【感想ではなく記録のための雑文】年末年始に観た映画9作品(2022/12/31~2023/1/3)
年末年始に帰省していたため、できることが制限されていました。
そのためなんとなく映画を見始めたらノッてきて見てしまいました。
アウトプットするつもりもなく観ていたので、観てない人から見れば(観た人もかも)意味不明かもしれません。
どうぞすっ飛ばしてください。
罪の声
原作は、塩田武士『罪の声』(2016年、講談社)。
映画は2020年公開。小栗旬、星野源が主役です。
アマゾンプライムで視聴。
1984年に「グリコ・森永事件」という実際に起こった未解決事件があったそうです。それをかなり忠実になぞりながら描かれた作品。
事件当時ではなく35年後、知らずに犯罪に加担させられていた当時の少年が過去を調べ出すというストーリーライン。35年後に当時のことを掘り返すなんて無理なんじゃね?と思うけれど、強烈な印象を残した事件であり、事件関係者に取っては忘れられない記憶。むしろ時間が経ったからこそ語れる、という説得力のある展開でした。
脅迫テープの声は全て少年少女で計3つ。うち1つが主人公である曽根俊也(星野源)の声。残り2人を探し、1人に会える。その1人の風貌と語る半生、そして「貴方はどんな人生を歩んだのですか?」(うろ覚え)という問いかけに窮する曽根俊也が印象的でした。
あと、テイラーである曽根のスーツがいちいち素敵。既製品を着る小栗旬との対比が良くて、ああそうそう確かに仕立てたスーツって見てわかるよね、格好良いよね、という感想を持ちました。お店の雰囲気と、ロンドンの叔父の本屋の雰囲気も似ていて良かったです。
鑑賞後の満足感もある、面白いミステリー映画でした。
大怪獣のあとしまつ
2022年劇場公開映画。山田涼介、土屋太鳳他名だたる俳優陣が出演。
アマゾンプライムで視聴。
エンタメです。ザ、コメディ。
名だたる俳優陣が全力でコメディをされていましたが、ながら見だったこともありいまいちノれず。良くも悪くも「しょーも無い」という感想です。
大怪獣の死体処理という着想は面白いけど、処理するか観光地かするかと言う議論よりも、まずは研究機関に持ち込むんじゃないかと思う。どこから来たのか、まだ来る可能性があるのか、結局あの光は何だったのか。ミサイルで傷つかない皮膚は防衛に役立ちそうだし。なんて考えていたらノれませんでした。
ホリック×××HOLIC
原作は、CLAMPの漫画『×××HOLiC』(2003-2011年、講談社)。
映画は2022年公開。柴咲コウ、神木隆之介が主役です。監督は蜷川実花。
アマゾンプライムで視聴。
『X』とか『聖伝』とか『魔法騎士レイアース』とか、CLAMP作品を読んで観て育った世代です。『×××HOLiC』も漫画で読んでいて、ああ懐かしいなぁと思って観ました。CLAMPの描く衣装は素敵で憧れつつも、どうやって着るのかその髪型はどうなっているのかと思うようなスタイルです。それが蜷川実花監督により見事に再現されていました。また柴咲コウが衣装や舞台造作に呑まれない強い印象のある方なので、あの世界観そのまま。観ていて嬉しくなりました。主要メンバーの配役もイメージに合っていて良かったです。
ただストーリーとしては難アリで、ラストは思わずブーイングしてしまいました。アクションもちょっとなぁ、という感じです。
とにかく映像が綺麗、という感想でした。
アバター ウェイ・オブ・ウォーター
2022年年末より公開中。ターミネーターシリーズやタイタニックを作った、ジェームズ・キャメロン監督です。
映画館で鑑賞。
2009年の『アバター』の続編。ですが、そっちを観たことが無いのです。予備知識無しで映画館へ突入したので、そもそものところが分からないまま最後まで観ました。
何故人間がその土地の部族の体になっているのか(精神が体に乗り移る?元の体は?現地民の場合は?それで混血とはどういう意味?)、何故人間がその星へ来るのか(侵略なのか?登場シーンは破壊していたけど、それ以外は特に何もしていない)、何故主人公が狙われているのか(人間を裏切ったということ?そこまですべき脅威とは思えない)、空気がどうなっているのか(一人人間がいたけど謎のフェイスシールドを装着。酸素を送っている様子もない頑丈なものだけど、ハイテク機械という認識で良いのか)、といった疑問が置いてきぼりになりました。1つ目の作品から観ろってことですね。すみません。
ただ、映像が綺麗。前回は森が舞台だったようですが、今回は海です。海を勢いよく泳ぐ様子が、ライド感のある映像で心地良く堪能しました。ストーリーもとてもディズニーらしい。部外者を受け入れ、友情や家族の絆が中心となるザ、ディズニー。でも長いよ。3時間12分。展開上3時間は苦痛ではないけど、子供には苦痛なのでは…。
