日本の文化・伝統は海外で進化する時代

日本の文化・伝統とは、日本人にはアタリマエすぎるからこそ、空気のような存在となっている。

そのため、必ずしも日本の文化や伝統が今の現代生活において必要とされない時代背景もあることでしょうが、「えっ、そんな日本の文化・伝統があったの?」と日本人でも知らないものが結構多いのではないでしょうか。

テレビ東京『世界!ニッポン行きたい人応援団』という番組を観ると、外国人の方が情熱をもって日本の文化・伝統の素晴らしさを語る姿を見るたびに、「そうだったのか、知らなかった、日本の文化・伝統、すごいな」と毎回そう感じさせてくれます。

日本人にはアタリマエすぎて、空気のような存在だからこそ気づかなかったけど、海外の方々が情熱持って教えてくれたからこそ、初めて分かった日本の文化・伝統の素晴らしさ。

さらに、日本の文化・伝統がいま海外で進化しようとしている様子を特集した国際ニュースを観ましたが、いま海外で激熱な『日本酒』『日本茶』『和牛』『日本アニメ』『川端康成』の様子をみて、そこで気づかされたのは・・・

『日本の文化・伝統の海外普及』は、現地の人にお任せするのがベターなやり方なんだ、日本人はサポートに徹することが大事ということ。

そのことに気づかされた『アメリカの日本酒ブーム』のニュースについてご紹介したいと思います。


アメリカでねらう日本酒の市場拡大


NHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』「アメリカでねらう日本酒の市場拡大」という国際ニュースでは、アメリカの消費者の間では関心が高まっている日本酒について特集されていました。

日本酒は海外の方々にとっては唯一無二の存在なので、すごい情熱をもって親しんでくれているだけでなく、アメリカの消費者に親しまれるように、アメリカ人によるアメリカのための日本酒の生産が始まっているというニュースでした。

アメリカ人による酒蔵として全米最大規模を目指しているこの会社では、日本酒の原料は地元の酒米、地元の水を使って、アメリカの食事と合いやすい”フルーティーな味わいの日本酒”を製造することを目指しているそうです。

実はアメリカの消費者は、日本酒は寿司など日本料理に合うものだと思っている人が多いのだが、アメリカの日本酒のファンたちは日本酒が欧米料理と合うことを知っているようですね、それこそがアメリカで日本酒が普及する鍵だとわかっているようでした。

しかも、日本の酒蔵からアドバイスを受け高品質な酒を作ることでアメリカの日本酒ファンを増やそうともしているそうです。

アメリカ人による酒蔵メーカー
「将来、アーカンソー州やこの地域に多くの酒蔵ができることを期待している。高品質の日本酒を作る酒蔵がたくさんできれば、ワインのナパバレーのようにこの地域が日本酒の名産地になるでしょう。」

NHK番組『キャッチ!世界のトップニュース』「アメリカでねらう日本酒の市場拡大」(23/5/18放送分より)


日本の文化・伝統の海外普及は現地の人にお任せ


日本人だからといっても知らない日本の文化・伝統も多いですが、海外で普及する中で、現地の方々の熱い想いを知ることで、日本人にも新たな発見があるというのもとっても良いものですね、「逆に日本の良さを教えてもらう」という、いわば逆輸入的な関係も、いまの時代らしいと思います。

そのため、今までは日本人が頑張って海外に普及させようとしていた日本の文化・伝統だったけど普及しなかった理由はこれなのかもしれませんね、現地の方に任せる、日本人はサポートに徹すると。


例えば、日本酒をアメリカに普及させるためにアメリカ文化を学び、日本酒を改良していくといった流れが今までの主流だったかもしれませんが、残念ながらアメリカにおける日本酒のシェアはとっても低い状態。

日本人にはアタリマエ的な存在であった日本酒ですから、そこから新しい発想に結び付けるのは難しいのではと思っております。それならば、海外ではアタリマエではない日本酒を海外のファンはすごい情熱をもって親しんでくれています。つまり、海外の方々にとっては日本酒は唯一無二の存在であるため、固定観念にとらわれず色々なアイディアを出してくれそうな気がします。


だからこそ、海外普及は現地ファンの方々に任せて、ファンの方々が現地ならではの文化と融合させていくという新たな試みによって、海外で日本の文化・伝統は海外で更なる進化をしていくという新しい流れができそうな予感がしております。

