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【感想ではなく記録のための雑文】五月に観た映画8作品(2023/5/1~2023/5/31)

今年からはじめた映画の記録。
本を読むのは実はあまり得意ではないので、映画を観ようという流れです。
アマゾンプライムは月500円だから、5本くらいは観たいなと思っています。
例によってアウトプットする準備は一切なく書いています。観てない人から見れば(観た人もかも)意味不明かもしれません。
どうぞすっ飛ばしてください。


ルパン三世 ルパンVS複製人間

1978年のアニメ映画。金曜ロードショーで視聴。

ルパン処刑の報を聞き駆けつけた銭形警部は、生涯の目標だった男の亡骸の前で呆然自失。そこへ現われたのは、もう一人のルパン!? 仰天顔の銭形を笑い飛ばし、颯爽と去っていくルパンの次の目標はピラミッドに隠された「賢者の石」。だが、体よく盗み出したものの、何者かに命を狙われるハメに。罠に落ちたルパンが迷い込んだのは、ナポレオン、ヒトラーが住む不思議な島だった。島の支配者、神を自称する男・マモーの正体は・・・!?

Amazonのサイトより

マモーです。マモー。懐かしい。口に出したくなる、マモー。
初めてみたのは小学生くらいの時でしょうか。マモーが怖かった覚えがあります。当時はクローン人間なんて非現実的でSF感満載のお話でしたが(ラストは宇宙に飛び出すし)、今じゃあり得る話になりました。
残念ながら原作の漫画はちらりとしか読んでいないのですが、かなり原作に近いタッチで進むお話。
マモー1人にここまで世界が振り回されることはないだろうと思ってしまうが、テーマやストーリーはワクワクする。
そう言えばこの時のルパンの声は山田康雄さん。1985年から栗田貫一さんへ変わったそうですが、違和感無いな。


鳩の撃退法

2021年の日本映画。原作は2014年発売の佐藤正午『鳩の撃退法』。主演は藤原達也。アマゾンプライムで視聴。

一年前、閏年の二月二十九日。雪の降る夜。かつては直木賞も受賞したが今は富山の小さな街でドライバーとして働いている津田伸一は行きつけのコーヒーショップで偶然、幸地秀吉(風間俊介)と出会い、「今度会ったらピーターパンの本を貸そう」と約束をして別れる。しかし、その夜を境に幸地秀吉は愛する家族と共に突然、姿を消してしまう。それから一か月後、津田の元に三千万円を超える大金が転がりこむ。ところが喜びも束の間、思いもよらない事実が判明した。
「あんたが使ったのは偽の一万円札だったんだよ」
ニセ札の動向には、家族三人が失踪した事件をはじめ、この街で起きる騒ぎに必ず関わっている裏社会のドン・倉田健次郎(豊川悦司)も目を光らせているという。倉田はすでにニセ札の行方と共に、津田の居場所を捜し始めていた……。
神隠しにあったとされる幸地秀吉一家、津田の元に舞い込んだ大量のニセ札、囲いを出た鳩の行方、津田の命を狙う裏社会のドン、そして多くの人の運命を狂わせたあの雪の一夜の邂逅……。富山の小さな街で経験した出来事を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、読めば読むほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。過去の暗い記憶がよぎる鳥飼。小説と現実、そして過去と現在が交差しながら進む物語。彼の話は嘘? 本当?
鳥飼は津田の話を頼りに、コーヒーショップ店員・沼本(西野七瀬)の協力も得て、小説が本当にフィクションなのか【検証】を始めるが、そこには【驚愕の真実】が待ち受けていた―。

