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【ギター#8】 "傷だらけの天使"は、歴戦の勲章… '69 Les-Paul Custom Black Beauty

レス・ポールの黒いカラーの個体をは、俗にブラックビューティーと呼ばれています。ヴィンテージの'68年ブラックビューティーを探していたときに感じたことなんですが、他のカラー…例えば同じ'68年のゴールドトップとか何でもいいのですけれど、………
『ブラックビューティーって、何でこんなに傷だらけな個体が多いのだろう!!!』
………ってことです。
まあこれは個人的な印象なんですがね。


'69 Les-Paul Custom Black Beauty

黒って"漢"のギターってイメージあるから、ロックとかで結構手痛く使う輩が多いのかもしれませんね。ボディとかでも「♫流れ弾のひとつやふたつ〜」みたいな傷は当たり前のごとく付いてますし、アッセンブリーもガタガタになっちゃってたり…まあ、そんなのばかりではありませんが…。

'68年のレス・ポールって、特別なんです。この年だけは、'50年代にできた兄に負けない実力を持ってます。


'69 Les-Paul Custom Black Beauty
Numbered PAF です。

自分の'69 Les-Paul Custom Black Beauty は'68年仕様で、'69年でもごく少なく出荷されたようです。その特徴として、ボディがワンピースでホンジュラスのマホガニーボディー、トップはメイプルが貼られている仕様です。写真は黒で分かりませんが、カラーを剥がせばメイプルが現れます。
また、ヘッドのGibson「i」の部分ですが、「・」が打ってあります。裏のヘッドとネックの間には、ボリュート(折れないように工夫された出っ張り)がありません。


Gibsonの『i』に『・』がありますね。
'68年仕様です。

ネックもホンジュラスマホガニーのワンピースで、指板はエボニーです。


エボニー指板でブロックインレイ。

また、"漢"のレス・ポールは、大抵重いです。www


4.5kgぐらいあります。

このギターもジャーニーマンだったことでしょう。写真では伝わりませんが、外観はかなり傷だらけの天使です。「私の手元にある限り、ハードに弾きまくりますが丁寧に使ってあげますから。」と、いつもギターに語りかけています。


楽器屋で出会ったときの記念写真。

続く…。

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