Foodies! 135. 茶色い食卓
私は口から先に生まれていて、口は丈夫なのですが、体はへなへなで、４２歳ぐらいで入院して以来、本当に体が丈夫で快適、ということはあまりありません。
昨年末に動悸息切れが始まり、呼吸器科で2日、
大学病院に回されて そこで3日かけて 精密検査をしました。
結果は、心臓が肥大で、心臓の壁が厚くなっていました。
（このネタは、もうすぐ時効になるので、また書きたいです）
検査後は地元医療に戻されたのですが、そこの医師と相性がよろしくなく、
流れ着いた漢方相談のクリニック。
そこでお医者さんと話をして、食事指導を受けました。
先生の教えに従い、今まで長年続けていた、
なんちゃって糖質制限と、一日二食の生活を、
一日三食、玄米食に切り替えることにしたのです。
これを始めてみますと、炭水化物をほぼ食べない時代が長かったので、
お茶碗一杯の玄米が食べられないのがわかりました。
玄米は一回に4合炊くのですが、冷凍用に小分け冷凍をするとき、
お茶碗半分ぐらいの量としてみました。
始めてみて驚いたのが、お腹がへこんできたことです。
自分にしかわからない程度ですが、少し服が緩く感じます。
気のせいかもしれません。
玄米は 最初の5kgは、普通の減農薬の玄米を一晩浸水し、
クリスマス島の塩というのを少し入れて炊いていました。
その後、生協で見つけた「ロウカット玄米」に変えました。
これは、浸水を邪魔する一番表面の薄皮のようなものだけを取ったもので、
栄養価は玄米とほとんど変わらないそうです。
白米と同じように炊けて、ふっくら出来上がります。
ステンレス鍋で短時間で炊けるので、いよいよ炊飯器は要らなくなるかもしれません。
玄米は、他に発芽玄米とか発酵玄米とか、
素晴らしいものがいろいろあるようなのですが、
今はロウカット玄米の美味しさに満足しています。
この茶色い食事になって、すぐに気づいたことがあります。
一つは、和食はワンパターンでも飽きなくて、毎食楽しみになってくることです。
小麦の食べ物は家ではほぼ食べませんが、パンやパスタ、飲茶がなくても、
一日三食似たようなものを食べていても、寂しくありません。
次に、食事の支度がものすごく楽になりました。
朝と昼はほとんど料理をしなくなりました。
糠漬けはいつも漬かっていて、糠床から取り出して切るだけです。
ご飯がススム君系のご飯のお供は、
冷蔵庫のなかにいつもひっそりと待機しています。
体に良いということは、前から思っていました。
味噌汁の味噌の酵母・糠漬けの酵母・梅干しのクエン酸が、日本人の体を長い間、粗食でも頑強に保っていた、ということを読んだことがあるからです。
私が発酵食品が好きでよかったです。
毎晩、翌日のお味噌汁のベースの具を一日分煮てしまいます。
暑くなったら、粗熱を取って、冷蔵庫に入れようと思います。
朝は豆腐、昼はわかめ、夜はきのこというふうに、加えるものを変えると飽きません。
食事の都度、その味噌汁ベースをお椀に一つ分だけ測って小鍋に入れ、
好みの具と追いだし（シマヤダシノモト）を入れて煮立て、最後に味噌を溶きます。
最初に味噌を入れて煮返していると、さすがにえぐ味が出てくるように感じるので、こうしています。
これをすると、インスタントのお味噌汁とあまり変わらないで、好きなお味噌汁が飲めます。
この本を読んだことがあるので、毎食味噌汁を摂りながら、あまり野菜に悩まないようになりました．
さて、冷凍の玄米をレンチンしている間に、おかずの用意をします。
納豆・わかめ・釜揚げしらす・梅干し・焼き海苔・ごま塩・糠漬け、このうちのいくつかを出します。そこへ、夫のお弁当洋のおかずの鶏の唐揚げとか、
シュウマイいくつかをつけたら、無敵の一食になります。
これを続けていますので、ときどき夕食時に宅飲みをしたり、
以前のような洋食、海鮮丼なんかを作っても、罪悪感が少ないです。
春菊・菜の花・ほうれん草などの好きな葉っぱ類は、
茹でて一回分ごとにラップで包んで冷凍します。
気分によって、ベーコンやソーセージと炒めたり、お浸しにしたりします。
支度が楽で、食べていて飽きない和食に戻れて嬉しいです。
ときどきキーボードが写っているのは、授業が詰まっている時でも食べてしまわないと「一日三食」ができないため、仕事机で食べているからです。
茶色い毎日は、続けられそうです。
今日でちょうど、茶色い2ヶ月が経ちました。
サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。