見出し画像

エッセイ306.この年の終わりに

家のあちこちに置いてある、種子から小さい木になった林檎が、お約束通り落葉しています。小さいなりに真面目です。



長女はシドニーで、勤め先のホテルの掻き入れ時の今は走り回っています。
名古屋っ子である次女は、東京に出てきている友達が皆 帰省しているために、今年の年越しは私たちのアパートでテレビ三昧をするそうです。
娘たちが同じ高校から大学まで、のべにしたら8年ぐらいですかね、毎年2人から5人ぐらいが我が家にやってきて、テレビを見ながら年越しそばを食べたり、夜中に初詣に行って、また帰ってきて一緒におせちを食べたりしたのは、本当に忙しかったけれど、楽しかったです。

今年の10月末から、草刈りも、家の周りの掃除や、ゴミ出しに行くこともなくなった、楽々の賃貸マンション暮らし。
年をとると、鍵一本で出かけられるマンション暮らしに切り替える人が多いのは、すごく納得できます。

今のマンション、ベランダが異例なまでに広くて、雨が降り込まないので、どんな天気でも洗濯ができますし、だいたい洗濯物の量が違う。1日に2回シャワーを浴びて、バイトにはまるまる着替えて行く二人の娘がいないと、こんなに洗濯物が少なくなるんですね。

お米もパンも麺も少量ずつストックがあればよく、調味料は一番小さい量のものを買うようになりました。全てがダウンサイジング。

いろいろ変化のあった2022年がもう少しで終わります。

来年の抱負というほどではありませんが、夫と同じことを考えていました。

一つは、「もっと読む年にする」ということです。
朝1番に玄関に行って、ドアのスロットからパリパリの新聞を引っ張り出し、その日の最初の珈琲を淹れて、飲みながらざざっと読む。

今まではタブレット中毒で、ちょっとした時間にはすぐ電源を入れていましたが、それをやめたいです。

近所の図書館に登録をして、書架の間を歩いてみると、Amazonのお薦めや、新聞の書評に惹かれて買うよりも、思いがけない面白い本に出会えます。そして検索して、その図書館になくても取り寄せてもらえたり、リクエストすると買ってもらうこともできますから、もっとそういうのを利用しようと思います。

本をめっきり読まなくなって、それでも買ってしまうために、嫌になる程積読つんどく本が増えてしまったのですが、最近は 居間の目に着くところへ、読みたい順に置いておくことにしました。そうすると案外手が伸びます。1冊読んだら、未読のものと入れ替えるようにして、遠ざかっていた本を読む時間を少しずつ増やしたい。これが私の新年の抱負です。


それと、CDを聴いて行きたいです。
BoseのCDプレーヤーの埃払い、父から譲り受けた大量のCDから少しずつ聴いています。私と好みが似ていたり、私が聴かないようなジャンルもあったりして、1年かけても到底聴き終えることはないでしょう。

Spotifyもよく聴いているのですが、カッチリと閉まっているCDケースからCDを取り出し、プレーヤーにはめ込んでスイッチオン。始まる前にかすかな回転音とシルシルシル・・というような擦れる音がして、音楽が始まるというのが、なんだか懐かしくていいものだと思います。


仕事は低成長でよくなり、欲しいものもなく、守りに入ってしまったなぁ、と感じます。
ですが、想像していたより寂しいことはなく、今の体調を保って少しでも長く、尋常に暮らして行きたいです。


世界に、特にウクライナに平和を。

長期休みにお腹を空かせる子供が減りますように。


皆様が健やかな新年をお迎えになりますように。





心が動いたら、どれか一つでも、是非・・!


サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。