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【極私的音楽雑記】#24 角川映画、そして1980年代前半の作家ユーミン (1981年③)

角川映画と主題歌のヒット

テレビ全盛の時代にも角川映画には存在感があった。テレビCMもバンバン打っていたし、結果としてヒットした主題歌も多かった。「人間の証明」ではジョー山中が、「スローなブギにしてくれ」で南佳孝が、「セーラー服と機関銃」で薬師丸ひろ子とともに、来生たかおもヒットを出した。

そんな中、ユーミンも1981年に角川映画「ねらわれた学園」の主題歌として「守ってあげたい」が大ヒット、ここからユーミンの再ブレイクが始まった。

1980年代前半の作家としてのユーミン

自分はユーミンの1980年代以降のヒット曲は常に耳にしていたし、アルバムもつまみ聴きで聴いている程度だったが、1980年代前半にユーミンが他に提供した多くの楽曲は特に好きなものが多い。

その一つが角川映画がらみの楽曲だ。
その中でも1984年に公開された角川映画『Wの悲劇』の主題歌、薬師丸ひろ子の「Woman “Wの悲劇” より」は自分の中で最も好きなユーミンソングの一つだ。
(この映画は映画館に見に行った。「わたし、お祖父様を殺してしまった!」)

それに原田知世の「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」「時をかける少女」も名曲だった。

ユーミンが他の歌手に提供した曲は、後でセルフカバーすることも多いが、ユーミンの場合は、やはり提供された歌手が歌ったバージョンの方が好きだ。

松田聖子への提供曲

この時期に松田聖子にも呉田軽穂名義で数々の名曲を提供している。
1982 年に「赤いスイートピー」「制服」「渚のバルコニー」「小麦色のマーメイド」「制服」、1983年に「秘密の花園」「瞳はダイアモンド」「蒼いフォトグラフ」「Rock'n Rouge 」、1984年に「時間の国のアリス」、、、全て名曲だ。
石川ひとみの「まちぶせ」(1981)もいい曲。

その他にもたくさんある。1980年代前半は、あらためてユーミンが作家としていい仕事をしていた時期だと思う。


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