公式HPより


藤原達也が出る映画は面白いだろうという勝手な想像でみました。藤原さんは我が消える役者ではないけど、味がありますね。そんでやっぱ上手いと思う。特にろくでなしの人物。
ストーリーはこれでもかというくらいギチギチに設定が作られている。出てくる人たちが繋がりまくり三万円が飛び回る。正直一回観ただけでは全部理解できません。ちゃんと人物相関図を書いて整理すべき。つまりはそれくらい綿密な構成、ミステリーの解消。スマホ画面じゃなくちゃんと大画面で正座してみるべき映画です。
すみませんスマホ画面で観ました。何度も戻しながら観ました。
元がしっかりした小説だと、2時間の映像に凝縮するのが難しくてこうなっちゃいますね。


予定は未定

劇場公開は2020年の短編映画。アマゾンプライムで視聴。

2018年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で短編コンペティション部門の優秀作品賞を受賞した短編映画。40歳を目前に独身の純子は、お節介な叔母からお見合いを勧められるがピンとこない。そんな彼女のもとにある日、ひとつの紙飛行機が飛んでくる。開いてみると、その紙は男性の欄だけが埋められた婚姻届で……。「フリーダ・カーロの遺品」「見栄を張る」などの映画制作に携わり、2016年から自らも短編映画のメガホンをとりはじめた磯部鉄平監督が18年に手がけた。SKIPシティ国際DIシネマ映画祭のほか、福岡インディペンデント映画祭の40分ムービー部門最優秀作品賞、大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門入選など、国内の多数の映画祭で高い評価を獲得。20年6月、磯部監督の短編「オーバーナイトウォーク」と2本立てで劇場公開。

映画.comのサイトより


短編映画もアマゾンプライムで観れることを初めて知りました。気軽に観れて良いですね。ただ、小説の長編と短編の雰囲気が違うのと一緒で、映画も長編と短編では雰囲気が違う。しかも賞レースで受賞する作品って社会的テーマに沿っていて、ある意味2時間もののアクション映画より観るのが大変だったりする。
独身女子の大台前の焦りと競争で負けていく悔しさが伝わる。ラストに断り走り出すシーンは爽やかで良いのですが、紙飛行機を飛ばすシーンからそこへ繋がる心理的変化がまだ理解できてません。ただ全体としては好きな感じでした。短編小説にしても良さそう。


レジェンド&バタフライ

2023年公開の日本映画。主演は木村拓哉、綾瀬はるか。監督が大友啓史(るろ剣とか)で、脚本が古沢良太(ALLWAYSとか)。
アマゾンプライムでガンガン宣伝されてます。もちろんアマプラ視聴。

格好ばかりで「大うつけ」と呼ばれる尾張の織田信長は、敵対する隣国・美濃の濃姫と政略結婚する。信長は嫁いで来た濃姫を尊大な態度で迎え、勝ち気な濃姫も臆さぬ物言いで信長に対抗。最悪な出会いを果たした2人は、互いを出し抜いて寝首をかこうと一触即発状態にあった。そんなある日、尾張に今川義元の大軍が攻め込んでくる。圧倒的な戦力差に絶望しそうになる信長だったが、濃姫の言葉に励まされ、2人は共に戦術を練って奇跡的な勝利を収める。いつしか強い絆で結ばれるようになった信長と濃姫は、天下統一へと向かって共に歩み出す。

映画.comより


女子の皆様、ご安心ください。恋愛映画です。
戦国時代の、しかも織田信長というと、歴代多くの人が演じてきた人気の時代。私も歴史にはとんと疎いのですが、マムシだの明智十兵衛だのくらいは流石に知ってるのです。史実は史実なので起こったことは変えずに、いかに新しい解釈を入れて新しい物語にしていくか。それが時代劇の命題のようにも思います。そういうところ、クラシックの演奏にも似てますね。
また史実だからこそ、信長が本能寺の変で光秀に打たれることは変えられない。クライマックスが決められている中で、どう見せるかが腕の見せどころかと思います。良いラストでした。斜に構えた人にはお涙頂戴じゃないかと言われそうですが、良いのですよ恋愛映画なんだから。
歴史を扱う話でここまで中心に恋愛を置くことってなかなかないかと。信長の業績に関わること等はばっさりカットされているので、信長の領土、今どの辺? と思いながらも、非常に楽しく観ました。
この感じ、どこかで……と思い起こしたところ、ハウルの動く城でした。この映画も戦争の話そっちのけで恋愛映画でしたね。


