【感想ではなく記録のための雑文】三が日以降に観た映画6作品(2023/1/4~2023/1/31)
年末年始からはじめた映画の記録。
本を読むのは実はあまり得意ではないので、映画を観ようという流れです。
アマゾンプライムは月500円だから、5本くらいは観たいなと思っています。
例によってアウトプットする準備は一切なく書いています。観てない人から見れば(観た人もかも)意味不明かもしれません。
どうぞすっ飛ばしてください。
ドラマスペシャル 最後の晩餐 刑事・遠野一行と七人の容疑者
2011年にテレビ朝日系列放送された単発スペシャルテレビドラマだったそうです。佐藤浩市、成宮寛貴他有名どころが多数。
アマゾンプライムで視聴。
新規オープンのお店で火事が起こる。3人が無くなり重軽傷者も出てしまうが、重軽傷者も病院から逃げ、当時お店にいた事実に口をつぐむ。刑事がそれぞれの人物から聞き出しを続け、最後に関係性と犯人の目的が明らかになる。
人の顔と名前を覚えるのが苦手な私でもわかるくらい有名な演技派俳優がご出演です。面白かった。
ひとつずつ、ひとりずつの歯車が回り、全体が動く感じがして良いのですが、歯車の噛み方がちょっと浅い気もします。犯人の心情的に納得は出来るし充分良い作品なのですが、欲を言えばあともう一声です。もう一エピソードあれば、もっと私の心と歴史に残っただろうな、という自分のことを棚上げしたところからの目線。
ハウルの動く城
2004年公開のスタジオジブリ作品。
声優は木村拓哉、倍賞千恵子。
金曜ロードショーで視聴。
Youtubeにて岡田斗司夫氏の解説を聞き、いまだかつてないくらいジブリを真面目に観ました。
観たYoutubeはこちら↓
小説ならあるが、アニメの精読(というのか?)は初めて。1秒くらいのシーンの意味や、さりげなく光る指輪、カカシの視線の先、瓦解する城の内側等録画を止めたり戻したりしながら観た。
動画中で語られていたが、ソフィーの視点で語られる物語のため非常に全体像が分かりにくい。プロットをまとめて紹介されたことでかなり理解しやすくなった。ハウルの叔父のことやどことどこが戦争しているのか、また誰がどっちの国なのか、ハウルがどちらに属してどこと戦っているのかが、ソフィー視点では見えにくいのだ。兵隊が元気に出兵して戻ってくる軍艦は命からがら1隻。そういうところはロマンス映画としてはそんなにクローズアップされない。
またソフィーの魔女としての覚醒についても面白い。言葉を使う魔女だから終盤でキスをしまくり、1000年も消えぬカルシファーの力で、寿命から解放された城で幸せに暮らす。カルシファーの、「ソフィーなら大丈夫。消えなかったし、ハウルも死んでない」という不思議な言い回しも納得できる。でも、火が消えずハウルも死ななかったのは二人の間に行われるはずの契約にソフィーが関係者として入り込んでいたからではとも思う。
以前観たときに疑問だったのは、ソフィーの大掃除によってハウルの髪の色が風呂上りに金髪に戻らなくなったこと。魔法使いなんだからまた魔法で戻せばいいじゃんと思っていた。でもその後に描かれる、魔女除けでガチガチに固めるヘタレな性格と、動く城の全面が大砲・後方が蒸気機関と武骨なのに、側面から見ると民家が見えるという隙。美しい完璧な容姿の儚さとしては確かに戻せないなぁと今回は思いました。
荒れ地の魔女へのハウルの対応は未だ納得がいかない。あれだけ怖がって逃げていた魔女に、魔力が無くなったからといってすぐに家族として暮らせるものでしょうか。ヘタレ軟派野郎としては脅威でなければウェルカムなんだろうか。そんなだから荒れ地の魔女やらサリマンやらにストーカーされるのでは、というモテる男へのやっかみもあったり。
サリマンといえば魔法を無効化することができる(荒れ地の魔女の魔力を無効化した)のに、何故ソフィーを助けないのかと思っていたけど、解説動画で納得。サリマンは悪い魔女。なら仕方ない。戦争を主導し、ハウルを攻撃し取り込もうとしていることを考えると、まあ確かに。カブにややこしい魔法をかけたのも恐らくサリマンでしょうし。
ハウルの叔父の小屋をソフィーが嫌がったのもまだ謎。過去の記憶は悪いものとして認識されているのでしょうか。小屋に行ったらハウルは戻ってこない? 何故??
