ベルリン酒場探検隊

ベルリン在住ライター久保田由希が、愉快な仲間たちとベルリンの酒場を発掘する「ベルリン酒…

ベルリン酒場探検隊

ベルリン在住ライター久保田由希が、愉快な仲間たちとベルリンの酒場を発掘する「ベルリン酒場探検隊」。みなさんをベルリンの秘境酒場へとお連れしよう。 http://www.kubomaga.com/

マガジン

  • 日本にいないエッセイストクラブ

    • 100本

    世界各国に暮らすもの書きたちによるリレーエッセイです。ベトナム、イタリア、アルゼンチン、インドネシア、イスラエル、ドイツ、カタール、マレーシア、など。どうぞよろしくお願いします。

  • コロナで変わった世界の暮らし

    • 93本

    世界を巻き込む新型コロナウイルス、日本のメディアでも他国の現状がさかんに報道されるようになりました。ここでは現地に住む方の生の声(note記事)をまとめます。

最近の記事

離れていても、今晩もグラスにビールを

レポート提出者:久保田由希 ベルリン酒場探検隊、1年9ヵ月ぶりに現地活動を再開する ベルリンに降り立ったのは実に1年9ヵ月ぶりである。この間にベルリンには永遠に未完なのではないかと囁かれていた新しい国際空港ができ、地下鉄の路線は延び、新たな建物ができていた。月日は流れている。 われわれベルリン酒場探検隊が通った酒場はどうなっているのだろうか。老夫婦が営む酒場で、酒場探検隊の若手隊員と待ち合わせることにした。そう、若手隊員たちは、現地でまだまだがんばり続けているのだ。

    • 「タイに旅行した」と話しかけられて

      レポート提出者:久保田由希 さて、いったい何を書いたらいいものか。リレーエッセイでは「自分は日本人だなと思った話」がお題として出されている。じつのところ、そうしたエピソードがまったく浮かばない。 そもそも日本人とは何か。日本国籍保有者なのか。日本国籍でなくても日本で生まれ育ち、日本の学校で教育を受けた人はどうなのか。そんなことを考えるようになったのも、海外暮らしがもたらしたものの一つだろう。 ベルリンで暮らしていたときに「日本人か」と聞かれたことはほとんどなかったように

      • ただ一度きりの

        ベルリン酒場探検隊である。 世界各国に暮らす物書き仲間によるリレーエッセイ「日本にいないエッセイストクラブ」のリレーエッセイも11周目を迎えた。今回のお題は「お気に入りのお店」である。 前回と次回走者は文末をご覧いただきたい。リレーエッセイのこれまでの記事は、マガジンにまとめられているのでこちらもご一読いただければありがたい。 ハッシュタグ #日本にいないエッセイストクラブ は、メンバー以外の方もふるってご参加願いたい。 レポート提出者:久保田由希 記憶が失われないうち

        • 酒場で服を買う

          ベルリン酒場探検隊である。 今回も世界各国に暮らす物書き仲間によるリレーエッセイ「日本にいないエッセイストクラブ」としての参加である。リレーエッセイ10周目のお題は「服」だ。 前回と次回走者は文末をご覧いただきたい。リレーエッセイのこれまでの記事は、マガジンにまとめられているのでこちらもご一読いただければありがたい。 ハッシュタグ #日本にいないエッセイストクラブ は、メンバー以外の方もふるってご参加願いたい。 レポート提出者:久保田由希 ついに日本の酒場は制限なしの通

        離れていても、今晩もグラスにビールを

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          100本
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        記事

          今晩はもういいかしら

          ベルリン酒場探検隊である。 今回も世界各国に暮らす物書き仲間によるリレーエッセイ「日本にいないエッセイストクラブ」としての参加である。早いもので、このリレーエッセイも9周目となった。今回はわれわれベルリン酒場探検地が第一走者を務めることとなった。次回走者は文末をご覧いただきたい。リレーエッセイのこれまでの記事は、マガジンにまとめられているのでこちらもご一読いただければありがたい。 ハッシュタグ #日本にいないエッセイストクラブ は、メンバー以外の方もふるってご参加願いたい。

