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私にとっての日記

半年前から日記をつけている。
日記と言っても形式ばったものではない。
更新頻度もばらばらで、平均して4日に1度。

「今日はあれこれ考えずさっさと寝るべし」の一文で終わった日もあれば、少しの行間をも惜しむように心の声を書きなぐった日もある。

そして、単に1日の出来事を記録するだけならば取りこぼされてしまうものもの。
お気に入りの歌や本の一節、上手くいったコーヒーの淹れ方、あの人の香水の香り、ペンをぐちゃぐちゃに走らせながら溢れた涙の滲み。

前だけを見つめて日々を消化していては、
徐々に記憶から薄れ、いずれ忘れたことさえ忘れてしまうようなものが、そのノートには残っている。
忘れっぽい私が安心して忘れられるように、
今日の私が書いといたげる。

それは1日1日に錘をぶら下げていく感覚。

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