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学生に働きかけ、日本の採用が変わることで、入社後もモチベーション高く働ける社会をつくりたい

人材領域に興味を持ち、20代から人事の仕事に携わってきた中島さん。事業会社の新卒採用を担当する中で、就職活動の早期化、短期化などにより、自社にマッチした人材の採用において課題を感じるようになります。学生のうちから、「キャリアオーナーシップ*」を育み、自分にマッチする仕事や会社を見つけられるような支援をしたいと考え、ベネッセ i-キャリア(以下、アイキャリア)に転職しました。中島さんがアイキャリアに入社するまでの経緯や現在の仕事、今後の目標について伺いました。

*個人が、自分のキャリアそして人生に対して主体性をもって取り組む意識や行動

中島 ふみか
dodaキャンパス事業本部 サービス企画推進室
2022年 中途入社


大学生が前向きに「はたらく」を考えるきっかけになる支援やイベントを企画

私は2022年8月にアイキャリアに入社しました。今はdodaキャンパス事業本部に所属し、学生向けのダイレクトリクルーティングサービス「dodaキャンパス」に携わっています。主な業務は、本格的な就職活動が始まる前の大学1、2年生に向けたキャリアオーナーシップを高めるための支援や、イベントの企画運営などです。学生とのやりとりは基本オンラインですが、各種施策やイベントに参加した学生から「すごくためになった」「このイベントがきっかけで社会に出ることを前向きに考えるようになった」などの声が、私にとってこの仕事のやりがいにつながっています。

学生時代の経験と条件で選んだファーストキャリア

これまでのキャリアを振り返ると、大学時代は明確に将来の夢や目標があったわけではありませんでした。ただ、経済的に誰かに依存することなく生きていけるよう、しっかり仕事をしていきたいという思いは当時から強く持っていました。

私は2012年卒で、就活は震災の翌年でした。当時は買い手市場で企業の求人も少ない時期でしたので、職種は営業に絞ったうえで、業界については広く見ながら活動していました。営業職を選んだのは、文系職種の中では比較的給与が高かったことと、学生時代に接客のアルバイト経験があり、人とコミュニケーションをとることが好きだと思えたからです。
100社以上にエントリーしながら、具体的にどんな仕事がしたいのか、どんな企業で働きたいのか、模索の日々でした。そうして「ここだ!」とたどり着いたのが生命保険会社でした。

人材教育に関心を持った「もっと寄り添うことができれば」という思い

就職活動を通じて、「生命保険」という商品は今すぐのニーズがあるものではないため、その価値を理解してもらうことが難しいことは感じていましたが、「どうせやるなら最初は厳しいところがいい」と思って飛び込みました。

仕事に対する充実感はある中で、疑問を持ち始めたのは育成スタイルでした。当時は、厳しく育てることが主流となっていましたが、同僚や後輩の悩む姿を見て、「もっと一人ひとりの特徴や適性に応じた育成方法や関わり方があるのではないか」と考えるようになりました。画一的な育成スタイルに疑問を感じ始める中で、自分が人材教育に関心があることに気付いたのです。そして人材系の仕事がしたいという気持ちが大きくなり、転職に踏み切りました。
 
2社目に選んだのは食品製造企業の人事部で、私は新卒採用を任されることになりました。1年目は採用数を目標におき、2年目はどんな人を採用したら会社とマッチするのかを考え始めました。さまざまな手法がある中で、どれを選択するかによって効果がまったく変わってくるのがとても面白かったですね。経営層とも深く関わり、採用を通して組織づくりを考えることができる、とても学びの多い仕事でした。

転職で重視したのは「やりたいこと」と「柔軟にはたらける環境」

新卒採用に携わるようになって3年。
「この先、30代もこのままでいいのだろうか」
アットホームでとても居心地のよい会社でしたが、30歳を目前にした28歳くらいから先のキャリアを考えるようになり、ずっともやもやとした気持ちを抱えていました。ただ、人材領域で若年層向けのキャリア支援に携わっていきたいという気持ちだけは変わりませんでした。そして、結婚、出産、育休という大きなライフイベントを経て、アイキャリアへの転職を決めました。

