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年金暮らしの親を見て感じた年金生活の厳しさ

この年末年始は帰省してゆっくりと過ごしました。しかし年金生活の実家は家計が苦しいようです。

近年は年金の話題は尽きませんし、投資をやる人も増えています。

年金生活の親を見て、また地元の同級生の親と話しても、年金生活の苦しさを感じます。

よく言われるようにこれからは年金だけでは生きていけませんね。今回は年金生活について感じていることを書いてみます。


年金だけでは暮らせない

年金だけだと老後の生活費が大変

最近は老後の資金問題や年金問題がニュースとして出てきます。

老後の資金は2,000万円も必要とか、年金の金額が少なく、かつもらえる年齢も上がっていくという話ですね。

日本は高齢化が進んでいるので、そのうち再雇用の延長も年金の受給開始年齢も70→75→80と上がっていくでしょう。

10年もあれば再雇用の延長も年金の受給開始も5年くらいずつ遅くなっていくんじゃないかと私は思っています。

年金だけだと生活費はカツカツ

ちなみに年金の金額がいくらかもニュースでチラホラ見たことがあります。三井住友銀行のサイトにありましたのでリンクを貼ります。

このサイトによると、正社員で生涯働き続ければ月額20万円くらいもらえるようです。しかしこれでは完全にカツカツですね。

大企業勤務とか中小企業でも役職がついていれば、月額25万円くらいはもらえそうです。これなら辛うじて暮らせなくはないですね。

しかしこの金額は正社員で生涯働いた場合です。非正規雇用の人はもっと低くなります。おそらく月額15万円くらいになってしまうでしょう。これだと多少はパートで働かなければいけません。

つまり年金だけで暮らすには節約をしまくらないと無理なのです。

しかし物価がドンドン上がっているので、生活に最低限必要な金額は増えていくでしょう。すると年金だけでは足りなくなりますね。

年金に加えて収入が必要

一生働き続けないといけないかもしれない

年金だけでは生活が苦しいとなると、仕事をしなければいけません。しかし年金生活になる頃には体力的にフルタイムはキツイでしょう。

そうすると週3日だけ時給1,000円で6時間働くと、月額7万2,000円の収入になります。色々引かれて手取りは6万円くらいかもしれません。これくらいは働かないと生活できません。

これを80歳とか90歳まで生きている限り続けないといけないのです。

貯蓄という手段もある

別の方法としては、おそらく一番多いのが貯蓄を作っておくことです。貯蓄は美徳と言われるように、世間一般では貯蓄に励むことは立派なこととされています。

だから80歳くらいまで生きることを考えて(そのうち85歳とか90歳を前提にした方がいいかも)、先に必要な分を貯めておくという考えです。

しかし昨今は物価高が続いていますし、そもそも物価はずっと上がり続けています。その上給料は上がりません。

なんと日本の平均年収は1990年代をピークに2000年代から下がり続け、今まで低迷しているのです。

今後も給料が上がる見込みは低いと私は見ています。一部の大企業は新卒に限って給料を上げていますが、その恩恵を受けるのは一部です。多くの人は給料が上がらずに物価が上がり続けるでしょう。

子どもに養ってもらうという手段もある

結婚して子どもがいる人だったら子どもに養ってもらうという方法もあります。

しかしそもそもお金がなくて結婚できない人が増えてきた世の中です。またお金がかかるから結婚しても子どもを持てないという問題もあります。

そうするとこれもまた一部の人に限られた選択肢です。

しかも結婚適齢期の若い人が老後のことを考えるなんて、先の事過ぎて無理があるでしょう。よって老後のために結婚して子どもを持つというのも何か違うと思います。

投資が有効な手段になる

政府は年金を補う手段として投資を推奨していると思う

ではどうするかと言うと、私は投資が有効と考えています。

最近は政府がNISAやiDeCoなど投資の優遇制度を整えています。これはお得なので使わない手はありません。

しかし私は政府が投資の優遇制度を整える理由を、年金だけで国民を養えないから自分で何とかしろということだと捉えています。

ハッキリと明示されていないので想像ですが。

とはいえ年金制度は高齢者が少なくて平均寿命が短かった頃にできた制度です。現代には全く適さない制度です。そう考えると別の手段を追求することが必須です。

NISAやiDeCoなどの制度を使うことを政府に乗せられているとか、投資は怖いと言っていたら、老後に生活できなくなります。

中には「老後なんて知らねぇ!現役時代を楽しく生きるんだ!」というロックやパンクな人もいるかもしれませんし、それはそれでいいです。

投資は年金も給料も補える

投資をやれば年金問題もある程度は解決できます。

私がケース別に投資の効果を計算した表がこの記事にあります。

投資をやってインデックスファンドで平均4%のリターンを出した場合を考慮しています。

ちなみにインデックスファンドは日経平均などの指標に合わせて買う銘柄を選ぶ投資信託で、長期目線で見ると一番安定していて一番利回りが高いとされているものです。

普通の中小企業勤務で積立額が月額2万円でも、30年やれば年間40万円くらいの不労所得が得られます。

非正規雇用で月額1万円を30年間積み立てると、年間20万円弱の不労所得を得られます。

この計算はかなり低めの積立額にしてあります。もし月額5万円ずつ30年間積み立てると、年間112万円の不労所得を得られます。

よって投資でコツコツと月額3万円くらいは積み立てて、30年やれば年額60万円くらいの不労所得を得らるでしょう。頑張って節約すればできなくはないでしょう。

投資をやるならNISAとiDeCoを活用する

2024年から新NISAが始まります。

NISAは投資の収入を非課税にする制度です。投資の税率は20.315%です。これが0になるということは、収入が約1.25倍になるのと同じです。

iDeCoはとても驚く制度です。なんと掛け金の分だけ所得すなわち税金の対象になる収入額を減らせます。

一般的な会社員が所得税20%、住民税10%ですので(若手とか小さい会社で給料が安いともう少し所得税が下がります)、掛け金の30%もの税金を節約できます。

税金が掛け金の30%も減るということは、利回り30%の投資商品と同義です。これがiDeCoがお勧めされる理由です。

ちなみにiDeCoは投資信託しか選べませんし、選べる投資信託の商品も少ないです。個別株はできません。

終わりに

私の両親は貯蓄は美徳世代です。投資なんて全くしていませんでした。投資はギャンブルというイメージの世代ですので。

しかし去年から完全な年金生活に入ってみたら、生活費がカツカツなのです。

今まで私は自分が楽しいから株をやっていましたが、老後のためにも、多くの人のためにも投資が必要だなと感じるようになりました。

これを読んでくださっているみなさんも、まだ現役世代であれば、投資について考えてみてください。

そしてもしみなさんの親御さんが年金生活で苦しいようであれば、投資について考えて欲しいと思います。


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