インフィニット 無限の記憶

2021年のアメリカのSFアクション映画。アマゾンプライムで視聴。

エヴァン・マコーリーは覚えのない悪夢のような記憶と不安定な精神状態に十代の頃から悩まされていた。
なぜか身についている日本刀の鋳造技術を使って怪しげな連中から入手した薬物に頼る日々。
ある時彼の前に<インフィニット>と名乗る組織の人間が現れ、驚くべき事実を告げる。
何世紀にもわたって記憶を保持したまま輪廻転生を繰り返す特殊能力を持つ者が存在し、彼もその一人だというのだ。
同じ特殊能力を持ちながらも生命の破滅を企む“ニヒリスト”から世界を守るためのカギは、エヴァンの前世の記憶に潜んでいた――

Amazonのサイトより


輪廻転生、アメリカバージョン。
そうか、アメリカの方が輪廻転生の話をするとこんなふうになるのか、と感じつつ、なんか、まあそうなんだけど、なんかなぁ、というのが寸感でした。
もちろん白人のお兄さんがジャパニーズなブレードを振り回し活躍する様はベリベリクールなんですが、時代劇の後に見ると動きが気になるところも。ジャパニーズブレードはそっち方向の力は弱いよ、折れるよ、みたいな。
輪廻というよりもSF感が強い。今の体がなくなったら新しい体にデータをそのまま移す感じ。
お話としては2つの立場が明確で、何で争っているかわかりやすく、キャッチーな映像、豪華なアクションは、気軽に観るのにはちょうど良いです。


老後の資金が足りません

2021年公開の日本映画。主演は天海祐希。監督は前田哲。元は2015年刊行の垣谷美雨『老後の資金がありません』らしいです。アマゾンプライムで視聴。

垣谷美雨の同名ベストセラー小説を「狗神」(2001)以来20年ぶりとなる天海祐希の単独主演作として映画化。家計に無頓着な夫の章、フリーターの娘まゆみ、大学生の息子・勇人と暮らす平凡な主婦・後藤篤子は、あこがれのブランドバッグも我慢して、夫の給料と彼女がパートで稼いだお金をやり繰りし、コツコツと老後の資金を貯めてきた。しかし、亡くなった舅(しゅうと)の葬式代、パートの突然の解雇、娘の結婚相手が地方実業家の御曹司で豪華な結婚式を折半で負担、さらには夫の会社が倒産と、節約して貯めた老後の資金を目減りさせる出来事が次々と降りかかる。そんな中、章の妹・志津子とのやりとりの中で、篤子は夫の母・芳乃を引き取ることを口走ってしまう。芳乃を加えた生活がスタートするが、芳乃の奔放なお金の使い方で予期せぬ出費がかさみ、篤子はさらなる窮地に立たされてしまう。監督は「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」の前田哲。

映画.comより

完全に三谷幸喜作品だと思って観てました。ごめんなさい。三谷さんはしれっと役者として出ているだけなのですね。(失礼ながら……何やってんの、この人w)
コメディ要素を上手に入れながらも、老後2000万円問題や、娘の結婚(しかも相手が売れないパンクバンド)、オレオレ詐欺に、姑との同居、リストラと、お金に関わる内容が次々と起こっていく。
登場する個性豊かなキャラクターと、お先真っ暗になりそうな絶望的な展開が、最後には全てが調和し美味しく収まる。こんな本を書けるようになるまで、私にはあと何十年かかるんだろう。力量の差を見せつけられながらも、大いに笑い、ツッコみ、感動させられる。最後のエンディングも良い終わり方で気持ちが良い。
それにしても配役が秀逸なのだけど、あてがきでしょうか。ちょい役も大切にされてるのがわかる。色々一流。


