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”支え合う”ことの大切さを小学生から教えてもらった卒部式

今回も”卒部”、”卒団”に関するお話ですが、私が深く関わってきたある6年生の卒部式の様子をボソッとしたいと思います。

前回ボソッとした卒部式の定番曲に関して、何か皆さんにお伝えすることはないかと私の野球ノートを読み返したときに、”ある卒部式の様子”が目に入ってきたのですが、それを読み返したら、いまの世界情勢に求められているものとは何かを改めて実感することができたんですね。


両極化という分断が進むこの世界が、この先も、世界はまとまることがないように思われるようなニュースばかりが報道される中で、今回ご紹介する卒部式で卒団する小学6年生が語った言葉が私の胸にささったのです。

その言葉を読み返して、私はこう思いました・・・

ホントそうだね、君の言うとおりだ。

”支え合う”ことから、善意の輪、”ペイ・フォワード(Pay it forward)”が広がっていくんだよな。

大人は何をやっているんだろう・・・

そんな気持ちにさせてくれる卒部式のお話をさせていただきます。


「支え」がテーマだった、ある卒部式


今回のボソッとは、『私の野球ノートを振り返りボソッと』です。
※私の野球ノートに書いてあった内容をそのまま記載いたしました。


6年生の卒部式、今年も子供達がチームを巣立っていきました。

今年の6年生は6人、9人にも満たない学年だったこともあり、周囲からも期待されない彼らが、結果的には優勝5回という誇らしい実績を持って卒部することができたのは、なによりも感慨無量。


そんな彼らが卒部式で語ったメッセージの中には、「支え」という言葉が多かったのが印象的でした。そう、彼らは多くの方々から沢山の支えがあったからこそ、この実績を成し遂げることができたんです。

素直で真面目で優しいけど、試合ではベンチにいることが多いのが今年の6年生の特徴でした。なぜならば、下の学年の5年生が即戦力として高学年の大会には出場していたからです。

そんな6年生だけど、私はずっと応援していました。


身体は小さいから身体を大きくしてやろうと、涙流しながら無理やりにも大きなオニギリをほおばる彼らをみてれば「どげんかせんと!」と思っちゃうのは・・・、当然ですよね。

だからこそ、みんなから可愛がられ、6年生のために勝たないと!と5年生も一丸となって共に戦ってくれたこの1年間、最後にはこの6人の6年生は見事な成長を見せてくれました。


最後の大会、準決勝までは5年生が活躍してなんとか勝利を収めるのですが、決勝戦となると対戦相手は常勝チームで、しかもこの時期の小学6年生はとにかくデカい、中学生かと思うほどの体の大きい6年生がいるチームであったこともあり、さすがに5年生も全く立ち向かうことができない状態でした。

でも、こういう決勝戦の場でなんとかしてくれるのが、やっぱり6年生なんです。

6年間努力を積み重ねてきたものが活躍できる、それが決勝戦という大舞台。


そんな姿を見てきたからこそ、卒部式にて卒部する6年生が語った言葉が今でも忘れられません、その言葉とは・・・

「支えられる気持ちをよく知っている僕らだからこそ、今度は僕らが支える立場になります!」

と、声を詰まらせながら言う6年生の姿に、大人たちはもうね、ボロボロ状態。大人がみんな泣くという、そんな卒部式でした。


人数が少なくても諦めずにやっていれば願いが叶うということを証明してくれた彼らの成功体験は、きっと後輩たちに受け継がれていくことでしょう。それは、いつしか苦しいときに必ず後輩たちの心の支えとなることでしょう。


だから、私はこう思いました。

ときには思う存分、支えられてもいいんだな。


なぜ、今回、彼らの話をボソッとしたかと言いますと・・・

彼らのように、世界の人々が支え合っていれば、いま世界で起こっている悲劇は起こらなかったはず。さらに、これからもその悲劇は繰り返されていくような世界で私たちは生きています。

でも、そんな状況でも諦めずには支え合っていこうと挑戦してくれる人々が世界のどこかには必ずいるはず。その方々と一緒に、私たちも「どげんかせんと!」と思って、支え合うことを訴えていかないいけないなと思った、そんなボソッとでした。

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