          今晩はもういいかしら

          土地のビールがいちばんだ、が……

          ベルリン酒場探検隊である。 今回も世界各国に暮らす物書き仲間によるリレーエッセイ「日本にいないエッセイストクラブ」としての参加である。前回走者については、文末をご覧いただきたい。リレーエッセイのこれまでの記事は、マガジンにまとめられているのでこちらもご一読をお願い申し上げる。 さて、リレーエッセイもすでに8周目を迎えた。今回のお題は「日本の恋しいもの」である。 レポート提出者:久保田由希 ビールは、その土地のものがいちばん しょっぱなからナンだが、隊員久保田自身は「日

          土地のビールがいちばんだ、が……

          ベルリン、東京、酒場の今日

          すっかりご無沙汰してしまった。ベルリン酒場探検隊である。 世界各国に暮らす物書き仲間によるリレーエッセイ「日本にいないエッセイストクラブ」としての参加である。前回走者については、文末をご覧いただきたい。リレーエッセイのこれまでの記事は、マガジンにまとめられているのでこちらもご一読いただければ幸いだ。 さて、リレーエッセイ7周目のお題は「最近はじめたこと」である。 最近のいいニュースまずは取り上げたい。 レポート提出者:久保田由希 祝!ベルリンの酒場、屋外限定営業再開昨

          ベルリン、東京、酒場の今日

          昔むかし、ロンドンでパブに行こうとしたら

          みなさんお元気だろうか。ベルリン酒場探検隊である。今回も再び世界各国に暮らす物書き仲間によるリレーエッセイ「日本にいないエッセイストクラブ」としての参加である。前回走者と次回走者については、文末をご覧いただきたい。リレーエッセイのこれまでの記事は、マガジンにまとめられているのでこちらもご一読いただければ幸いだ。 リレーエッセイ6周目となる今回のお題は「冒険」である。 冒険、か……。ベルリンでただ酒を飲んでいただけのわれわれには、命がけのアドベンチャーなど遠い世界の出来事で

          昔むかし、ロンドンでパブに行こうとしたら

          修業の旅に出る大工たち

          今年もあと数日だ。世界各国に暮らす物書き仲間がお送りするリレーエッセイ「日本にいないエッセイストクラブ」も、年内の更新はこれにて最後となる。 前回走者と、新年第1回となる次回走者については、文末をご覧いただきたい。リレーエッセイのこれまでの記事は、マガジンにまとめられているのでこちらもご一読願いたい。 5周目のお題は「思い出の写真」だ。そこで上に載せた写真となる。これは今年2020年6月に撮ったものだ。半年前の出来事なのに、遠い昔のことのように思える。思えば大変な1年だった

          修業の旅に出る大工たち

          ドイツはやっぱりソーセージにじゃがいもなのだろうか

          世界各国に暮らす物書き仲間がお送りするリレーエッセイ「日本にいないエッセイストクラブ」。早くも4周目である。 われわれベルリン酒場探検隊は、3周目は酒を飲んでいて不参加だったため、今回が3度めの参加である。テーマは「お腹が空く話」だが、さてベルリンの酒場でうまいものはあっただろうか……。しかしエッセイのバトンは、つなげねばならぬ。 前回走者と次回走者については、文末をご覧いただきたい。 「日本にいないエッセイストクラブ」これまでの記事は、マガジンにまとめられているのでこちらも

          ドイツはやっぱりソーセージにじゃがいもなのだろうか

          変わらぬ笑顔に会えたから、今日のこの日は酒場記念日

          世界各国の物書き仲間が順繰りにリレーエッセイをしていく「日本にいないエッセイストクラブ」。早くも2巡目の最終回である。テーマは「忘れられない人」。スイス在住ライターのアリサさんよりバトンを受け取り、われわれベルリン酒場探検隊はアンカーとしてゴールを目指す。本記事の最後にはアリサさんと3巡目のトップバッターをご紹介しよう。 「日本にいないエッセイストクラブ」過去のラインナップはマガジンをご覧いただきたい。 では、走り出すぞ。 「ベルリン酒場探検隊レポート」 それは、われわれベ

          変わらぬ笑顔に会えたから、今日のこの日は酒場記念日

          2020年6月2日、すべての酒場が営業可能に!

