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『「一セットの服」で自分を好きなる』の感想のつもり

こんにちは。
あるいはこんばんは。
べべと言います。

今回は、あきやあさみさん著『「一セットの服」で自分を好きになる』の感想を書くつもりが、
結局自分語りになってしまったnoteを公開します。
勢いのまま書いたので、あまり推敲出来ていませんが、「熱量だいじに」と思い、そのまま公開します。
こういうよく分からんルートを辿った奴もいるよ、ということで。

以下、口調もちょっと変わります。
ご承知おきください。

自問自答ファッションについてはこちら↓

『「一セットの服」で自分を好きなる』はこちら↓




実際、私はお出かけ用の一セットの服を手に入れたことで、世界を見る目が変わったし、自分を好き…というか、認める…というか、うーんやっぱり「自分が分かった」感覚があった。

初めてその一セットを試着した時に、百貨店の大きな鏡に映る自分の姿が別人に見えて、本当にびっくりしたんだけど、

「こういう服、着てみたかったよね、こんな雰囲気になりたかったよね」

を体現してくれた一セットだった。

運はいい方だと思う。

自分でも予想外。

妄想クローゼットにも入れてない、真っ黒の一セットに巡り会えたのは、多分、運だった。

何なら、それを買う数日前のメモを見返すと、「全身真っ黒はなんか違うな」とまで書いてある。


初めて入る、名前だけは聞いたことはある(でも先日知った、くらいの)ブランドで、着てみなければ分からなかった。

普段なら絶対に立ち寄らない価格帯のブランド。ゼロが一つ多い。

自問自答ファッションに出会っていなかったら、試着する選択肢は出てこなかったと思う。


今まで、服を選んでいて、こんな気持ちになる服はなかったから、本当に動揺した。

「布だぜ?!」が頭に降ってきた。

そう、布。ただの布。ただの服。

されど服。

服を着ない日はない。

靴を履かない日もない。


あきやさんの提唱するメソッドの通り、一番最初に靴(ブーツ)を手に入れていたのは大きかったかもしれない。

そのブーツを履いていなければ、多分気後れして、そのブランドには入れなかったと思う。

本当に靴から選んで良かった。

あまりに衝撃だったけど、そのブーツにはぴったり合っていて、そして私自身の外見にも合っていた。それから、多分、心にも。

だから買う決断が出来た。

初めて試着したのはその日の午前中で、その日の夕方には演歌バッグと共に、お迎えした。

鉄壁の一セット。どこに出しても恥ずかしくない、一セット。

この服がない生活はもはや考えられない。


そういうわけで、今思うと、「なりたい」を見つけたのは、あの初めての試着の時に鏡を見た瞬間だったのかもしれない。

完全に偶然の産物なので、私は未だに「なりたい」はよくわからない。

でも、買った一セットを着てる私は最高なので、逆に「この服を着る人はどういう人だろうか?」と考えてみても面白い。


有り難いことに、外見は、「なりたい」に近付けている。

あとは内面だけど、これがまた難しい。

これに必要なのは、コンセプト活動だろう。

いくつか種を撒いている。

でもまぁ正直まだピンとこない。

これも洋服と同じで、トライアンドエラーが必要だと思う。


変なルートでモグラ活動をしていた自覚はある。

意図して外に出ようと思ったわけではないのに、掘ってみたらいきなり外、それも思い切り晴れの日の海の見える丘だった、みたいな、

そんな出会いだったから。


もともとマイペースな人間だ。

自問自答ファッションもマイペースにやってきたつもりだ。(爆速ではあったけど)

正直、ファッションに全ての時間をかけることは出来ない。

自分は「やりたい」もあまり分からない人間なので、少しでも興味を持ったら、エイッと飛び込んでみる潔さみたいなのを大事にしたい、と思っている。

そもそも自問自答ファッションに出会ったのは、「やりたいこともなくてつまらないな〜」と思っていた矢先のことだった。

私にとっては、ファッションは、「やりたい」を見つけるための通過点に過ぎなかった。

でも絶対に必要な通過点だった。


エイッと飛び込むためには時間も体力も必要なので、

ファッションはどうしても二の次になる。


でも、今の私にはあの一セットがあるので。

何も困らない。


ファッションは、忙しい。

ハイブランドは、もう来年の秋冬のコレクションを出している。

まだ冬が終わったばかりだが?

そのハイペースに着いていくのは、結構、大変。

それも、ファッション自我が芽生えたのがつい最近の私にとっては、振り落とされないようにするだけで必死になってしまう。

それって結局、ファッションを楽しめてないと思う。


でも、私には一セットが、ある。

これを着て、どこにでも行ける。

だから、「今」じゃなくてもいい。

必要な服なら、ここにある。


その安心感は、何者にも代えがたい。


「自分を好きなる」

とはちょっと違った形で、最高の一セットの恩恵を受けている。

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