ゲノムハザードある天才科学者の5日間
映画は2013年公開。西島秀俊が主役です。監督は韓国の方。韓国映画ですね。
アマゾンプライムで視聴。
引用の通りですが、妻の遺体の隣で妻と電話で会話をするという不思議なスタートです。記憶がめちゃくちゃな中、世話を焼いてくれる女性記者。この記者さんが強くて(腕っぷしではなく性格の話)好きでした。この記者さんの性格もですが、出てくる部屋や服装の感じが、日本が舞台なのに日本っぽくなくて、おー韓国映画だ、と楽しめました。
一見、韓国の方が作ったから風習の違いかな、と思っていたのが伏線だったり、「いや、無いぞこんな家。日本には」と思っていたのが普通に風習の違いだったりと、騙され要素も多かった。ミステリーとして辻褄もあっていたし(そのウイルスの存在がそもそも……というツッコミは無しで)、面白かったです。あとやっぱり西島秀俊さん、好き。
相棒21 第11話<元日スペシャル>
2023年元旦にテレビ放送された、ドラマ「相棒21」の11話です。
でも見逃したのでTVerで。
大人気ドラマ「相棒」は、映画もありますが、元旦にも2時間ものの重めの話を入れてくれます。が今回は非常にライトなお話でした。
大物政治家の家に、「地獄の軽業師」を名乗る者から「邸内の金塊を盗む」という予告状が届く。政治家の息子が依頼したのは「熟年探偵団」という探偵。それにくっついていく特命係のお二人。
気楽に見れるお正月スペシャルで楽しかったです。
個人的には斉木しげるが出てるので観ました。シティーボーイズのコントが好きです。
ナイブズアウト 名探偵と刃の館の秘密
映画は2019年公開。アメリカ映画です。
アマゾンプライムで視聴。
今回取り上げる9作品の中でイチオシの作品。(罪の声も良かった)
ウィキペディアを見ると、ライアン・ジョンソン監督が撮影するずっと前のインタビューの中で「アガサ・クリスティの推理小説を思わせるようなミステリ映画を撮ってみたい」という主旨の発言をしていたとか。まさにそれ。アガサ・クリスティ的映画でした。
本編の進み方が初めから推理小説的で、おお?と思っていたのですが、かなり序盤で犯人が分かり、事件時の出来事と隠ぺい工作が描かれます。倒叙ミステリーかと思って観ていたら、犯人の予期しないことが起こり、全員を集めたところから、さらに覆される。
心地良く騙されながらも、舞台の御屋敷の調度品とか間取りとかに萌えることもできて、本格ミステリー好きにご覧いただきたいお話でした。
ちなみに続編もNetflixで公開されているらしいです。……登録しようかな。
天使と悪魔
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B01MYPGI02
原作は、ダン・ブラウンの小説『天使と悪魔』(2003年、角川書店)。
映画は2009年公開。トム・ハンクスが主役です。
アマゾンプライムで視聴。
当時ダン・ブラウンの『ダ・ヴィンチ・コード』が書店で平積みされていましたね。映画化もされました。でも観てない。本も読み映画も観ていた母親に「何系?ミステリー?」と訊ねたところ、一瞬考え「インディージョーンズ系」と答えられました。確かに。
舞台がヴァチカン周辺。礼拝堂や彫刻等がお話の中心となり、キリスト教やルネサンス期の美術史が好きなものとしては非常に楽しめる作品でした。観光で行っても入れないだろう地下や(セットかもしれないけど)、絶対そんな角度からは見ない彫刻の映像とかが良いです。
秘密結社イルミナティの人たちが枢機卿を拉致し、信念に基づいて殺していく。こういうのを日本で描くとカルト集団の猟奇殺人になってしまうのですが、キリスト教という下敷きがあるうえに描くとなかなか興味深くなる。なんでそんなことまでするの、という言動が、ああそう考えるのね、と納得できてしまう。一神教の強さかしら。
インディージョーンズ系として、エンタメとして面白かったです。他のも観ようかな。
TENET テネット
映画は2020年公開。SFです。
アマゾンプライムで視聴。
これは私が悪いけど、ながら見のため全く理解不能でした。
時間が逆回転する、というのがそもそもピンと来てない。すでに起こったことが目の前にありそれが逆再生されていくのだけど、それ以外のところ(認識とか)は逆になるわけではないので、混乱する。同じ時間軸で起こるとどうなるかが結局理解できず、話の展開についていけず、終了。
そもそもSF苦手なんだから、観るときは集中して観ろよ、と時をさかのぼって私に言いたい映画でした。
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