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スペシャリティモルト【ビール用語辞典】ビールの個性を決める!クラフトビールがより楽しくなるコアな知識

ビールに色や甘味をつけることができる!?

ビールには様々な色のものがあります。
“ピルスナー”や”ゴールデンエール”のようなきれいな黄金色の【ビール】もあれば”スタウト”や”ポーター”のような真っ黒ないわゆる【黒ビール】もあります。
そういった、ビールに特徴を与えてくれるモルトを『スペシャリティモルト』といいます。

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そもそもベースモルトと何が違うの?

前回お話ししたように、『ベースモルト』は酵母の力によってビールのアルコールのもとになる糖を寄与する麦芽です。

それに対して『スペシャリティモルト』はアルコールのもととなる糖を生み出さず、風味や色付けのために使用される麦芽です。また、色や風味によって多種多様なモルトがあるのも特徴の一つです。

どんなものがあるの?

カラメルモルト・・・蒸した大麦を120~160℃で焙煎してつくられた麦芽。
          焙煎温度や時間により香りや色が変わり、ビールにカ
          ラメルのような香りや色を与えてくれるモルトです。
          別名:クリスタルモルト

キルンドモルト・・・100~160℃の温度で焙燥してつくられた麦芽。
          “ミュンヘンモルト”や”ウィーンモルト”などがあり、  
           ビールにモルトの風味やボディを与えてくれます。

ローストモルト・・・160~220℃で焙煎してつくられた麦芽。
          主に”チョコレートモルト”があり、ビールを黒色に      
          し、ボディやチョコレートのような香りを与えてくれ
             るモルトです。

特殊なモルト・・・上記以外にも様々な目的に合わせて使用されるスペシャ  
         リティモルトがあります。代表的なものでは、麦芽を乳
         酸菌発酵させた”サワーモルト”や、ビールにスモーク香
         をつけることができる”ラオホモルト”があります。

スペシャルモルトを使用した代表的なビール!!

●ギネス「ドラフトギネス」(スタウト)

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ギネスビールとは、1759年にアイリッシュ・パブの本場であるアイルランドのダブリンで誕生した黒ビール(黒スタウト)です。もしかしたらビールにそこまで詳しくない方でも名前は聞いたことがあるかもしれません。
真っ黒な色と、なめらかできめ細やかな泡が特徴的で、苦みも抑えられていおりまるでカプチーノを飲んでいる可能様な感覚になるビールです。

●サンクトガーレン「アンバーエール」

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神奈川県厚木市のサンクトガーレンさんのアンバーエールです。アメリカンアンバーエールというスタイルで、アメリカンホップ由来の柑橘系の香りとカラメルモルトの香りをしっかり感じることができる琥珀色のビールです。
日本では比較的珍しいアンバーエールというスタイルですが、アメリカではとても人気があり、お肉料理にも合います。

次回は”ヴァイツェン”に使われる材料について!

小麦=『ウィートモルト』についてご説明していきます!

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