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脳は不思議でおもしろい

近年、私のボディワーカーとしての施術の視点やアプローチは、筋肉そのものから神経系へとどんどん比重が変化していました。そして、大学に通い始めたもののいつまで経っても自分の専攻の選択にいまいちピンとこないことに苦悩しつつも、そのおかげで認知や脳の怪我による身体機能への影響を考えるきっかけが色々とあったことで、これまで解剖学を何度勉強してもいまいち苦手意識があったというのに、脳という臓器の仕組みと不思議に魅了されています。あと15-20年早くに興味が湧いていたら、ニューロサイエンスの道に進みたかったなと思うし、卒業後の仕事のことを考えなくても良い状況だったら、今からでもやりたいくらいに。

このイースター休暇中、もうびっくりするほどなにもできなくて、週に1度のバレエレッスンと何日かに1度の15-20分ほどのローイングマシントレーニング以外は、寝てるか読んでるか見てるか飲んでるか食べてるか、しかしていないのですが、そんな中Youtubeにお勧めされてみたこちら。

今まで自分の仕事や経験を通して、なんとなくそうじゃないかと思っていた色んなことが、脳科学をベースとして説明されていて、やっぱり!と腑に落ちたり、この脳科学者のリサさん(Dr. Lisa Mosconi)の考え方がホリスティックなところもとても共感できたりと、見ていて嬉しくなる動画でした。

そしてなにより、女性の脳を研究しているというのが頼もしい。(生物学的)女性の身体についての研究がいままておざなりにされてきていたり、そもそも医療も(生物学的)男性メインで進んできたが故の弊害や医療関係者の敎育、(男)社会での認識などについては、いち女性として問題視せずにはいられないわけです。

お年頃各種症状、特にブレインフォグに辟易していたり、脳の仕組みに興味がある方にもおすすめです。リサさんの話し方も素敵。

動画の中で、リサさんが脳の健康維持に地中海ダイエット(昔ながらの日本食にも通じるものがあると思います)を推奨されているのですが、実際に、私が病院実習で出会った高齢の患者さんたちの中でも、認知がしっかりしていたのは地中海エリア出身の方々に多くみられました。

最後の最後の方で、ソーシャルメディアについて「限られたスペースで、興味を引くような見せ方で、正確に伝える」のはとても難しいから苦手だ、的なことを話されているのですが、これも本当に頭がもげそうなくらいに頷いてしまいました。タイムラインに流れてくる健康関連のポストをみていても、それを鵜呑みされたらまずいんじゃないかというか、伝えようとしていること事態は間違っていなくてもその伝え方だと専門知識のない人たちには誤解を招くんじゃ、というようなものをたくさん目にします。だからといって興味を引くためには、誇張とまではいかなくても、キャッチーな感じにする必要があるというのもわからなくもなく。結局私もSNSでは仕事の宣伝をしないと決めてから(といってもたいしてやってなかったのだけれど)、気持ちが楽になったことを思い出しました。

そして脳繋がりで、アマゾンプライムで「The Divided Brain」というタイトルのドキュメンタリーがお勧めにあがってきたので観てみたのですが、これがまたとても面白かった!

https://www.amazon.co.uk/gp/video/detail/B0BXP5JY4X/ref=atv_dp_share_cu_r

右脳と左脳の違いは担当の違いではなく、同じものを片方はパーツとして、もう片方は全体像・関係性を見ているという部分なんかは、生まれが左利きの両利き、育った文化とは異なる文化の中で暮らしている私にはなにかと腑に落ちることが多くて、なんだかこのイアンさん(Dr. Iain McGilchrist)なら私の苦悩を理解してくれそうな気さえしてきます。

映像の中での実験ではそのわかるようなわからないようなイメージを実際に見せてくれている部分は、あるワークショップで心臓の筋肉組織が螺旋状にぐるぐると巻かれて心臓の形になっている(苦手な人もいるかもしれないので画像を見てみたい方はこちらをどうぞ)のを知った時と同じくらいの驚きでした。3つの絵の中から関連する2つの絵を選ぶというテストで、東アジア人と欧米人の見出す「関連」の違いなどもなかなか興味深かったです。UKプライムでは無料でみれる

課題エッセイはすでに締め切りまで1週間となった今でも、まだ書き始めてさえいないのは気づかないふり。追い込まれれば2日くらいで書けるはず、、、たぶん。



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