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日本語教師日記178.日本語教師の時間配分(1)忙しくないのに何か大変

私の朝は割と早くて、6時半にアレクサに叩き起こされます。
20分でお弁当を作り、7時からまたは8時から、仕事を始めます。
そのあと、自分できちんとしなくてはいけない1日が始まります。
今日はそんなお話を一つ。

さて、今年もアメリカで、3月第二日曜日の夜中、たいていの人が寝ている間に、デイライト・セービング、あのサマータイムが始まりました。

私はその起源を知らなくて、生徒に教えてもらったのですが、これはもともと、農家の人が効率よく働けるようにと 作られたものだそうです。

アメリカの皆さんは、自分が眠っている間に、知らないうちにある晩、時計の針が、自動的に一時間、時計が進められます。
で、当然いつもより1時間早く1日を始めることになりますが、現在ではデジタル機器は、自分が何もしなくても、自動的に時間を早めてくれます。
インテリジェントな調理器具も同じだそうです。
電子レンジとか。

ということは?

「じゃあ皆さんは、時計の針を進めないのね?」
「ほとんど、進めることはありません」
「じゃあ、1時間早く無理に起こされている感じはしないの?」
「あまりしませんが、最初はやっぱり眠いし、
もうデイライト・セービングはやめてくれ、とみんな思っています」

だそうです。

私は、相手が1時間早く1日を始めることにより、登下校、出退勤の時間も違っていますから、こちらが合わせます。

ですので、3月初めから11月初めは、自分の朝が早く、
11月から3月までは、1時間遅いので、非常に嬉しいです。

オンラインのレッスンが増えてきた昔は、夜にも仕事をしていました。

一番早くて6時からのレッスンがありましたが、そのころは毎晩のように、最後の仕事の終わるのが、夜の9時、10時、11時でした。
たとえ日中、3時間4時間とか時間が空いている日でも、相手にとってはその日その時間に出てくる先生(私)がただ一人の先生ですから、ぼけた顔をしたり、あくびをするわけにはいきません。
どんなときにも、レッスンが始まったら、

おはようございます!
お元気ですか?
私?
元気ですよ!

と、なけなしのアドレナリンを絞らなければなりません。

この頃は、朝7時、8時から、夜の11時12時まで、仕事に張り付けられている感じがしました。

一日だらだらスタンバッていて、晩御飯後にもゆっくりできません。
もちろん晩酌も。

そこで、夜の生徒さんたちについては、レッスンが終了した後は、そのスロットには仕事を入れないようにしてきました。

そのうちに私の仕事時間は、
朝7時または8時から、午後2時ごろに終わるパターンになり、そこへ、週に2回ぐらい、午後4時、5時始まりのレッスンが残りました。

まるであの、高野文子さんの名作「るきさん」のような生活が実現するのだろうか。

るきさんは、1ヶ月のほとんどを遊んでいて、月に何回かだけ仕事をします。
その仕事は、病院から頼まれて、電卓で保険点数をタカタカと打って、数日で1ヶ月の収入を得てしまう、らしいのです。


でも現実は、そううまくはいくものではありません。

仕事が日の高いうちに終わらせられるようになって喜んでいたのも束の間、今度は土日も、仕事があるようになりました。
え〜そんな・・。

土曜日は、金曜日の夜に勉強したい人たちが集まってきます。
日曜日は、多忙なために、土曜日しかできない人が集まってきます。

月曜日は、日曜日しかできない人が集まってきますが、それはこちらは月曜日ですので、無問題です。

それから、土日には振替レッスンが入ります。
う〜む、土曜日も6時半起きか。
けれど、お断りはしません。
たいていの人は週1、つまり月に4回しかレッスンをしません。そのうちの1、2回をキャンセルなさると、月に2、3回しかレッスンを受けられません。
その間に、せっかく積み上げたものが崩れたり、覚えたことを忘れたりしますので、振替レッスンを申し込まれると断れません。

このようにして、オンラインレッスンのみをするようになった私は、とうとう、1週間のうちに休日がなくなりました。これは辛うございます。

金曜日の夕方に仕事を終え、

1週間が終わった〜、やった〜

と思うことがなくなったのです。

他の平日も、夕方以降のレッスンはなくなりましたが、かと言って
うぇ〜い!
とか言いながら、一人で街に出ることは意外とできません。

昔の人間は貧乏性なので、用事がないと街に出るのに抵抗があるのでした。

続きますね。

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