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名盤と人

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名盤と人(ミュージシャン)の関わりについて語る。友情と確執、出会いと対立、名盤を巡る人間模様を考察します。
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記事一覧

追悼ロビー・ロバートソン 名盤と人33回 『Music from Big Pink』 ザ・バンド

2023年8月9日、ロビー・ロバートソンが80歳の生涯を終えた。 『Music from Big Pink』はザ・バ…

名盤と人 32回 再評価 『HOSONO HOUSE』 細野晴臣

1973年5月に発売された『HOSONO HOUSE』は、前年の72年末にはっぴいえんどが解散した直後から…

名盤と人 31回 頂点への道 『FOR YOU』 山下達郎

『FOR YOU』を皮切りに山下達郎のRCA時代の作品がアナログでリイシューされる。その第一弾とな…

名盤と人 30回 来日公演 ! 『Takin it to the street』 ドゥービー・ブラザーズ

4月に来日したドゥービー・ブラザーズ。トム・ジョンストンとマイケル・マクドナルドという両…

名盤と人 第29回 黒いデュラン 『No Nukes』 (2)

来日が続くジャクソン・ブラウンとドゥービー・ブラザーズ。1979年に両者が揃って参加した『No…

『No Nukes』 (1) ジャクソン・ブラウン&ドゥービー来日記念 名盤と人 第28回

ジャクソン・ブラウンが来日、そして4月にはドゥービー・ブラザーズの来日が迫っている。そこ…

名盤と人 第27回 自立 『Innervisions』 スティーヴィー・ワンダー

スティーヴィー・ワンダーの最高傑作とも呼ばれるのが『Innervisions』。黄金時代の3部作の一つであるが、そこに至るまでの彼は決して順風満帆ではなく、葛藤の歴史があった。モータウンから音楽的、経済的自立をするための抗争、そして演奏面で自立するためのシンセサイザーTONTOとの出会い、など『Innervisions』に至るインサイドストーリーを辿る。 自立のための葛藤ドラムを叩く19歳のスティーヴィー 音楽ドキュメンタリー映画『サマー・オブ・ソウル』はThe Root

名盤と人 第26回 ボウイの挑戦『Young Americans』デビッド・ボウイ

常に挑戦を繰り返してきたデビッド・ボウイにとっても、ソウルへの挑戦は大きな賭けだった。19…

名盤と人 第25回 結成秘話 『Eagles』 イーグルス

Eaglesと言えば「Hotel California」だが、最近では初期のカントリーロック期の作品が再評価さ…

David Crosby追悼 名盤と人 第24回 デジャ・ヴ 『Deja Vu』 CSN&Y

David Crosbyが81歳で亡くなった。70歳を超えて次々と名作をリリース、遅れて来た全盛期を迎え…

高橋幸宏追悼 名盤と人 第23回 ユキヒロ、歌う 『サラヴァ!』 高橋ユキヒロ

高橋幸宏(ユキヒロ)さんが2023年1月11日誤嚥性肺炎のため70歳で亡くなった。何とも早すぎる死…

名盤と人 第22回 ジャズの分岐点 『Black Radio』 ロバート・グラスパー・エクスペ…

ジャズピアニストではあるが、ジャンルを超えた存在のRobert Glasper。ハービー・ハンコックが…

名盤と人 第21回 解散前夜 『Abby Road』 ザ・ビートルズ

横断歩道を4人で渡る世界一有名なジャケットで知られる『Abby Road』。当初は「エベレスト」と…

名盤と人 第20回 影の名盤 『Dixie Chicken』 リトル・フィート

玄人好みの名盤代表『ディキシー・チキン』(Dixie Chicken)。チャート100位にも入らなかったが、ミュージシャンを中心に世界中にファンがいる。ニューオリンズへのアプローチを全面にしたコンセプトは、日本のロックへの影響も濃厚。日本の名盤達にもLittle Featの存在が今もチラつく。 『Dixie Chicken』(ディキシー・チキン)は、Little Featが1973年に発表した3枚目のアルバムである。録音は1972年、ロサンゼルスのクローヴァー・レコーダーズ