転職先企業の選択で、私が最も重視したのは2つありました。
1つ目は、人事かキャリア支援に携われること。事業会社の人事部門と人材支援会社に絞っていくつか受けてみた中で、最終的にアイキャリアを選択しました。決め手は、アイキャリアと私が実現したいと思っていることの方向性がマッチングしたこと、大学低学年層のキャリア支援にも力をいれていることでした。

今の採用市場を見ると、就職活動はどんどん早期化し、企業も学生も短期間でお互いのことを知り、見極めなければいけなくなっています。そもそも学生には自分にどんな会社や仕事が合っているのかを深く知る機会が多くありません。だからこそ、大学低学年層に向けてアプローチできるdodaキャンパスのサービスを通じて支援することで、納得感を持った就活ができる学生を1人でも増やしたいと考えました。
また面接では、条件面だけではなく、仕事に対する考え方や価値観、どんな思いを持って働いてきたのかを深く聞いてもらいました。それもあって、会社とのフィット感を得られたのかなと思います。

転職で重視したことの2つ目は、仕事と同じくらい家族との時間も大切にするために、柔軟に働ける環境があることでした。フルフレックスでリモートワークのため、業務の調整がしやすく、時短制度を使わずフルタイムで働くことができています。通勤に使っていた時間を家事や業務にあてたり、子どもが急に熱を出してもすぐに迎えに行けるので、育児をしながら働く私にとってはとてもありがたい環境です。
私は大阪勤務ですが、社内メンバーとは業務チャットツールで常にコミュニケーションを取り合える環境があります。東京をはじめとした他拠点のメンバーとの業務においても、物理的にも心理的にも距離を感じることはありませんでした。

理想と現実のギャップに苦しみ、そして見えてきたこと

入社当時の話ですが、実は業務内容において、理想と現実の間に少しギャップがありました。新卒市場を変えることに携われるという大きな期待感で入社したのに、実際は目の前の実務に追われる毎日。イベントで目の前の100人の学生を幸せにできたとしても「私のやりたいことはこれだったのか」と自問自答していました。でもそれは、自分の視野が狭かったからだと今は思っています。まずは目の前の学生100人と向き合い幸せにする、その輪を広げていくことが社会的なインパクトにつながっていく。そしてそれをどのように広げていくかを考えるのが自分の役割なのだと気づき、自分自身のマインドが変わっていきました。
種をまいて水を与えて、それがいつかやがて森になる。前職時代から、私はそういうプロセスが好きだったのです。この感覚を取り戻したことで、仕事が楽しくなりました。
 
1年経って任される仕事も増えて企画や設計のような業務にも携われるようになったこともあり、当初感じたギャップは解消されました。アイキャリアには企画のプロフェショナルがいて、そういう方々と一緒に仕事ができることで、成長実感を得られています。

価値発揮できる領域を広げ、若年層の就活支援に貢献したい

日本の採用に課題感を持っていてそれを変えていきたい、働き方や働く形をもっと模索したいと考える人に向いている会社だと思います。
アイキャリアで働く社員たちのバックグラウンドは多種多様です。幅広い個性を持つ社員が集まっていても、みんなが学生や企業の役に立ちたいと思っていて、同じ方向に向かって進んでいる感覚があります。相談するといつでも手を差し伸べてくれる、「人の役に立ちたい」というマインドの人が多く、本当に日々助けてもらっています。
 
私はこれからも若年層の就職を支援していきたいと思っています。
これまでも新卒採用に携わる中で、新入社員が入社後にぶつかるさまざまな壁も見てきました。だからこそ、ただ学生を企業に送り出して終わりではなく、入社後もモチベーション高く働き続けられるためにはどんな支援ができるのかについて考えていきたいと思っています。まずは今の場所で価値発揮し、自分から積極的に他部署のメンバーとも連携して、もっと大きな渦を作れるような仕事をしていきたいです。

※掲載内容は取材時点(2023年9月)のものです

取材、文:尾越 まり恵
編集:ベネッセ i-キャリアnote編集部

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