広島ジイジ

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最近の記事

イヌの台詞 30~ペットロスの巻~

 友人のFさんから愛犬が旅立ちをした、というラインが入りました。 「サスケ」という名のオスの柴犬。16年と3か月共に暮らしたそうで、早朝の散歩から夜寝る時も一緒だったそうです。夫婦で心寂しい状態です、 とありました。 この気持ちわかりますね。なぜって、他人ごとではないからですよ。ウチにもベリーちゃんという「高齢犬」がいますから、明日は我が身の悲しみなのです。  先日、旅行から帰ってきた夜のこと。いつもと違う雰囲気を感じました。 カミさんがポツリ 「何か寂しいよね」-そ

    • イヌの台詞29 ~年齢の巻~

      3月15日、ウチのベリーは10歳になりました。 犬種 ウェルシュ・コーギー・ペングローク メス 体重10.7㎏ 当然のことですが、イヌも年を取ります。しっかりと目線を合わせている時はあまり感じませんが、甘えてくる時やイジケタ時の表情に、「年取ったなあ」と思いますね。 ウチの家に来て、まもなくの写真をみると、やっぱり若いです。顔立ちがシャープで、無茶苦茶カワイイです!体の方も、かなり丸くなって、「子ぎつねさん」から「こぐまさん」に変貌しましたね。 イヌの年齢というのは犬種

      • イヌの台詞28 ~お留守番の巻~

        イヌやネコを飼うときに問題になるのは、留守の時にどうするか、ということですね。ウチのべりーの場合は、いつも「K」というペットホテルに預けることにしています。経費の問題はありますが、何よりここを嫌がらないことが、その一番の理由です。 預けている間は、ホテルの方から毎日ラインで写真が送られてきます。私たちは、これを見て「元気でやってるね」と安心するのです。 その中の1枚、ぼんやりと外を見ている姿の写真がありました。スタッフの人とも顔なじみになり、店内を自由に歩き回って、何の問題

        • イヌの台詞27 ~イヌとネコ 3 の巻~

          ウチにネコがやってきたのは7年前の春の昼下がり。庭で家族団らんの ティータイム。そのかたわらで、「そこにいるのが当たり前のような顔」で チョコンとすわっていたのが、今のニャンとの出会いです。 全く逃げないだけでなく、「ニャンちゃん」と呼ぶと、トントンと側に来ます。そのうちに子供たちが餌をやるようになり、いつの間にか居着いて―となったわけですね。どこかで飼われていたけど、わけあって捨てられたのかな、と推測しました。 その時点で、3年前から「ベリーちゃん」というワンちゃんの「

        イヌの台詞 30~ペットロスの巻~

          イヌの台詞 26~イヌとネコ 2 の巻~

          異なった種であるにもかかわらず、ヒトの世界に入り込み、ヒトと一緒に暮らすことを選んだ生き物というと、やっぱりイヌとネコですよね。そして、この二種の生き物はきわめて対照的な性格であることも事実です。 それゆえ、「イヌ派」と「ネコ派」の論争になったり、「どっちが好きか」などと比較されることもよくあります。 簡単に言うと、イヌはヒトに従順でナツキマスが、ネコは気まぐれで ヒトの言うことをきかない、と言われています。しかし、ウチにいるベリーとニャンを見ている限り、どうも違うのではな

          イヌの台詞 26~イヌとネコ 2 の巻~

          イヌの台詞 25~散歩の巻~

           犬を飼うときに一番問題となるのは、散歩だと聞いたことがあります。 小型犬の場合など必要のない犬種もいるのかもしれませんが、大抵のイヌは基本的に毎日散歩をさせなくてはいけません。 イヌは雨の日も風の日も、寒い雪の日も、散歩をしたがるのですよ。ましてや、主人が睡眠不足で眠たいから、などという「言い訳」はイヌには通用しません。逆に言えば、そのことによって、早起きの習慣がつき、歩くことで健康になるという大きなメリットもありますね。 ウチのベリーはコーギー種ですから、本来は牧羊犬

          イヌの台詞 25~散歩の巻~

          イヌの台詞 24~シッポの巻~

          ウチのベリーには尻尾がありません。最初から、なかったわけではないのです。生まれてすぐに尻尾を切られたのですね。コーギー種の犬に対して行われる、断尾(だんぴ)という昔からの習慣のためです。 どうしてこうなったかというと、原産地 英国のウェールズ 12世紀まで遡ります。牧畜犬のコーギーは、放牧された牛を追う仕事をしており、牛の蹄を咬み、牛の脚の間を縫うように走っていたのです。その時に尻尾があると、牛に踏まれ命の危険があるということで、生後4-5日で断尾を行うようになったのです。

          イヌの台詞 24~シッポの巻~

          イヌの台詞 23~あくびの巻~

          以前より、イヌの欠伸(あくび)というのは、イヌにとって何の意味があるのかと思っていました。ウチのベリーの場合、かなり頻繁に欠伸をしますが、ヒトの場合のように、退屈だとか眠いとかとは違うようです。 そこで私は、欠伸をいついかなる時にするかチェックをしてみたのです。 具体例1:ベリーが一人でお留守番。ドアを開けて中を覗くと、うつ伏せになってイジケポーズ。上目づかいで私を見てから<あくび~~~> (いつまで待たせるのよ!)という感じ。 具体例2:機嫌がいい時。オモチャでいっしょ