レイダース 失われたアーク

1981年のアメリカ映画。主演がハリソン・フォード。原案にジョージ・ルーカスが入り、監督はスティーブン・スピルバーグです。金曜ロードショーで視聴。

夢の顔合わせが実現した記念すべきシリーズ第1 弾!製作総指揮・原案ジョージ・ルーカス、監督スティーブン・スピルバーグの豪華コンビが放つ傑作ノンストップ・アクション!神秘的な力を秘めたアーク(モーセの十戒を収めた聖櫃)を巡って、考古学者のインディ・ジョーンズとナチスが壮絶な争奪戦を繰り広げる。

Amazonのサイトより


ストーリーを全部知っているのに観てしまう名作映画。
これもまた映画の前に岡田斗司夫氏の見どころ解説を聞きました。例によって見どころがニッチです。そう思いながら、ここかと思いつつ眺める。
(公開終了されたのか動画が見つからなかったので、残念ながらリンクは貼れません)
最近の若い人は、ディズニーシーのアトラクションとして知っているそうです。よく金曜ロードショーでやっているイメージはあるけど、そうかもしれません。あと吹奏楽部なら必ずやるレイダース。この曲の映画ですよ、吹部の方。
最初から最後まで目が離せない展開、コミカルな部分、魅力的なキャラクター、興味をそそる演出、どこをとっても最高の映画ですね。
しばらく金曜ロードショーはインディー特集らしいので楽しく鑑賞するつもりです。考古学というテーマが良いのか、なんか古さを感じない。そのうえで、インディージョーンズ系映画という1ジャンルを築き上げたレジェンド的シリーズです。(勝手なジャンルを作ってますが、多分多くの人に伝わるやつ)


インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説

1984年のアメリカ映画。インディーの二作目です。
金曜ロードショーで視聴。

スティーブン・スピルバーグ監督、ジョージ・ルーカス原案&製作総指揮、ハリソン・フォード主演によるアドベンチャー映画の金字塔「インディ・ジョーンズ」のシリーズ第2作。前作より1年前の1935年。上海のナイトクラブでマフィアとトラブルになったインディは、クラブの歌姫ウィリーと現地の少年ショーティを連れて逃亡するが、飛行機が墜落しインドの山奥に不時着してしまう。寂れた村に辿り着いた彼らは、この村の子どもたちが邪教集団にさらわれ、村の秘宝「サンカラストーン」も奪われたことを知る。奪還を依頼されたインディたちは、邪教集団の根城であるパンコット宮殿へと向かう。第57回アカデミー賞で視覚効果賞を受賞。

映画.comより


金曜ロードショーの第二弾。1つ目がエジプトなら、2つ目はインドです。昔の映画だから許容されてるのかもしれませんが、今じゃ食事のシーンなど、色々差別だなんだと言われそうなアジアの秘境感満載。でもこれくらいやってくれるとファンタジーとしてワクワクして観れますね。
なお、今回も岡田斗司夫氏のお話を聞いてからの視聴。いつもお世話になっております。



第一弾の「失われたアーク」で1番有名なシーンが大岩が転がってくるところなら、こちらはトロッコで地中の溶岩の上をジェットコースターのように走るシーン。一部はミニチュア、一部は荒い合成で進むのですが、カット割りが良く迫力がある。観てて楽しい。
一週間しか空いてないので、前回のコメディ部分の踏襲とかもわかりやすくクスリと笑える部分もあり、最初に派手なアクションを繰り広げた店名がオビ・ワンだったりと細部まで面白く観ました。
そういえば岡田氏の情報によると、最初のシーンは中国だったけど、本当は日本で撮影したかったのだとか。いやぁ、中国で良かったんじゃない? と感じました。


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