          「ベルリン酒場探検隊レポート」 酒場を愛する皆へ!  ベルリン州政府が、すべての酒場に営業再開を許可した! 再開可能となるのは2020年6月2日からだ。 もうすぐベルリンに酒場が戻ってくる。体調を整え、その日を迎えたい。 レポート提出者:久保田由希 「ガチな酒場」も再営業へ前回のレポートでお伝えしたとおり、料理主体の「酒場なレストラン」は既に5月15日から再開できている。しかし、アルコール中心の「ガチな酒場」は、相変わらず閉店を余儀なくされていた。 個人的には「レストラ

          2020年6月2日、すべての酒場が営業可能に!

          「酒場なレストラン」、営業再開である!

          「ベルリン酒場探検隊レポート」 新型コロナウイルスによって、3月14日に突然酒場に営業停止の通達が出てから約2ヵ月が過ぎた。3月14日以降も次々に制限が加わり、それまでの日常はすっかり過去のものとなってしまった。 しかし厳しい制限の甲斐があってか、感染ペースは緩やかになり、街は段階的に動きはじめた。そしてついにレストランが一定の条件下で再営業可能になったのである。酒場的雰囲気に満ちた「レストラン」も再びシャッターが開いた。われわれベルリン酒場探検隊も再始動である! レポート

          「酒場なレストラン」、営業再開である!

          酒場募金HPが進化! 行きつけの店に募金できる

          「ベルリン酒場探検隊レポート」 前回、ベルリン酒場救済募金HP “Kneipenretter”(酒場救援者)公開のニュースをお届けした。そのHPが進化を遂げ、現在は指定した酒場にピンポイントで募金できるようになった。行きつけの酒場を救おう! レポート提出者:久保田由希 特定の酒場への募金方法順を追って説明しよう。 1.HP “Kneipenretter” にアクセス https://www.betterplace.me/kneipenretter 2.トップページの

          酒場募金HPが進化! 行きつけの店に募金できる

          募金HPでベルリン酒場を救え

          「ベルリン酒場探検隊レポート」 酒場を愛する者よ、朗報だ! ベルリンの酒場救済のための募金HPができた。 ベルリンの酒場に生き残ってほしいなら、とにかくいまは募金だ。われわれ酒場探検隊も募金したので、ここでやり方のプロセスを詳しく紹介たい。皆で酒場を救おうではないか! レポート提出者:久保田由希 愛するものの存続を願うなら、お金を支払うことだコロナウイルス感染拡大防止のため、3月14日から4月10日現在に至るまでずっと営業停止になっているベルリンの酒場。補償金も出たが、

          募金HPでベルリン酒場を救え

          コロナウイルス、閉ざされた酒場

          「ベルリン酒場探検隊レポート」 コロナウイルスの影響で、すべての酒場が営業停止になってから3週間近くが経過した。酒場のない毎日を持て余すベルリン酒場探検隊である。ひとりの家飲みもわびしいので、今回は現在のベルリンの状況をご報告しよう。 レポート提出者:久保田由希 めくるめく措置の続出で、数日前が遠い過去ベルリンの酒場に対して、営業停止の通達があったのが2020年3月14日。しかしそれは序章に過ぎなかった。「こんな日が来るとは思わなかった」と悲嘆にくれるまもなく、感染者数

          コロナウイルス、閉ざされた酒場