ハウルが見せる好戦的な顔もずっと気になっていた。両国への敵意の表れなんでしょうか。
……という感じで以前とは比べ物にならないくらい多くの物が見えてきたけどまだまだ疑問も残っている。あと何度か見たら解決しそうな気もする。
深いな。ジブリ。
三角窓の外側は夜
元々はヤマシタトモコさんの漫画だそうです。知らなんだ。2013年-2021年連載。映画は2021年。岡田将生・志尊淳とイケメンが主役です。アマゾンプライムで視聴。
猟奇殺人&探偵ものかと思ったら、どちらかと言うと霊能力者ミステリー。主役二人の距離がなんか近いなーと思っていたら、原作はボーイズラブ要素もあるらしいです。原作があると知って色々納得。観ていて「?」なところもあったのです。先日見た『ホリック×××HOLIC』みたいな感じがして腑に落ちてなかったのです。多分、漫画から入った方には面白い作品。
ふと思うのですが、原作を映画2時間に収めたものって、YouTubeの本要約チャンネルみたいな感じです。内容がだいたいわかるけど面白味は原作の〇%減。映画は内容の紹介として見て、原作にあたるべきなんだろうなと思いました。まあ、なかなかそうできないので映画やYouTubeに頼るのですが。
アビゲイル クローズド・ワールド
2020年、ロシア?の映画の様です。
アマゾンプライムで視聴。
あらすじの通り、コロナ禍では少しドキリとする設定。ですが、実際は病ではなく特殊能力を持つ人を隔離しているらしい。設定はワクワクする素敵なもので、魔法や飛空艇等のCGも豪華。飛空艇のデザインはファイナルファンタジーに親しんだものとしては、おおお、と思うもので格好良い。ただ、説明不足。もっとキャラクターを掘り下げたり、能力の話をきちんと説明しないとついていけません。観る人の年齢層は下がるかもしれないけど、もっと主人公や周りの人を掘り下げて欲しかった。なんなら前後編の映画にするとか。もったいない、と感じる映画でした。
ダ・ヴィンチ・コード
原作は、ダン・ブラウンの小説『ダ・ヴィンチ・コード』(2003年)。
映画は2006年公開。トム・ハンクスが主役です。
アマゾンプライムで視聴。
前回この2作目を先に視聴しました。同じ配役で出ている主要人物もいらっしゃり、逆に主要人物なのに2作目に出てこなかった人は多分裏切るな、と邪推しながら観ました。日本人にもお馴染みのレオナルドの名画や、マグダラのマリアやシンボルの解釈等、面白く観ました。前回(2作目)の時も思ったけど、リアリティがあって多くの無神論者には信じちゃう人もいそうです。キリスト教に造詣が深い人なら「ねーよww」となるかもしれませんが。
面白いですが、2作目の方が派手になり面白かったかな。ということは3作目も期待してまたの機会に観てみます。
インフェルノ
原作は、ダン・ブラウンの小説『インフェルノ』(2013年)。
映画は2016年公開。同じく主役はトム・ハンクス。
アマゾンプライムで視聴。
言ったそばから3作目を観ました。今回はダンテの神曲がテーマです。相変わらずテーマが古典というかクラシックな感じでこういうのが好きな人間にはたまりません。
ただ今回は、1,2作目と出だしが全然違う。主役のラングドン教授の命が狙われていたり、記憶があいまいになっていたりとアクションシーンが多く、教授が段々ジャックバウアーに見えてきます。期待していたものとはちょっと違ってむむ、と思ってしまいました。
でも1,2作目は完全にキリスト教寄りで、宗教に興味が無い人にはピンと来なかったかもしれません。今回は宗教とは異なる信条なので、好きな人はこちらが好きかと思います。
素敵な街並みとか建造物とかが楽しめたのはやはり最初にみた2作目だった気がします。最初のインパクトで引きずられているのかもしれないけど。
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