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【感想ではなく記録のための雑文】十一月に観た映画10作品(2023/11/1~2023/11/30)

今年からはじめた映画の記録。
本を読むのは実はあまり得意ではないので、映画を観ようという流れです。
アマゾンプライムは月600円に。こうなったら月6本くらいは観たいなと思っています。最近はアニメをたくさん見ているので、とりあえずのもとは取っている気はしていますが。
例によってアウトプットする準備は一切なく書いています。観てない人から見れば(観た人もかも)意味不明かもしれません。
どうぞすっ飛ばしてください。


ウエディング・ハイ

2022年の日本映画。監督は大九明子、脚本がバカリズム、主演が篠原涼子。大九さんははじめて観るかも。アマゾンプライムで視聴。

結婚式、それは新郎新婦にとって人生最大のイベント!プランナーの中越(篠原涼子)に支えられ、新郎・彰人(中村倫也)と新婦・遥(関水渚)も
幸せな式を迎える、はずだった・・・。しかし、スピーチに命を懸ける上司・財津(高橋克実)をはじめ、クセ者参列者たちの熱すぎる想いが大暴走!式はとんでもない方向へ・・・!?中越は披露宴スタッフと共に数々の問題を解決しようと奔走するが、さらに新婦の元カレ・裕也(岩田剛典)や、謎の男・澤田(向井理)も現れて・・・。果たして“絶対にNOと言わない”ウェディングプランナーは全ての難題をクリアし、2人に最高の結婚式を贈ることが出来るのか――!?

公式HPより

三谷幸喜的ドタバタ劇を期待して視聴。彼のようなテンポ感はなく、最初の展開がちょっとスローペースで、どうかなあ少し不安になる。伏線貼りまくりのところなので、ああこういう展開かな、とか想像しながら見ましたが、割と良い意味で裏切ってくれました。最終的にはみんなハッピーだし、優しくて良い映画でした。各人物の心情に焦点を当てた描き方が女性的で、女子に刺さりそうな話です。脚本バカリズムか。彼、上手いですよね。


七人の秘書 THE MOVIE

2022年の日本映画。ドラマが人気となり映画化したタイプのやつです。中園ミホが脚本、田村直己が監督。アマゾンプライムで視聴。

「会社の嫌な上司に痛烈な仕返しをしてみたいーー 」理不尽だらけの日本社会で、きっと誰もが一度は考えたことがあるはず。先行きの見えない不安定なこの時代に、一話完結型で観やすくちょっとした日々のストレスを発散させてくれるドラマとして、現代人の心のニーズに見事に合致した本作は瞬く間に話題沸騰!放送終了から1年以上が経った今でも動画配信サイトでは人気上位にランクインし、SNS上で日々新たなファンが生まれています。
ドラマの最終回で、政界の中枢で悪事の限りを尽くした粟田口大臣を成敗した七人たち。秘書の仕事を追われた彼女たちの次のミッションとは?彼女たちの前に立ちはだかる新たな巨悪とは?

公式HPより

ドラマをあんまり見たこと無いですが、ドタバタのエンタメとして良い感じです。↑のあらすじでは引用を省いちゃったけど、「現代版・必殺仕事人」とあり、ああそんな感じと納得。予定調和で進み、え、それほんと?そうなる普通?というところがたまに見受けられましたが、まあ細かいことは気にせず気軽~に観るやつです。


ヘラクレス

2014年のアメリカ映画。主演はワイルドスピードのドウェイン・ジョンソン。アマゾンプライムで視聴。

ギリシャ神話の英雄ヘラクレスを描いたスティーブ・ムーアのグラフィックノベルを、「ワイルド・スピード」シリーズや「G.I.ジョー バック2リベンジ」などで活躍するドウェイン・ジョンソン主演で映画化したアクション大作。監督は「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」「ラッシュアワー」のブレット・ラトナー。全能の神ゼウスと人間アルクメネの間に生まれたヘラクレスが、自身の出自や犯した罪にさいなまれ、救いを求めて旅に出る姿や、不死身の獅子や地獄の番犬ケルベロスといった魔物たちとの戦いを通し、いかにして英雄となっていったのかを、迫力のアクション満載に描き出す。

映画.comより

何年か前に見たことあるやつでした。
こういうヨーロッパ時代ものを観るといつも思うけど、現代の俳優さんは全く違和感なく世界観に溶け込む。日本人にちょんまげ武士がいまだに実在すると思って来日する人の気持ちが少しわかる(今はもういないか)。
ヘラクレスの逸話をなぞるのではなく、その偉業を行ったヘラクレスを主人公にした創作物、だと思う。ある種の歴史モノ。こういうのってどこまで伝記通りやるか悩むやつですね。そのまま歴史をなぞっても意味無いし、やり過ぎると違う!と怒られる。
とかまあ真面目に考えずに、気楽に観るタイプの映画ですな。


劇場版 きのう何食べた?

