情報が出てこない。
そんな人のデモ音源が当たり前のように公開された。
ファン界隈はもう大騒ぎでした。
小松未歩の音源て、
ヴォーカルは敢えて無機質に感じさせるような加工がされていることもあって
加工されていない生の声が聴けたのは、
もう本当に本当に貴重で。
小松未歩は生声でも凄かったし、
そのすごさって声量じゃなくて、
やっぱ存在が音楽そのものであることというか。

もうこの先こんな音源出てこないかもしれないから
もう一回聞いておこう。

あとこのラジオ、音楽の歴史を知る意味合いでも凄く貴重。
長戸大幸さんてやっぱり凄いんだなと。
人を売り出す視点ていうのかな、もう次元が違ったよ。
秘書の採用に応募してきた、しかも秘書はもうほかの人に決まってて採用はしなかった女の人を、
葉月里緒奈に似ててカラオケが大好きだって聞いただけで、
作曲家に向いてると思って売り出そうとするその感覚。
カラオケに入ってる曲は全部歌えるって言ってた、
当時のカラオケに入っている曲はヒット曲だけだから
ヒット曲を歌える=ヒット曲を作れる
と思ったと。
そんな発想どうしたら持てるんだ。
あと長戸さん聴いてる音楽の量が尋常じゃないのが、
紹介されてる曲を聴いてるだけでもビシバシ感じた。
「じゃ次、これを聴いてみて」
って紹介される曲の内容と流れが超クリエイティブ。
一曲一曲に思い入れを深く語ったりしないところも興味深かったな。
ただ願わくば、こんなに貴重な資料を流すなら、
小松未歩が今どうしてるとか少しでも聞きたかったな。

フォークシンガーばんばひろふみと音楽プロデューサー長戸大幸の「OLDIES GOODIES」

かなりいいラジオです。

②山下達郎が語る村上ポンタ秀一

これもかなり貴重な記事。なぜ文春で?って思ったら、
ポンタさんの自叙伝「自暴自伝」の出版が文春だったことで納得。
しかもインタビューがこの本の構成やった人とわかれば、もうね。
山下達郎さんがどれだけポンタさんを尊敬してたかがビシバシ伝わってくる。
紹介されてる曲を聴きながら読み進めていくと、語られている言葉の深みも増すように感じる。

凄いなーと思っているミュージシャンの、自分が生まれていない時期の事が語られている資料は本当にありがたく。山下達郎さんの音楽への姿勢には自分が求める熱いものを感じる。
シュガーベイブとか今聞いてみるとすごく面白いって感じるし。
ポップを熱くやるってセンスとスキルがないとできないと思ってて、シュガーベイブはそれができてると思ってるんです。語れるほど聴いてるわけではないけど、少し聞いただけなのに感動が強烈に残ってるんですよね。
久しぶりにシュガーベイブを聞こうかな。


昨日は仕事と個人練以外、どこにも行かず誰とも会わない日だったけど、このラジオと記事のおかげでかなり豊かな気持ちで過ごした一日だった。
そんな自分がいたことを残しておく日記。

今日の一曲
The Beatles/Goodbye
長戸さんのラジオの一曲目に紹介されてたんですけども。
このメロディに心がわしづかみにされた。
昨日から今日までずっとこれを口ずさんでる。
素朴で自然で、さりげなくて、切実。
しばらくずっと聴いてそう。



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