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「現金な人」って悪くないなぁと思ったこと

▼1ヶ月後に転勤することになりました

私はもともと関東圏の人間で、4年前に転勤で大阪に来ました。20代後半まで関東を出たことがなく一人暮らしもしたことがなかったので、かなりゆううつな転勤でしたが、住めば都。今ではエセ関西弁を使いこなす立派なエセ関西人になりました。

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今回生まれ育った環境へ戻ることになり、本来ならホッと安心するところですが、これからやらなくちゃいけない数々の手続きや決め事のことを思うと、結局ゆううつしかありません。
#めんどくさいやつ


考えていても何も進まない。

ひとまず一番の難関である「新居探し」から手をつけることにして、アパマンショップに資料リクエストを送りました。

すると、わずか1分後!
担当の人からあいさつの電話がかかってきました。電話口のその人はかなり熱のこもった口調で、

「全力でお探しします!!」
「私は長年この土地で働いておりますので、どうぞお任せください!!!」

予想外の返信の早さとあいまって、私はすっかりこの方のトリコに。
まるで金八先生のようなベテラン熱血教師に出会い、もうこの人にすべてお任せしよう!と安心しきってしまいました。

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#たぶん私は詐欺に引っかかりやすい


電話を切ってから、ふと、「私はなんでこんなに安心できたのだろう?」と思って、さっきの会話を書き出してみることにしました。

すると、一つ気になるワードが。

「ライバル店には負けません。」

実はアパマンショップというのは、コンビニのように直営店とフランチャイズ店の2種類があって、同じアパマンでも運営している会社は異なる場合が多いのです。
今回連絡したアパマンのすぐ近くに、もう一件アパマンがあるのですが、どちらもフランチャイズ店で、お互いがバチバチのライバル店でした。

なるほど。
だから金八っつあんは、こんなにやる気満々なのね。

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#ちなみに担当の人は女性
#勝手に金八っつあんにしてごめんなさい

「やる気の理由」がわかったことで、私は安心して任せられると判断したのです。


金八っつあんのやる気のウラには、ライバル店に取られないためにという「自分にとっての得」があったのです。

よく自分の得ばかり気にする人は「現金な人」と呼ばれて、嫌な人にされがちですが、何かをお願いする時、相手にとっての「得」がわかった方が、その人を信用できるということを実感しました。


▼クラウドファンディングは支援者の少ないものを選ぶ

ちょっと薄情のようですが、今まで私は「ボランティア」に興味を持ったことがありません。親や友達のためなら、基本どんなことでもできます。でも見ず知らずの人のためにお金を払ったり、時間を使うということがどうもできません。


文字にするとかなり嫌なやつに見えてきたので、早めに弁解したいのですがw

原因は「自分にとっての得」を上手く設計できていなかったことです。

親や友達に力を貸すと、こんど自分が困ったときに「力を貸してほしい」と言いやすくなります。
心配性の私にとって、助けてほしいと言える環境作りは、まさに「自分にとっての得」なのです。


最近は、クラウドファンディングを利用する人が多くなってきましたが、用意されている「リターン(得)」にどうも心が惹かれなくて、まだ一度も支援したことがありません。

リターンは主に、
(1)支援したことが明記される「ドヤれる系リターン」
(2)支援した分物理的なモノが手に入る「先払い系リターン」

どちらも自分にとっては「得」ではなかったようです。

心配性の私にとっては、
(3)支援することで支援してほしいと言いやすくなる「恩返し系リターン」

親や友達のために動くときと同じようなリターンがあれば、知らない人のためにも動けるのではないか?と思いました。


▼ということで、初めてのクラファン支援をしてみました

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まだ人数の少ないものを選んでみました。
支援者が少ないので、自分のことを覚えてもらいやすいと思ったからです。
あとは、デザインの仕事をしているのでいつか自分の仕事につながるかもしれないアート系のプロジェクトを。

いつか自分が困った時はクラファンして、この人に支援してもらおっと。


自分の「現金な部分」を突き詰めることで、むしろ「人のため」に行動することができるという、面白い発見でした。


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