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4回の転職を経て見つけた、人生を懸けてやりたい仕事 学生の将来を本気で考え、企業と学生のアンマッチをなくす

ベネッセ i-キャリア(以下、アイキャリア)が5社目となる増田さん。過去の転職では後悔したこともあったと言います。そんな自らの経験から、採用における企業と個人のアンマッチを減らしたい、日本の採用や就職活動を変えたいと考え、現在の仕事と向き合っています。増田さんがアイキャリアに入社するまでの経緯や現在の仕事、今後の目標について伺いました。

増田 裕輝
教育事業本部 大社接続営業部 企画グループ グループリーダー
2022年 中途入社


大学と一緒に未来ある学生を支援する

2022年8月にアイキャリアに入社し、今は大社接続営業部で営業企画、カスタマーサクセス(採択大学の成功体験を創出)領域の仕事に携わっています。「大社」とは「大学」と「社会」を指し、文字通り大学と社会を接続するために、学生の能力を可視化し、大学の教育を支援する部署です。具体的には、学生が社会に出て必要になる問題解決力を測るアセスメント「GPS-Academic」や、4技能(リスニング、ライティング、スピーキング、リーディング)の英語力を測るアセスメント「GTEC」Academicなどを提供しています。
 
私の主な仕事は、「GPS-Academic」をご利用いただいている教職員向けのセミナーやイベントの企画立案・運営、Slackコミュニティ「GPSラボ」の運営などです。未来ある学生の支援ができること、そしてその仕事をお客様と一緒に模索していけることにやりがいを感じています。また、社内に限らず、ベネッセグループやパーソルキャリアの社員の方とも連携できることが楽しいですね。
 
特に印象に残っている仕事は、「GPS-Academic」をご利用いただいている大学の教職員同士で情報交換ができるコミュニティ「GPSラボ」の立ち上げから携わったことです。コミュニティを立ち上げただけではコミュニケーションは生まれません。自分から積極的に投稿やリアクションをしたり、イベントを実施することで、活発にやりとりが行われるコミュニティへと成長しました。ゼロから発展させていくことは大変でしたが、その分大きな手応えを感じることができました。

将来の夢もやりたい仕事もなかった

広島県で生まれ育った私が、大学卒業後の最初のキャリアに選んだのは、地元のカーディーラーでした。この時の自分には「キャリアオーナシップ*1」なんてまったくありませんでした。単純に人と接するのが好きだったので「営業だな」と思い、どうせ売るなら商材は大きなものがいいと考え、車を選んだ。つまり、あまり考えていなかったんですね(苦笑)。将来の目標もやりたい仕事も特にありませんでした。就活や自分と真剣に向き合うこともなく、10社ほど受けて内定が出たのでそこで就活を終わらせた記憶があります。
*1 個人が、自分のキャリアそして人生に対して主体性をもって取り組む意識や行動
 
ただ、カーディーラーの仕事は自分に向いていたと思います。車は好きですし、お客様と深く関われることにやりがいを感じていました。しかし、2年ほど働くと、車を販売するという一連の業務フローにも慣れてきて、仕事が単調に感じられてきたため、転職を考えるようになりました。
 
2社目に選んだのは、コンビニエンスストアのスーパーバイザーの仕事でした。土日に休みが取れること、学生時代にコンビニエンスストアでアルバイトをしていた経験から自分に向いているのではないかと考えました。仕事は楽しかったですし、職場の人間関係もとても良く、結果的に6年半働きました。ただ、スーパーバイザーは営業職ではなく、一般的にあまりなじみのある職種ではありません。上級管理職を目指すキャリアパスもあったものの、このまま管理職を目指したいとは思えませんでした。今後の自分自身の市場価値を考えたときに、次のステップに進みたいと考えるようになりました。
ちょうどその頃、地元の小さな会社の経営者と出会い「一緒にやらないか」と誘ってもらいました。経営者のそばで働けることは自分にとってもプラスになると感じ、また人柄にも惹かれたため、半ば衝動的に決断しました。
 
ところが、退職を決めて有給消化に入る直前のタイミングでコロナ禍に突入し、その話が急遽立ち消えになってしまったのです。東証プライム上場企業の社員から一転、無職が確定してしまいました。

未経験からIT業界に挑戦

いま振り返ってみると、この出来事は自分自身のキャリアの中で大きな転機になったと思います。当時は退職したことを猛烈に後悔しましたが、そもそも、自分の人生にもキャリアにも、これまで本気で向き合ってこなかったことに原因があると気づきました。この経験は、周囲に相談することが苦手で、深く考えないまま突っ走ってしまうことが多い自分と、きちんと向き合う大切さを考えるきっかけになりました。
 
それからは周囲の人に相談し、客観的な意見をもらうようになりました。そんな中で知人から紹介してもらったIT企業への転職を機に上京。この時は、転職の目的を「自分の市場価値を高めるためにITスキルを身に着ける」と明確にしていたため、長く勤めることは考えておらず、年齢的にも次のステップを視野に入れていました。

