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エッセイ382. コーンフレークが入っているともやっとする理由(駄)

私の好きなものに、グラノーラ(またはミューズリー)に無糖ヨーグルトと牛乳をかけ、ドライフルーツやナッツ、バナナを足したものがあります。

昔は、こういう、カサカサ乾いたナニモノカに、牛乳をかけて食べる場合は、すべからく
「コーンフレーク」
と呼んでいました。

覚えている限りでは、「シスコのコーンフレーク」と「ケロッグのコーンフレーク」があり、

そういうのは朝っぱらから砂糖をかけないと何も食べられない
軟弱な子供の食べるものだ

というふうに我が家では言われていました。
お菓子のように思っていたのでしょう。

どうしても食べてみたくてせがんだら、すごく小さな箱入りの「シスコのコーンフレーク」を買ってもらえたので、中のアルミ袋を切って、指でつまんで少しずつ味わって食べました。これは、ケロッグと競争しながら、一人でも多くのお子様の心を鷲掴みにするために、小さな箱入りを作ったのではないかと思っています。

つまんで食べた残りを小さなボウルに入れ、冷たい牛乳をかけて食べてみたときの、カリカリっとして甘くて冷たいおいしさは、忘れられません。ちょっと時間が経つと、すぐにしっとりしてしまうので、慌てて食べたものでした。

今 ちょっと検索したら、「シスコの」ではなくて、「日清シスコの、シスコーン」というのが正式名称でした。
シスコというお菓子の会社を、日清が経営参加し、社名も日清シスコにしたそうで、シスコと コーンフレーク を一緒にして、シスコーンにしたのでしょうか。
そのあとも、チョコレート風味とか、フロストシュガーをまぶすとか、いろいろあったのですが、少し食べたら気が済んで、もとからの朝ごはん、味噌汁にご飯に江戸むらさきに卵に納豆に(全部一度にでるわけではありません)に戻ったようです。


私が覚えているのはこちら。


なんか、ホラー映画に出てきそうで怖いですぅ・・


でも今はこんなに可愛くおなりになって・・


そのあと、再びコーンフレークに出会ったのは、パフェの増量役(?)としてでした。いや、かさが増えるのは本当ですが、それと同時に、カリカリで、コーンフレーク自体はそこまで甘くないので、クリームやアイスクリームで疲れた舌を救い、和ませる役割を担っていたのでした。で、いいかな?

さてそのコーンフレークですが、最近また、思いもよらぬ出会いをしました。
冒頭の、好きな食べ物のグラノーラ・ミューズリーですが、最近、糖質1/2 のものを見つけたので、少し罪の意識が減って、美味しく食べていました。1袋目がなくなったので、何気なく次のものを買いました。糖質1/2 がキーです。

ですが、食べた途端に「んん?」。

歯応えが先代に比べ、優しいというか、あまり抵抗がない。食べやすいといえば食べやすい。ローストした穀物やドライフルーツがメイン材料のグラノーラ(製法過程が違うが、ミューズリーもほぼ同じようなものだそうです)は、なにか一生懸命噛む感じになりますが、今回のものは違う。
んん?と思って、食べ進めながらよく見てみましたら、有名ホテルシェフが作ったというこのグラノーラには、おお、コーンフレークが入っているのでした。
ウィキペディア先生による情報でも、グラノーラの材料の一つに「コーン」があるので、間違いではないと思うのですが、日本でもNZでも、コーンフレークが入っているグラノーラ・ミューズリーに会ったことはありません。

美味しいのですが、なんだかもやっとしたその理由は、4回ぐらい食べた後で思い当たりました。

それは、「コーンフレーク」が、完成品だと私が勝手に思っているからなのでした。原材料をローストしたり粉砕したりして作るというグラノーラ。そこに、完成品のコーンフレークを混ぜてあるというのが、その原因のようなのです。

お互いが寝ている時間帯に勝手にメッセージを送りあっているアメリカ在住の友達に、晴れ晴れと発表しておきました.

この違和感は、完成品のコーンフレークスを入れたからだと思う。
例えば、深川飯を炊いておいて、あとから少しお赤飯をまぜた、というような。

風邪をひきこんで今日で四日。
ウーバーイーツとコーンフレーク入りのグラノーラだけで生きてきましたので、そろそろこの一袋のグラノーラはおしまいになります。
次はもとの、噛むのが大変なグラノーラに戻りますね。

注:もしかすると、今回食べたものが単に、コーンフレークが他のものより多めなだけであるということかもしれません。後日確認の上、お詫びしますということになるかもしれません。


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