シーズン2のドラマが放映される前に金曜ロードショーか何かで放送されました。2021年の日本映画。

街の小さな法律事務所で働く雇われ弁護士・ 筧史朗 【シロさん】 (西島秀俊)とその恋人で美容師・矢吹賢二【ケンジ】(内野聖陽)。同居する二人にとって、食卓を挟みながら取る夕食の時間は、日々の出来事や想いを語り合う大切なひととき。ある日、史朗の提案で、賢二の 誕生日プレゼントとして「京都旅行」に 行くことになる。しかし、この京都旅行をきっかけに、二人はお互いに心の内を明かすことができなくなってしまう…。
そんななか 、史朗が残業を終え商店街を歩いていると、偶然、賢二を目撃する。その横には見知らぬ若いイケメンの青年(松村北斗)が…!さらに小日向大策(山本耕史)から井上航(磯村勇斗)が居なくなったと相談を受け…。
穏やかであたたかい毎日が一変。当たり前だったはずの
平凡でゆっくりとした日常を取り戻すことはできるのか―
シロさんとケンジの今後の人生を揺るがす、物語が始まります。

公式HPより

よしながふみのマンガが好きで、時々読んでいます。これもそのうちの一つ。ただどうしてもゲイ設定が多いので、ドラマ化は避けられるのではと思っていた作品です。ずっと前(調べたら2001年だった)の西洋骨董洋菓子店ではその設定を外されてましたしね。最近はその辺が寛容になってくれてこういう良作がドラマ・映画になってくれる。良い時代。
この内野さんの演技が可愛らしすぎて、2人の関係が愛おしすぎて、ずっとニヤニヤ見てられる。料理工程がしっかり描かれている飯テロドラマでもある。ただそこで取り上げられるテーマはゲイでなくても当てはまる話なので、自分の身にも置き換えてしみじみしてしまう。原作の雰囲気もきちんと出ているし配役が何より良い。上手いし旨そう。
やっぱ良いです。シーズン2も観ます。


悪の教典

2012年の日本映画。貴志祐介の原作を、三池崇史監督が映画化。えー何ソレ最凶タッグじゃん。アマゾンプライムで視聴。

蓮実聖司は、生徒から“ハスミン”という愛称で呼ばれ、絶大な人気を誇る高校教師。 学校やPTAの評価も高く、いわば「教師の鑑」とも呼べる存在だったが、それはすべて仮面に過ぎなかった。 彼は他人への共感能力をまったく持ち合わせていない、生まれながらのサイコパス(反社会性人格障害)だったのだ。 蓮実は自らの目的のためには、それが最善の策であれば、たとえ殺人でも厭わない。
学校が抱える様々なトラブルや、自分の目的の妨げになる障害を取り除くために、いとも簡単に人を殺していく。 そして、いつしか周囲の人間を自由に操り、学校中を支配しつつあった。 だが、すべてが順調に進んでいた矢先、小さなほころびから自らの失敗が露呈してしまう。 それを隠滅するために考えた蓮実の解決策。 それは、クラスの生徒全員を惨殺することだった…。

公式HPより

サイコキラーの話。そういや観てなかったなあと思い視聴。本で読んだら怖いだろうなと思うけど映像なら耐えられる。伊藤さんの役も良いですが、今をときめく俳優陣の高校生役がなんだか新鮮で良い。超高校生級にかっこよく可愛いわ。二階堂ふみに林遣都、染谷将太など。高校生役にスターの卵がたくさん眠っているんでしょうね。そういう作る側のためにも学園ものの需要があるんだろうな。


ジョーカー

2019年のアメリカ映画。R15+だそうです。アマゾンプライムで視聴。

「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックス主演&トッド・フィリップス監督で映画化。道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマが、いかにして誕生したのか。原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。第79回ベネチア国際映画祭で、DCコミックスの映画作品としては史上初めて最高賞の金獅子賞を受賞して大きな注目を集め、第92回アカデミー賞でも作品賞ほか11部門でノミネートされ、主演男優賞と作曲賞を受賞した。「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。

映画.comより

当時評判が良かった映画だけど、結局タイミングが合わず今回が初見。正直バットマンはあまりきちんと観たことがないけど、この映画は良かった。荒れた世の中で悪というか暴力がもてはやされる感じ。全く同じピエロの顔が量産されていく退廃的なラストが、ああこういうふうにヴィランは生まれるんだなと感じさせてくれる。


アインシュタイン~天才科学者の殺人捜査~Episode.0

2015年のドイツ映画。アマゾンプライムで視聴。

主人公は、アインシュタインの孫の孫である物理学教授フェリックス・ヴィンターベルク=通称“アインシュタイン”。頭脳と知識がずば抜けた天才科学者ながら、奇抜な言動で周囲を翻弄する。実は彼は若くして死亡に至る遺伝病で父を亡くしており、自身もその発症まで約7年と自己診断しているのだ…。薬物犯罪で前科のある彼は病院から薬を盗んだところ、警察に逮捕されるが、免罪を条件に爆発死亡事件の捜査に協力することとなる。テロ事件と思われたが、フェリックスは薬物の密売が絡んでいるとにらむ。やがて捜査線上に1人の大学院生が浮かび上がるが…。“アインシュタイン”最初の事件が幕を開ける!!!

