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11/06/2021

どこかの誰かのある一日。インタビューを元に、私ではないひとの日記を書いています。

この頃ずっと、商工会議所に提出する補助金申請書を作っている。

何にお金を使ったか書き出したり、レシートを集めたり、どれが補助金の対象に当てはまるのかを確認したり。そんな細々とした作業にもう何日も費やしている。こういう作業が本当に苦手だ。

でも、このあいだ商工会議所のおじさんに相談しに行ったら、「書類いいですよ、この調子でもう少し頑張りましょう」とすごく褒めてくれたので、たぶん大丈夫。だと思う。ゆるめの補助金らしいから、ちゃんと書類を作れれば通るんじゃないかと思ってる。少し前にパソコンがだめになった(酔っ払って赤ワインをこぼした)ので、早く新しいパソコンを買いたい。

寝たり部屋を片付けたりしていたら昼になった。昼ごはんに玄米と納豆を食べて、よもぎ茶を飲む。去年体調を崩してから免疫力の低下がこわいので、健康的なものを食べるようにしている。とか言いつつ、ここ3日間は人と遊びまくってクーラーを浴びまくって、鼻と喉の調子を悪くして、10年ぶりに鼻血を出したりしていたのだけど。

夕方、妹とおしゃべりをする。
これからの仕事の話とか。
夜、お客さんが来るので寿司の出前をとる。
特別なことは何もない日だ。

手のことを考える。

少し前。誕生日を祝ってくれた男に「綺麗な手をした33歳だね」と言われた。
褒め言葉だし悪気がないのはわかってる。わかってるんだけど、「家事もせず子どもも産まずふわふわ生きてきた33歳のお子さまの手だね」と言われているみたいで、それからなんとも言えないモヤモヤ感が消えない。

その男の近くには、子どもを育てていて私より大人で、「お子さまの手」じゃない、よく働く手をした女の人がいるから。手が綺麗だと褒められるのも、誕生日プレゼントをもらうのも、なんとも言えない気持ちだ。

思い出すと煮えくり返りそうになる。手が綺麗だろうがそうじゃなかろうがどっちでもいいんだけど。
とりあえず、洗い物をする回数が増えた。

ある家具屋さんから届いたDMに「コロナ渦」と書いてあった。コロナうず。実は私も、最近まで「コロナ渦」だと思っていた。

コロナ禍で以前のように飲み歩く機会は減ったけど、意外と充実もしている。仕事でつながった人たちとオンラインイベントをやったり、新しい企画を考えたり。動かないと何もできない私から、動かなくても何かおもしろいことを始めようとする私になったような気がしている。

明日からまた仕事。とりあえず、まずは補助金だ。

あしたもいい日になりますように!