見出し画像

始まりました:インダクションウィーク前半

記事トップの写真は、日曜日に遊びに行ってきたsouthwold Beachです。この日は今年最後(と思われる)(イギリス的)夏日で、先週末のイタリアの海と比べるのはあまりにも酷なものの、水は思ったよりずっときれいだったし、ビーチの砂もキメが細かくて、イギリスのビーチも捨てたもんじゃないなと思った次第です。

そしてふらっと立ち寄った街のインテリアショップ。そのお店野良奥に見つけた、馬のアートワークに一目惚れ。これはどうしたって連れて帰らなきゃと、買うつもりでいたら、連れて行ってくれた友人が、今日の記念に、とプレゼントしてくれました。

Enikő Egedさんの作品

さて。ついに労働学生生活が始まりましたよ。

といっても今週はインダクションウィーク。日本でいうオリエンテーション?普段決まったリズムで生活や仕事をしていない私には、毎日朝家をでて、ほぼ1日中椅子に座って他の人たちを一緒に過ごし、夕方に帰宅するというルーティーンと、これでもかと降り注ぐ情報量に、すでにくたくた。そして週末はまだ遥か彼方。。

私は日本で社会人生活を10年近くしてから渡英し、それ以降、学生生活を何度か繰り返したのですが、今回は大学だからなのか、パンデミック以降だからなのか、あらゆるものがデジカル化されていてびっくり。出欠をとるのはもちろんスマートフォン経由、ことあるごとにプレゼンテーション画面に映し出されたQRコードをスキャンして意見投票をしたり、プリントが配られる代わりにすべてが学生用アプリ上から閲覧、管理できるようになっていたり。非デジタルネイティブ世代としては、授業についていけるかどうかよりも、こちらのほうにほんのり不安がよぎったりして。

もうひとつ面白いなと思ったのが、学生同士の交流を深める機会をこれでもかとインダクションセッションの中に盛り込まれているところ。一方的にレクチャーをするだけで十分と思われるところも、質問形式にしてその都度近くに座っている人たちとディスカッションをすることを求められたり(そこから雑談がはじまる)、クラス全体で、身長順、生まれ月日順、兄弟の多い順、などと決められたテーマごとに並び替わるゲームをしたり(必然的に背比べをしたり、誕生日や兄弟の人数を聞き合ったりするし、そこから会話が派生したりもする)と、知らず知らずにコースメイトの顔を覚えられる仕組みになっていて、うまいことやるなあと感心しました。

そしてざっと見積もってコースメイトの8-9割方はイギリスの教育を受けて育った人たちで、みんなとてもディスカッション慣れしています。それに知らない人と会話を始めるスキルが高い。一方私は、大人になってから移民となった叩き上げなので、気後れこそはしないものの、イギリスのアカデミック教育の勝手がわからず、周りの様子を伺いながら若干遅れ気味でディスカッションに参加しています。それでも仕事で鍛えられた雑談スキルはとても役に立っていて、頭の片隅では、私も非母国語でよくここまでやれるようになったな、と感慨深いものもあり。

まあ、怖気付くよりも違いを観察して楽しめるのは、年の功というのも大きいのでしょう。戸惑いながらもなんとかやっていくというのは、今に始まったことでもないですし。なにしろいまだに知らない単語もいっぱいあるしね。

選択科目の特性もあってかコースメイトは年齢もバックグラウンドも色々ですが、ベースとなる気質に共通点があるのか、話していて心地の良い人たちばかりだし、コース内容も興味深いし、これまでの経験が役に立ちそうだし、本当に良い選択をしたなあと改めて思う毎日。このままうまいこと仕事と両立していけることを願うばかりです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?