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クーガルポクチーニとは?

クーガルポクチーニとは?

クーガルポクチーニとは?
エリザベス・エイトの8枚目のアルバム。


いやそうじゃなくて、
「クーガルポクチーニってなに?」

この質問を死ぬほどされた。
なんかちゃんとした場所で言いますね、と言いながら、
結局ブログになっちゃった。


ここ数年で、カルチャーショックを受けたことがあって。


音楽を聴く形態が、配信やYouTubeがメインになった世の中で、
アルバムで順番に曲を聴いていくという文化がなくなり、

「名盤」

が、存在しなくなった、と。


正確には名盤はあるのだろうけど、
聴く側がアルバム単位で聴いていなくて、
好きな曲を好きな順番で聴く、という感じらしい。


聞いた話だけど。


私にとっての名盤って言われたら数え切れないけど、
曲が好きってのは勿論として、
アルバムのコンセプトやジャケ写、フォント、紙質、
色んなものひっくるめて「名盤」だった。
アルバム単位で「名盤」それが普通のことで。


私は時代が変わることを嘆くタイプではないから、
ただただ新鮮だったんだけど、
じゃあ、発信するこちら側も変わっていくんだな、とは思った。


コロナで半ば強制的に始まった配信ライブも、
配信の動員も来場と同じように数えるとしたら、
多分コロナ前と比べて、倍くらいに増えているので、
時代が変わっても良いこともたくさんある、というのがベスハチの見解。

クーガルポクチーニも、配信だけにしようかという案も出た。
最近はアルバムという物質でリリースするバンドも減ったから。


ただ、
私たちはあのアルバムという物質で音楽を聴いてきた世代で、
ベスハチのファン(ゼルバニア)もまた、そうだろうと思った。
ゼルバニア、20代は少なく、10代はいない。
(あ、小学生はたくさんいるけど。うれしいね)


物質がある方が安心、物質がある方が愛着が沸く。

だからゼルバニアに最大限の愛をこめて、CDをプレスした。
配信の方が安いし在庫も抱えないけど、これは愛の問題だと思った。


もっと時代が変わればそれも出来なくなるかもしれないけど。
(プレス屋がなくなるとか。ありうる)


私が音楽を聴く時、アルバムのタイトルはすごく気になった。

例えばコンセプチャルなアルバム、イエモンのジャガーハードペイン。
内容を聞くと死ぬほど納得がいくタイトルだ。


でも、配信やYouTubeでバラバラに曲を聞くのだとしたら、
タイトルも意味のないものになるのかもな、と。

当時このアルバムを作っていて、タイトルは序盤で決まっていた。
クーガルポクチーニではなく、別の名前。

それで、珍しくこのアルバムタイトルと同じ曲を入れようかと、
タイトル先行で作曲したら、かなり良い曲ができて、
この曲から始まろう、そうメンバーで盛り上がったのだ。


しかし。


我々はアホみたく曲を作るタイプで、どんどんできていくうちに、
このタイトル曲が二軍落ちしてしまった。
つまり、アルバムの収録競争にあぶれてしまったのだ。


タイトル曲が入ってないアルバムだって別にいいけれど、
二軍に落ちたといえ返り咲く雰囲気が駄々漏れていたので、
あの悲劇を繰り返すのは避けたかった。


あの悲劇とは、

3枚目のアルバム「アンデッドマンサード」に、
ライブの定番「アンデッドマン」は入ってない。
5枚目のアルバム「フィクション・ノンフィクション」に、
「アンデッドマン」がしれっと収録されている。


わかりづらい!


今、序盤から決まってるアルバムタイトルでリリースし、
次の作品でそのアルバムタイトルと同じ曲が収録される。


わかりづらい!


アルバムタイトルの候補をかなり出したけれど、
アルバムのタイトルに意味がなくなる時代、となると、
ものすごく難しい。

結論を言おう。


クーガルポクチーニとは、


私が小学生の時に描いていた漫画の主人公だ。



女子トイレに入って生理用ナプキンやタンポンを盗む、俊足の変態。
そいつの名前がクーガルポクチーニ。


漫画は六ページくらいで4コマ的なニュアンス。
コマの最後はタンポンを掴んで逃げてくところを女子たちみつかり、


「あっ!クーガルポクチーニ!」


で、クーガルポクチーニの決めポーズで終わる。


序盤どんなストーリーでも、
終わりはこれで決まっている。
バカボンのこれでいいのだ、的な。

なんでか知らんけど、その漫画がクラスですごく人気で、
世界線が違ったら私が尾田栄一郎になってたかもしれない。
(殺される)


「クーガルポクチーニ、泣ける…」とみんなが言ってくれている時、
ごめん、そいつはただの変態の名前なんだ…と楽しかった。

意味がないものになってしまうのも、悪くない。
こういうクスリと笑えることもできるしね。

というわけで、


クーガルポクチーニは、
ナプキンを盗む俊足の変態の名前なんだ。

名前の響きがなんとなくちんこっぽいのも、
小学生ながら、なかなか良いセンス。

リリパでグレモンの鴨ちゃんが股間に手をやって、
「クーガルがポクチーニがするっ!!」と言ってて、
それもさすがだな、だってここで今初めて意味を言ったから、
あの時はクーガルポクチーニが何かは知らなかったんだよ。


そんなわけで、クーガルポクチーニ、どんどん広めて頂けたら。


ニューアルバム、クーガルポクチーニはこちらで購入。
クーガル・ポクチーニ
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