つまり、まとめますと・・・

現地の方の熱い想いがそこにはある(日本人が忘れていた和の心に気づかされる)。

現地でもっと進化するかもしれない(なぜなら現地ファンにとっては唯一無二の存在)。

だからこそ日本人はサポート側に徹することが大事(応援する立場)。

私たちの商品や文化を海外普及させたいと考えている日本人は、テレビ東京『世界!ニッポン行きたい人応援団』のように、SNSなどで海外ファンを見つけ、ファンたちを日本にご招待してあげるのも良いと思います。日本に来て学んだファンたちが現地に帰国後、すごいアイディアを出してくれるかもしれませんからね。


外国の文化・伝統の日本普及は日本人にお任せ


逆に考えれば、日本人にとっては海外の文化・伝統というものはアタリマエの空気感ではないし、唯一無二の存在としてファンとなる方々もいらっしゃることでしょうから、海外の文化・伝統に関しては日本において進化する可能性もあるということですね。

どんなものがあるかな~と考えるだけで、楽しくなってきますね。

そんなことをちょっと考えただけで、いくつか思いついたのでご紹介したいと思います。
あくまでも私、個人的な想いですので、皆さんにとって日本で普及させたい外国の文化・伝統はどんなものがありますか?


メキシコ料理の大衆食堂


テレビ東京『世界!ニッポン行きたい人応援団』でとっても印象深かった「茨城の大衆食堂の味を受け継ぐメキシコ夫婦」というお話は、【日本の大衆食堂】がこんなにも”すごい文化”だったということを、メキシコ人の方々から教わったというお話でした。

でも「実は【メキシコの大衆食堂】も”すごい文化”なんだよな~」という気づきもありました。


アメリカで食べたメキシコ人が運営する【メキシコ料理の大衆食堂】、これは絶対に日本でも受けるはず!だと、アメリカに住んでいた当時、そう思っていたことを、メキシコ人のペドロさんとアイメさん夫婦を観ていたら思い出しました。

日本にあるメキシカン料理はどっちかというと高級料理に近いものがあります。それを日本の大衆食堂のように、ものすごく一般的な料理にしたのが【メキシコ料理の大衆食堂】です。


私が日本へ普及させたいもの


その他に、私が日本へ普及させたいもの・・・・


【最強バーガーと最強フライドポテト】

世界最強のバーガーとフライドポテト、食べたことありますでしょうか?
私が思う最強のバーガー&ポテトは『In-N-Out Burger( イン・アンド・アウト・バーガー)』、アメリカ人が発音すると「インネンナウト」ですが、このお店が扱っているような最強バーガーとポテトを日本に普及させたい!

そもそも『In-N-Out Burger』が日本進出すれば良いのですが・・・先日、東京・恵比寿に1日限定のショップを開いたニュースを観ましたが、すごい数の日本人ファンが押し寄せましたよね。でも、In-N-Out Burgerのことです、クオリティを守るためきっと日本には進出しないだろうなと思っております。

そのため、【最強バーガーと最強フライドポテト】を日本に普及させたいので、アメリカに行きたい!という番組があったら、是非とも『In-N-Out Burger』に修行に行きたいですよね。


【コミュニティカレッジ】

アメリカに滞在中にホストファミリーが通っていた【コミュニティカレッジ】。私も連れて行ってもらいましたが、老若男女、国籍も問わず多種多様な人種の方々が一緒の教室に通って、勉強や職業訓練する大学。

リスキリングが日本に定着したり、人生100年時代となることで生涯学習が日本に定着するためにも、【コミュニティカレッジ】のような大学を日本も取り入れて欲しいと思っております。


【アメリカ人の日曜日の午前中の過ごし方】

とっても静かな時間、穏やかな時間であり、コミュニティの中で楽しい時間を過ごす、それがアメリカでの日曜日の午前中の過ごし方でした。

ホームステイしたとき、ホストファミリーの方が教会に連れて行ってくれて、そこで神父のお話を聞いたり、みんなで歌ったり、そのあとはお食事会。イベントがあるときは盛大にお祝いしたりと、とっても楽しい時間を過ごしました。別に私はキリスト教の信者でもなかったのですが、本当に皆さんがとっても優しくて、優雅な時間を過ごすことができました。

アメリカの日曜日の午前中は、本当に素敵な時間。もちろん信仰の違いというものがあるでしょうが、地域のコミュニティを深める意味でも、日本の日曜日の午前中も”素敵な時間”になればなと思っております。

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