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太宰治と石川啄木


『メロスは激怒した』

先日インスタグラムのストーリーズにて
旦那との家事分担の不平等を嘆き、アンケートまでとったbeccoです。

私の制作物のコンセプトは、楽しいことばかりではない
毎日だけど、それでもhappyに。

先日の夫婦喧嘩の中で、私はお気に入りのもので少しでも気を紛らわせることができただろうかと振り返ってみる。

答えはNO…
私には毎日必ず開く【ツキ・オデッセイ】という癒し系スマホアプリがある。
ウサギのキャラクターの住まいを整え農作物を、育てインテリアを着せ替える箱庭ゲームである。
飽きっぽい私が毎日欠かさず開くゲームだ。

私はそれを昨日、今年になってはじめて開かなかったのである。

職場での人間関係のもつれ、家族との確執、友人とのいざこざ…体調不良や不慮の事故等…

その中で意識的に楽しくなんてできるのはまだ心に余裕のある証拠。

とても明るい雰囲気のものを楽しめるような気分ではない。

いつだったかネットで石川啄木のダークな短歌を知り
大笑いしました。

どんよりと
くもれる空をみてゐしに
人を◯したくなりにけるかな

検索すればもっと酷い短歌もすぐに出てくるはず。

共感はできないけれどこの気持ちよりは随分マシだと、すっと楽になるのです。

キラキラ、ポジティブは確かに人の心を救う。
けれども、とびきりのネガティブな逸話に救われることも、あるよねと。

走れメロスと太宰治の性格が正反対のように、人はそれでも抗おうとするのだと思います。

ポジティブなことを言っている人ほどその心は正反対だったりするのはよくあること。

その間を行ったり来たり。
怒ったっていいじゃない
人間だもの。


『あ。』
今太宰治の斜陽を読んでいるのですが、いつも文頭に
ドカンとやられます。

なぜお母様は『あ。』と言ったのか。
どんな感情で言ったのか。青空文庫にあると思うので気になる方はぜひ。

相変わらず内容をよく理解できていないけれど。

ところで、家事分担の少ない旦那に対して皆様にアンケートをとったところ、圧倒的に
諦めるという意見が多かったです。

私もその道を辿ろうと思います。
彼は今日から物理的に視界に入っても精神的には見えないファントムです。

部屋を片付けないのは旦那ではなく、我が家に住み着くファントムの仕業なのです。

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