noteで良かったこと 1

noteで良かったこと。それはまだない。
FacebookとInstagramをやめてnoteだけを書くことにしたのは今年の夏。

Facebookを始めたのはリーマンショックのすぐ後だったからもう10年も前になる。その頃私はドイツで様々な国籍の20人余りの人たちとドイツ語初心者用クラスで席を並べていた。
クラスメイトはブルガリア、コロンビア、ブラジル、トルコ、イラク、イタリア、スイス、フランス...。全員初心者なのに共通語はドイツ語。休み時間には拙い言葉を駆使してジョークを言いあった。ドイツ人は冷たいと悪口もたくさん聞いた。週末には誰かの家に集まってパーティもした。

彼らに勧められてFacebookのアカウントを作った。
その頃、Facebookを開いたらロシア語やスペイン語やポルトガル語やトルコ語など様々な言語であふれていた。皆母国語で投稿しているので何を書いているのかさっぱりわからない。
結婚や就職や恋人との同居...または難民として皆止むを得ず母国を離れてドイツにやってきていた彼らにとってFacebookは母国の友達や家族とつながる貴重な場だった。
拙いドイツ語では伝えられないものを彼らは母国語で自由にそこで表現していた。結婚、赤ちゃんが生まれたこと、パーティ、あったこともない彼らの母国にいる友人や家族の様子もなぜか覗き見することのできる不思議さがあった。Facebookがあるから色々不満はあってもドイツで頑張っていけるのだなあと思った。
私は彼らの目に触れることを考えるとせめて漢字よりマシだろうと書くときには英語を使っていた。

それから数年して段々日本の友人からの申請も増えてきた。
そうなると日本人である私が英語で書いていることにも違和感、と言うかカッコつけているような滑稽さを感じるようになってきた。

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これをオンにするかオフのままにしておくかだいぶ悩みました。おこがましいのではないかと。でも決めました。 書くことが何より好きでそれを仕事にしたいからその第一歩として。よろしくお願いします。