AXNミステリーより

自分勝手で超天才な探偵ホームズと振り回される刑事ワトソンという典型的で間違いない組み合わせ。かつ、じっちゃんの名にかけてそうな偉人の末裔。話としてもコメディ要素ありアクションありで楽しめる。もともとシリーズがあり、そのエピソード0としての話だそうで。気軽に観れる。


アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち

2014年のアメリカ映画。アマゾンプライムで視聴。

エドガー・アラン・ポーの短編小説「タール博士とフェザー教授の療法」を、ケイト・ベッキンセール、ジム・スタージェス、ベン・キングズレーら豪華キャストで実写映画化したサイコスリラー。19世紀末のイギリス。精神医学の治療法に疑問を抱く医学生エドワードは、監禁療法ではなく鎮静療法を行なっている精神病院があることを知り、興味を抱く。早速その病院を見学に訪れるエドワードだったが、院内の様子がどこかおかしい。やがて、この病院には恐ろしい秘密が隠されていることが判明する。「マシニスト」のブラッド・アンダーソンがメガホンをとった。

映画.comより

ポーの話が原作なので仕方ないが、精神病院に隔離するというところがいかにも昔っぽく、治療の荒っぽさも時代を感じる。だがその中でも段々誰がおかしくて誰が正気なのかがわからなくなり、ラストの展開も良い。きちんとした身なりできれいなところにいれば誰でも正気に見えるし、正気になる気がしてくる。ストーリーのどんでん返しも意外性に満ちていて、昔の精神病院という設定にアレルギーが無い人にはオススメできる作品。


アウェアネス 超能力覚醒

2023年のスペイン映画。これは映画館での放映ではなく、もとから配信のみなのかな?アマゾンプライムで視聴。

イアンは世を忍んで父と暮らすティーンエイジャー。彼は「人に幻影を見せられる」という特殊能力を持っており、親子はそれを使いケチな盗みを働いて日々をしのいでいた。ある日、うっかりその能力を人目にさらしてしまったイアンは、謎の秘密機関から追われる身となる。必死で逃れながら、イアンはその能力を持つのが自分だけではないこと、また、これまでの人生がウソにまみれていたことを知るのだった。

アマゾンのサイトより

幻影と現実の区別がつきにくく分かりにくい。展開としては誰を信じて良いかがわからなくなり、ミステリーとしては面白い。設定と内容が面白い分、もっとガッツリ固めて、劇的な見せ方ができたのではという欲も出てくる。
ラストのパーティー会場?での決闘シーンは面白くて、操られている人たちの動きがそれっぽくて良かった。


三度目の殺人

2017年の日本映画。アマゾンプライムで視聴。

「そして父になる」の是枝裕和監督と福山雅治が再タッグを組み、是枝監督のオリジナル脚本で描いた法廷心理ドラマ。勝つことにこだわる弁護士・重盛は、殺人の前科がある男・三隅の弁護を仕方なく担当することに。解雇された工場の社長を殺害して死体に火をつけた容疑で起訴されている三隅は犯行を自供しており、このままだと死刑は免れない。しかし三隅の動機はいまいち釈然とせず、重盛は面会を重ねるたびに、本当に彼が殺したのか確信が持てなくなっていく。是枝監督作には初参加となる役所広司が殺人犯・三隅役で福山と初共演を果たし、「海街diary」の広瀬すずが物語の鍵を握る被害者の娘役を演じる。第41回日本アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本、助演男優、助演女優、編集の6部門で最優秀賞を受賞した。

映画.comより

観よう観ようと思って観てなかったやつ。てっきり東野圭吾あたりかと思っていましたが、是枝監督オリジナルですか。これは腰を据えてみて正解ですね。腹の底からぉぉおおという称賛の雄たけびが上がる。クライマックスの役所広司の機転とご都合主義で動いてしまう司法。圧巻の展開です。
絵として面白かったのは、ガラスを挟んで接見する場面。ガラスの向こうとガラスに映った顔が重なって映る。二人ともアップで、二人とも表情で語る。役所広司はやはり演技がすばらしく、それと重なる福山雅治が負けてない。ただ、役所広司の人間性を完全には理解できなかったので、もう一回観ても良いかもしれない。「器」がキーワードなんだろうなぁ。あと、広瀬すずが可愛い。輝いてますね。


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