当時、コロナ禍のリモートワークで時間的にも余裕があった私は、就職相談アプリを活用して、ボランティアベースで大学生の就活相談を始めました。後悔の残る自身の就活や納得感のなかったキャリア形成から、同じ道を辿る学生を一人でも減らしたかったためです。気づけば、年間約180名の就活相談に乗るほど夢中になっていました。
この体験を通じて、人の人生や未来、そしてキャリアに関わることが、自身の強いやりがいにつながっていることに気づきました。
「人の人生やキャリアに関わる仕事がしたい」
ようやく自分自身の人生を懸けて取り組みたい仕事が見つかったのです。
 
そして、さらに転機となったのが、このアプリを運営する企業への転職です。社会人ユーザーとしての学生支援実績や想いが評価され、社員わずか9名のHRTechベンチャーに飛び込むことになりました。
 
この会社では、企業の新卒採用担当者に対し、カスタマーサクセス*2として採用をご支援することがメインでした。
毎日がとても刺激的で、メンバーや事業内容もすてきな会社でした。カスタマーサクセスという仕事も、顧客に寄り添うことが得意な自分に合っていると感じました。しかし、もっと広い領域でキャリアに関する支援をしていきたい、日本の採用を変えたいという思いが日に日に強くなっていきました。そんな時に出会ったのがアイキャリアだったのです。

*2 サービスを導入いただいた顧客に対し能動的に関わり、成功体験の実現を支援する職種

社員みんなが同じ方向を向いている会社

コーポレートスローガンに「『まなぶ』と『はたらく』をつなぐ」を掲げ、社員1人1人が同じ方向に向かい、同じ熱量で向き合っているのもアイキャリアの好きなところです。だからといって暑苦しい感じはなく、静かなる炎を燃やしているイメージです。
自分の中で、やりたいことと会社を選ぶ基準は明確になっていたので、入社後のギャップもほとんどなく、むしろプラスのギャップがあったくらいです。
 
アイキャリアは、原籍社員や出向社員をはじめ、さまざまなバックグラウンドや多様な価値観を持つ社員が活躍している組織です。そもそも教育のベネッセと人材のパーソルは、企業文化も違いますが、その融合によって大きなエネルギーや相乗効果、新たな価値観を生み出していて、とてもすてきな組織だと感じました。
 
また、大企業資本ならではの安定性やリソースがある中で、ベンチャー企業のような裁量の大きさや意思決定の速さがあります。チャレンジできる環境があり、スピード感を持って業務を進めることもできる、まさに大企業とベンチャー企業の「いいとこどり」ができる稀有な会社だと感じています。
 
一方で、アイキャリアのビジネスは将来性や市場へのインパクトも大きい分、プロジェクト佳境期にはハードワークになることもありますが、「リモートワーク」や「フルフレックス*3」など、社員の柔軟なはたらき方を後押しする制度を活用しながら、公私のバランスをとることができています。「休む時にはしっかり休む」という文化なので、休暇も非常に取りやすいと感じています。
また、副業で得た経験やスキルを、本業に還元している社員もいます。求められる成果やパフォーマンスを発揮できていれば、自由度高く働ける環境がアイキャリアにはあります。
*3 一部部門ではコアタイム設定や固定勤務制度あり。

人生を懸けて、学生と企業のミスマッチをなくしたい

私は35歳で4回の転職を経験しています。この数字は一般的には多いほうだと思いますし、面接ではそれがマイナスポイントになるのではないかと不安に思ったこともあります。
ただ、直近の3社は戦略的に会社を選んだ上で転職しました。転職の目的を明確にもち、そこに向かっているのであれば、回数の多さは大きなマイナスポイントにはならないと考えています。
 
アイキャリアは既存の枠を超えてチャレンジしてみたいと考える人、大学の教育や就活の課題を解決したいと考える人に向いている会社だと思います。私もぜひそういう人と一緒に働きたいです。
 
今後は、大学ともっと密接に関わっていきたいです。お客様とサービス提供者という関係性ではなく、同じ想いを持つパートナーとして連携しながら、学生の未来を一緒に創っていきたいです。また、近い将来、ベネッセグループの新規事業提案制度にも挑戦したいと思っています。
 
長期的には、「人材」「教育」の両面からアプローチができるアイキャリアで、この先の人生を懸けて「キャリアにおけるミスマッチをなくす」ことに取り組みたいと考えています。私はものすごく優秀な頭脳を持っているわけでも、すごく要領が良いわけでもありませんが、情報をつなげてアイデアを考えること、人とつながり寄り添うことはできます。自分の強みを生かしつつ、多様な価値観・スキルを持つメンバーとともに、会社の、そして自身の人生における目標を実現していきたいと思います。

※掲載内容は取材時点(2023年9月)のものです

取材、文:尾越 まり恵
編集:ベネッセ i-キャリアnote編集部

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