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【音楽雑記】#45 ソングライター 竹内まりや・EPOの名曲/名盤(1985年⑥)

1980年代初頭にRCA三人娘と称された大貫妙子、竹内まりや、EPOだったが、1985年にも、それぞれ存在感があった。

竹内まりや「VARIETY」

竹内まりやは1981年に活動休止、作家としての曲提供をしていたが、1984年、結婚した山下達郎のプロデュースで自身のアルバム「VARIETY」をリリースする。全曲が竹内まりや作詞作曲で、いきなりハイクオリティな名盤でカムバックしてきた。

最近のシティポップブームの先駆け「プラスティック・ラヴ」もこのアルバムの収録曲だった。1985年にシングルカットされたが、当時はそれほどヒットしていない。

ライブ @ 日本武道館 2000年の映像。
バックミュージシャンの豪華さが凄い。(Youtube概要欄)

その他「もう一度」「マージービートで唄わせて」や結婚式の定番ソング「本気でオンリーユー (Let's Get Married)」などスタンダード感ある楽曲を生み出しソングライターとしての実力を見せつけた。

EPO「私について」「音楽のような風」

竹内まりや、大貫妙子、EPOはRCA時代に宮田茂樹氏が共通のプロデューサーだったが、大貫妙子とEPOは宮田茂樹氏が創設に携わったMIDIレコードに移籍する。(坂本龍一氏も参画)

ここでEPOは1985年にアルバム「HARMONY」、1986年には「PUMP! PUMP!」をリリース。「私について」「音楽のような風」「12月のエイプリル・フール」という、せつなさ漂う名曲を生み出した。
大ヒットした訳ではないはずだが、これらの曲を聴いて当時を思い出し懐かしむ人は多い。特に「12月のエイプリル・フール」は色あせないクリスマスソングの名曲。

竹内まりやもEPOもデビュー当時のプロデューサーが共通で、ルーツとなる音楽の共通部分も多いと思われる。カーペンターズ、バカラックなどが活躍したA&M系のポップスやビートルズやビーチボーイズ、、。

そして、そうったエヴァーグリーンな音楽を熟知する山下達郎、坂本龍一、清水信之ら界隈の一流プロデューサー/ミュージシャンが楽曲制作に参加していた。
変にこねくり回さず、流行の音を追い過ぎず、王道感ある楽曲を丁寧に制作したために、今でも古さを感じさせない名曲・名盤を生んだのではないかと思う。

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