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お題でポン働いたはなし

今日もお題で行きましょう。

#はたらいて笑顔になれた瞬間



今はバンドマンでエッセイストの私、ミワユータ。
バンドはこちら、Elizabeth.eight。抗がん剤でスキンヘッドなのが私だ。

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若い頃は登録制のバイトで、単発で色んなバイトをやった。


特に好きでよく行ってたのが、
美容院のチラシ配りやティッシュ配り。


何の取り柄もない私、この才能だけはあるようで、
受け取ってくれる人が遠くに居てもわかった。

普通の人が頑張っても4箱行かないティッシュを、
私は8箱配れたくらいに。


でも、今日は別の話を書こうと思う。


ある日、別の支店から営業の人が来て、
アパレルの現場に行かないか?と言うのだ。
時給も高いし、3日でいい、と。


正直、時給が安くても何か配ってた方がよかったが、
洋服、ファッションはすごく好きで、
(主に古着)

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だからアパレルのそのバイト、行ってみようと思った。

そこの店はわりとシンプルなファッションを扱っていて、
価格帯も高め。対象は30代の女性、とのことだった。


どうにかその店のショップ店員として浮かないように、
自分の中でもシンプルな服を集めて着て、出勤。


私を知ってる人はご存知だろうが、
私は喋るのがとにかく得意だ。

「日本一MCのうまいボーカリスト」という称号を頂いたので、
たぶん得意なのだろう。(確証はない)

お喋りのツイキャスも昼の12:00から夜の22:00まで喋ってたりして、
頭がおかしいんじゃないかと自分でも思う。


接客も、
喋れれば、こういうのが似合いそうですね、とか、
こっちもいいかもしれません、と接することができて、
楽しむことができた。


「試着できました?まあ!ラインめっちゃ綺麗。全色似合いますね。」
「迷ってるのよ、どの色がいいかな…」
「どれも良いかな。強いて言えば何色とかないくらい」
「ないの?笑 じゃあ…全色ちょうだい!」


お客さまは同じセーターを3色私に渡した。

それを見た店長は目を悪くする。
丸くしたまま会計し、お見送りし、私を振り返った。


「ちょっと!全色買うお客様の数、異常じゃない!?何人目?」


私の才能が追加された。
ティッシュ配り、そして女の子に服を選ぶこと。


最終日、おとなしそうなお客さまがなれない様子でご来店。


「お手伝いしましょうか?何かお探しですか?」


声ををかけると、
「カジュアルだけど、カチッととしてるものを…」と言う。

「じゃ、一緒に探していきましょう!
例えばトップスがこれだとスッキリしてセクシーだし、
あ、可愛い方がいいかな?」


と、松浦亜弥みたくなりながら、
(わかりづらい)

腕がつるくらい両手に服を抱え、
試着室の前で待機したり、サイズを交換しにいったりした。


お客様は、トップスを決め、
ジャケットを決め、スカートを決め、
さらに靴も決めて、
全てを着て、鏡の前で自分を見て、ふんふんとチェックしていた。


「お客様、めっちゃいいですよ!
このコーデなら絶対今日いいことありますよ。
いい女って感じ、出てます」


私がそういうと、お客さんは話し出した。


実は、

東北の方から友達の結婚式の二次会のパーティーに来たのだと。
久々に友達や好きだった人に会うし、
だったら東京でおしゃれしようって思って、
この店で全部買うことにした、と。


「この格好で行くね。全部選んでくれてありがとう。
いいことありそう笑」


私が選んだ全ての服を着て、
パーティーに向かう女性に深々と頭を下げながら、
あの女性に今日いいことがありますように!と本気で思った。


バイトからの帰り、
パーティー、楽しんでるかなぁ、なんて。


誰かの一日をステキに変えるかも知れない、
そう思えた時が、#はたらいて笑顔になれた瞬間、か。

これは自分らの音楽もそうですね。

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曲も聞いてね。

https://youtu.be/XzSVK4Hw134


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#はたらいて笑顔になれた瞬間




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