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恐竜絶滅についての記事2本

 先日つぶやきでも紹介した、ネット記事2本です。
 まずはこちら、ナショナルジオグラフィック日本版の記事。

 南米のパタゴニアで白亜紀最末期の生態系が保存された化石群を発見したという記事。いわゆる「恐竜絶滅」の直前の生物相が遺されている地域は少なくて、情報が古かったら申し訳ないのですが、北米以外ではほとんど見つかっていなかったと記憶しています。
 それ故、この発見も大変貴重な発見で、続報を期待して待ちたいところなのです。が、この記事、このタイトルでサムネイルのイラストが炎に追われる鳥脚類なんですよね。本文読むまでは、隕石衝突による地殻津波に呑み込まれたことがハッキリわかる化石でも出たのかと思ってましたよ。

 次、エスクアィアとか普段は縁のない雑誌なんですが、こちらの記事。

 恐竜絶滅について、隕石衝突と火山活動のどちらの要因が影響が大きかったのか、AIを使って先入観を排して比較する研究についての記事。正直、この手の研究については、データの選定やアルゴリズムの設定でどうにもなるんじゃないかという不信感はあるんですが、それを言うと、良く分かっている人からは「AIってそういうものじゃないから」とか怒られそうでもあります。
 とにかく記事の研究チームによる分析の結果は「デカントラップを形成した火山活動は当時の気候変動を説明するのに十分な二酸化炭素と二酸化硫黄を輩出した。隕石が衝突していなくても、恐竜は絶滅していた可能性が高い」というものだったとのこと。
 世の中、隕石説ばかりが取り上げられて、既に議論の余地が無い位に思っている人も多いと思うので、この様な記事が出ることは良いことだと思います。しかし一件の研究で、結論が出るような単純なものではないのですけどね。
 最初の記事のまとめで「非鳥類型恐竜を絶滅に至らしめたのは」と記述していることや、結論を大げさに煽らないことなど、よく分かっている人の書いた記事だと思える良い記事だったと思います。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございます。本業のサイトもご覧いただければ幸いです。


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