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おひとりグルメ|神戸三宮「台湾屋台めし BaDouYau」

神戸三宮で、本格的な台湾の屋台メシを食べたくなったら、北野坂に向かって歩いてください。
山に向かって歩いて、最初の交差点をすぐ左に曲がって、今度は右に曲がりましょう。しばらく歩くと見えてくるのが、今日のお店です。

北野坂の裏って感じ
可愛らしいサインが目印です

今日のお店は「台湾屋台めし BaDouYau」さんです。
雑居ビルの階段を上がり、ドアを開けると、そこは台湾でした。
だって、台湾から来られたご夫婦がお出迎えしてくれますからね。

「台湾屋台めし BaDouYau」

実は、今回は2回目の訪問になります。というのも、前回は「ルーロー飯」を頼んだのですが、その時にどうしても気になるメニューがあったので再訪したわけなんですね。
軽くメニューに目を通して、注文したのがこちら!


台南ルーロー飯 1,050円

写真を見て「おや?」と思った人も多いのではないでしょうか。
普段、目にするルーロー飯というと、角煮を細かく刻んだものが多いですが、今日のルーロー飯は、ドカンと角煮そのものが乗っかっています。
それを話すとルーロー飯戦争の話になってしまうのですが、それに関する話は後にするとして、まずは食べていきましょう。
いただきます!



まずは、店員さんから「熱いので注意してくださいね」と言われたスープから飲んでいきます。
本当に熱い! でも、冷えた身体が温まります。
なにせ、この日の気温は12時だというのにひとケタでした。瀬戸内の人間には寒すぎる。
こちらのスープ、ゴマ油の香りが素敵で、とても食欲をそそります。ところで、中にミョウガらしきものが入っていたのですが、これは何のスープなんでしょう?
(それでグルメ記事を名乗るな)

次に付け合わせを少しいただきます。
一番右のキュウリですが、こんな見た目なのに味が甘いです。甘酢的な味付けですね。この甘さ、癖になる感じ。これでビール飲みたいわん

そして、気になってる角煮をいただきます。
これが、意外に脂っこくない!五香粉の香りがふわっと広がって、見た目に反してサッパリとした味わいです。すいすいと箸が進んでしまいます。
煮汁が染み込んだご飯も、ありがちなクドさが全くありません。一体、どういう調理をしているのか、気になります。
そして、この煮玉子! 実に嬉しい。煮玉子ってテンションが上がるよね。分かるよね?

私が入店したときは、休日のお昼時なのに誰もいなくて不安だったのですが、いつの間にか、ソロの女性客が4名ほど入ってきています。しかも、全員がこの台南ルーロー飯を頼んでいる様子です。
角煮が乗った方のルーロー飯、珍しいですもんね。



さて、ここでルーロー飯戦争について、関西人が簡単に説明します。
このお店によると、よく見る甘辛く煮込んだ豚肉のそぼろが乗ったご飯は、台湾北部の人が「ルーロー飯」と呼んでいるものだそうです。
何を隠そう、私が前回頼んだルーロー飯は「台北ルーロー飯」だったのです。これはこれで美味しかった。

一方で、台湾南部の人は、今日のお店のような、豚の角煮が乗ったものを「ルーロー飯」と呼んでいます。しかも、南部の人は、豚肉のそぼろがのったご飯のことを「肉燥飯」と呼んでいるんだとか。
つまり、大阪と広島でお好み焼き戦争をしているのを、台湾ではルーロー飯でやっているということですね。しかも、日本よりも複雑な感じで。
見た目だけでなく、呼び方まで違う……これは戦争になるわ。

メシの恨みは怖い

では、最後は甘いもので平和的に終わりましょう。
謎の豆のスイーツです。氷が入った甘い豆と、もちもちした何らかが入っています。甘くてもちもちして、めっちゃ美味しいです。

ごちそうさまでした!
台湾屋台めし BaDouYauは、各線三宮駅から徒歩5~10分です。
JRの場合は西口改札が、阪急の場合は東口改札が便利です。


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