          イヌの台詞 23~あくびの巻~

          イヌの台詞 22 ~癒しの巻~

          セラピー犬というのがいるそうですね。高齢者のいる介護施設や、身障者施設で活躍していると聞きました。人が百の言葉で慰めるよりも、ワンちゃんが寄り添ってくれる方が、老人は癒されます。これは同じ高齢者の私にも感覚的に理解できます。 少し前の番組で米国での話ですが、犯罪を犯した若い受刑者に、セラピー犬を育てさせるというTVのドキュメントがありました。自分の暴力的性格を抑えることが出来なかった若者が、イヌと接して訓練をしてゆく中で更生してゆく、という話です。イヌというのは不思議な癒し

          イヌの台詞 22 ~癒しの巻~

          イヌの台詞 21 ~オシッコの巻~

          人とイヌが家の中で共生する時に、まず問題になるのはトイレ。つまりは、オシッコとウンチの躾という問題が出てきます。家の中でさせるか、外でさせるか、という選択になりますが、これは犬種やイヌの癖、そして家族の生活の都合により、異なってきますね。 ウチのベリーちゃんの場合は完全な「外派」。コーギーは室内で飼っていても、牧羊犬ですから、外の方が好きですからね。とは言え、どんな所でもいいというわけでもなく、トイレの場所には、ベリーなりのこだわりがあるようです。 アスファルトの上にする

          イヌの台詞 21 ~オシッコの巻~

          イヌの台詞 20 ~眠りの巻 ~

          午後8時 夕食中のこと。なにやら奇妙な音がテーブルの下の方から― グゥー グゥー グゥー グゥー グゥー そのうちに間隔が短くなって グゥ、グゥ、グゥ、グゥ、グゥ、―なかなか終息しません。 「また始まったね」カミさんがニッコリ。これはベリーのイビキなのですよ。小さな体のわりには大きな音量―いつも発するわけではありませんが、 よくあることなのです。 ベリーの寝床は、私がいつも座るテーブルの定位置の椅子の下。必ずケージの中に入って寝ますーそれもキチンとカギをかけて。昼間は玄関

          イヌの台詞 20 ~眠りの巻 ~

          イヌの台詞19~オキシトシンの巻 ~

          これは前回と同じ団地の中の公園の話です。二年前の春、桜の咲いていた頃のこと。いつものように球を投げて、ベリーに「取ってこい」ゲームをさせていた時に、ちょっとしたハプニングがありました。 「キャー~カワイイ~」という叫び声。突然の「乱入者集団」が現れたのです。制服を着た女子高生らしき6人のグループです。ベリーちゃんを囲んで、一斉に携帯で写真を撮っています。 そのうちの一人が声を上げました。 「ボール、投げさせてもらっていいですか!」 <エー!そりゃ無理!言うことを聞くはずな

          イヌの台詞19~オキシトシンの巻 ~

          イヌの台詞18 ~お付き合いの巻 ~

          夏の猛暑のせいもあって、最近はご無沙汰ですが、以前はベリーを車に乗せて公園に行っていました。団地の中にある広い公園は、夕方のお散歩タイムになると。沢山のイヌたちがやってきました。犬種も大小も様々で、 さながら「ワンちゃん大集合!」といった風景です。大抵は公園の一角に集まって、イヌ同士でジャレアッテ遊んでいます。 しかし、この仲間の輪にベリーは入っていかないのです。「仲間はずれ」にされているというわけではないのです。あちらから興味を示して、「いっしょに遊ぼう」という感じで近づ

          イヌの台詞18 ~お付き合いの巻 ~

          イヌの台詞 17 ~犬猿の巻 ~

          小規模な農業をやっていることもあって、サルとの戦いは10年以上前から続いています。イチゴ栽培をしている時には、ハウスの中に侵入されることが一番の恐怖でしたね。最近は路地栽培の野菜が主に狙われますが、以前より頻繁になっており、なおかつ狂暴化しているのが問題です。 「犬猿の仲」という言葉のとおり、イヌとサルは仲が悪いですから、農作物のサルなどの被害から守るために、人はイヌを飼ったと言われています。現在でもインドなどでは行われているようで、沢山のイヌがサルの群れを追い立てる映像を

          イヌの台詞 17 ~犬猿の巻 ~

          イヌの台詞 16 ~英国の巻 ~

          5年前、英国に旅をしました。旅と言っても、居たのは実質4日間ですから、「行ってきました」という程度の旅行ですね。ロンドン郊外のコッツウォルズ地方の美しい村に行った時のこと。 そこでは川辺に広がる緑地帯で、家族やカップル、老若男女、話して食べて寝そべって、沢山の人たちが犬たちと一緒に、くつろいで楽しんでいましたね。 私がそこで撮ったワンちゃんの№1は、大型のブルドッグ。 コイツはリードも付けないで、自由に走り廻っていたのです。 川に飛び込んで、投げ込まれた棒を咥えると、それ

          イヌの台詞 16 ~英国の巻 ~

          イヌの台詞 15 ~避難の巻 ~

          昨年の春頃だったでしょうか。ウクライナの避難民のニュース映像を見て、ショックを受けた記憶があります。沢山のお年寄りが荷物を背に負い、手にも抱えて避難しようとしているのです。 おぼつかない足取りで、急ごしらえの小さな橋を渡っている場面で、カメラが手に持った荷物の中を捉えました。それはケージに入った大きなイヌだったのですよ! 歩いて逃げるだけでも大変な老人が、イヌを抱えて細い橋を必死に歩いています。はたして彼らは、最後まで無事に避難できたのでしょうか。リードをつけた大きな犬の

          イヌの台詞 15 ~避難の巻 ~