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餅は餅屋

学生生活が始まって以来、ゆるやかに始まっていた老眼(っていうかこの呼び方、なんとかならない?)が進んだのか、とにかく日に日に見えにくさと眼精疲労がひどくなっていました。そうこうするうちに、もともと疑惑があった私の脳がやっぱりどうやら標準装備ではないらしいということも明らかになり、そもそも(ざっくり言えば)目は脳の一部なので目の見えにくさは老化だけでなく脳の働き方にも起因するのではないかという疑惑も浮き彫りになった12月。

なにより見え辛いことが授業の集中力にも、課題にも、明らかに影響をおよぼしているし、本来大好きな本を読むという行為も辛くなっていたので、ここは一度ハイストリートのなんちゃんって視力検査ではなく、ちゃんとした目医者さんに診てもらおうとリサーチしたところ、自宅から徒歩5分のところに評判のオプティシャンを見つけ、これ幸いと早速連絡をしたものの、予約が取れたのは年明け。ということでようやく診てもらいにいってきました。

そもそも身体オタクなので、身体に関する検査を受けるというのは趣味と実益を兼ねたエンターテインメントだったりもするのですが、目の検査も例外ではありませんでした。それなりの料金を支払っているだけあって、実質無料で受けられるチェーン店のものとは比べものにならないほど精密な検査で、遊園地のようにいろんな機械を次々と巡りながら、これは何を診ているのかなと想像するのも楽しい。どの検査も、左目が利き目なのに(利き目だから?)左目のほうが断然キツくて、見えづらさは左にあったのか!と気づいたり。

次に検査室を移動し、レンズを入れ替えできる検査用メガネを着けて見え具合を確認していきました。なんだかいろんな補正レンズが装着されていて重さで検査用メガネがずり落ちてきます。そして検査を重ねるごとに気づいたのが、目の瞬発力というか目でキャッチした情報を脳が処理するスピード感が微妙?ということ。なんというか、草臥れたオートフォーカスのSLRカメラみたいに、ウィーンとフォーカスしたかなと思いきや、ウィーン、ウィーンとフォーカスリングが行ったり来たりしてようやくココという場所でフォーカスする、みたいな感じなのです。

そういえばその感じ、耳から入ってくる情報の処理にも通じるものがあります。ぱっと聞いたことに瞬時に反応した瞬間に、いや違うと言い直すことがそこそこ良くあるのです。ということはやっぱり脳の処理パターンに起因するのかな、なんて。この眼科では、目そのものの矯正(メガネだったりコンタクトレンズだったり)をするだけでなく、脳に働きかける目や耳のトレーニングを通して、それらに関わる脳機能の向上を図るなんてこともしているので、ついつい食い気味に質問をしてしまいました。ただ、そちらはアセスメントだけでもとても気軽に払えるような値段ではないので、まずはメガネでどこまで向上するか様子をみてみましょうということに。

目の問題は、目のレンズだったり機能そのものということももちろんあるけれど、目が正常に働いていても情報処理をする脳が苦悩(脳だけに。笑)している場合もあるわけですが、解剖生理学を再々勉強しながらも専門は骨格筋系ということもあってあまり気にも止めていなかったので、ここにきて身体機能はそもそも脳機能に起因するという当然といえば当然のことを再発見した私は、もう脳ってば面白すぎる!と俄然掘り下げて勉強したくなってしまいました。こうしてどんどん沼にハマるわけです。

やっぱり1日24時間じゃ足りなすぎる。そして年を重ねるというのはお金がかかるのねえ、と同世代の身体おたく友人と共にしみじみしてしまったのでした。



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