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身体はよれよれ・心は満タン

朝起きたら右手がグーにならない。

今日は施術の予約が入っていたので、多少はかくごしていたものの、まさかここまでとは思わず、なんでこったな朝いちばん。

そもそも自分の怪我がきっかけでこの道へ入ったので、こんな時こそ本領発揮。改めて、この仕事をしてて良かったと思うのでした。

ざっくりとセルフトリートメントをして、仕事に支障がない程度にはすぐ回復。原因の検討はついていたので、仕事の後、少し丁寧に違和感の出る動きを探してはピンポイントで手技を施すこと数カ所、無事、元の手の感覚に戻りました。

さてその原因は、前日の金曜日。チャリティ乗馬スクールでのボランティアの日です。平日に行くようになってからは、ほぼスタッフと同じ仕事をしているので、8-9時間、お昼ごはんを食べる約15分以外は動きっぱなし。もっと休憩しててもいいのですが、じっとしていると寒いので、食べるだけ食べたら動いていた方があったかいし、全ては愛するお馬たちのためになることなので、心は満たされまくり。

まあそのツケは、その日の夜から翌日にかけて、がっつり身体にくるのだけれど。それでも疲れたことより馬と過ごした幸福感のほうが断然優勢なのです。

今回は初めての調馬索運動。やったことある?と聞かれたので、ないけどできるようになりたいと言って、教えてもらいました。

なにしろこの日はスタッフひとり。厩舎の管理はもちろん、ここでは平日に知的障害のある人たちが来て、簡単な急務作業を通じた職業訓練的なこともしているので、その彼らの安全管理と指導、そして私への指示出しに、問い合わせなどの電話対応、と訳の分からない仕事量をこなしています。

そんな中ものの5-10分くらいながら、時間を取ってわざわざ教えてくれるなんてありがたい。まあ先方としても、覚えてもらったら今後助かるというのがあるからなのでしょう。

しかしこの調馬索運動、実際やって見ると、見た目とは裏腹に、思った以上に難しくてびっくり。気をつけていても、気付くと馬より前に出てしまいます。それでもハリー(馬)がこの訓練を理解しているのでそこそこは動いてくれたのですが、時々苦しそうに頭を上げ下げしていたのは、馬の本能的には、私の位置が前にきたら後進するところなのに、このトレーニングでは前進しなければいけないことを解っているので、「わあああ」となっていたんじゃないかと思います。ホントごめん。

そしてもう一つ難しかったのが、長い追い鞭の操作です。そしてこれが手のひらが閉じなくなった原因でした。おそらく本当は、上から下へと腕の重みを使って振り下ろす感じで使うべきだったんじゃないかと思うのですが(来週確認してみます)、手首のスナップで追ってしまっていたのです。これ、利き手じゃない方でやるのは結構きついなと思いながら。

ちなみに、指を曲げ伸ばしする筋肉は腕から手首を通って指へと来ているものが多いので、直接物理的にトラウマを受けていない手指や手首の強張りや痛みは、腕のどこかの筋肉がガッチガチになっていることが多いのです。

日が暮れ始めて、1日の作業がほぼ終わりになる頃に、今日のスタッフ、実質ヤードマネジャのスザンヌに、そもそもなんでこんなギリのスタッフ数で回してるの?と聞いてみたら、なかなか応募が来ないとのこと。この業界はいくらでも仕事を探している経験豊富な若者がいると思っていたので意外でした。

パートタイムでもいいんなら、私がやりたいくらいだわ、と大した経験もないので冗談のつもりで言ってみたら、普段はフルタイムしかとらないけど、今ならパートタイムもありかも。本気でやりたいならオーナーに履歴書送ってみたら、とまさかの展開。

私たいした経験ないよ?と言うと、いや、ここまでできるんだから、じゅうぶん経験あるよ、とお墨付きがでました。干し草置き場で、床に落ちてた大きな網目の干し草ネットに足を取られて転んで尻もちついたのは内緒だけどね。笑

パートタイムといっても、わたしには本業があるので、現実的に考えて週2日しか出来ないし、すでに肉体労働をしているところに、さらに肉体労働ってのも、身体がついていけるのか?という気がしないでもなく。でも馬のお世話が仕事になったら、またひとつ夢が叶うなあと思ったり。ま、応募しても採用されるかどうかはまた別の話なんだけどね。

そんな感じで、今週末は、筋肉痛と馬からもらった幸福感をかかえて、本業に励みます。月内に終わらせなきゃな事務仕事もあるんだった。。

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