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【84】クラス内のいざこざ、あなたならどうする?

とある小学校の話。

Nくんは小学六年生。
休み時間に次の授業の準備をしていると、
彼に突っかかってくる人が。

「おいN!」

彼はJくん。
近くの席にいて、何かと突っかかってきます。

「お前いい加減返せよ、俺の大事なカード!
 あれ兄貴のだからいっつも俺が怒られんだぞ」

そう、Nくんは過去にJくんのトレーディングカードを盗んでしまいました。

Nくんの家庭はお金があまりなく、大した娯楽もないNくんにとって、Jくんは憧れを抱くとともに憎しみの対象でした。

しかも当時、NくんはJくんに暴力を振るっており、その仕返しをしてしまったのです。

しかしその代償は大きなものでした。

「おいN、お前いい加減カード返してやれよ」

隣の席のKくんまでNくんの追及に加担します。

彼とは複雑な関係で、実はKくんとNくんは元々
双子の兄弟でした。

しかし親の離婚により苗字が変わったのです。

さらに現実は残酷でした。

Kくんを引き取った母親は再婚し、徐々に裕福な暮らしを手にしていました。

そんなKくんが隣の席で、しかもNくんではなくJくの味方をするのです。

彼も一緒にJくんの暴力を受けていたというのに。

「……」

Nくんが何も言えずにいると苛立ったのか、
Jくんは振り返って教室の中央を向きました。

「おいAくん、お前からも言ってやってくれよ」

「っ……!」

自然とNくんの顔が強張りました。

それはそうでしょう。

Aくんといえば、この学校の生徒会長。
学力トップで運動神経抜群、身体も大きく
このクラスどころか学校中の人気者です。

「あー?Jか。まあ他ならぬお前の頼みとあっちゃ、俺も黙ってはいらんねえな。」

NくんはJくん、Kくん、Aくんに取り囲まれてしまいました。

「…う…」

「あ?なんだよ。」

「うわああああ!!!!!」

「うわあぶね!てめえ!」

半狂乱となったNくんは、机の上にあったコンパスをJくんに向かって投げてしまいました。

それは当たらなかったものの、Jくんの足元に突き刺さります。

「テメェ、逆ギレしやがって!先生に言うからな!」

そう言って、JくんはKくん、Aくんとその場を立ち去るのでした。



さて、Nくんはどうすればこの状況を抜け出せるのでしょうか。

カードを返す?

それで本当にこの状況は終わるのでしょうか。

そもそもJくんが先に暴力を振るってきたのに?

気づいてる方も多いですよね。

N…北朝鮮
J…日本
K…韓国
A…アメリカ

のことを物語風にしてみました。

極力客観的に書いたつもりですが、ここまで読んでみてどんな感想を持ちましたか?

もちろんNくんにも非はあるんですが、JくんやKくんの振る舞いに非の打ち所がないかというと、
必ずしもそうではないですよね。

視点や前提によって、認識は変わります。

なにか意見するときは、それを踏まえて自分の言動に責任を持つべきだと思っています。

私は沖縄に友人がいるので、このニュースを見た時には胸が締め付けられるような思いでした。

偏見や既得権益に捉われず、歩み寄る余地を探ってほしいと切に思います。

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